「HAPPY UNDER LIFE」 野火ノビタ (ブレスコミックス・ひかり出版)


 榎本ナリコとしても有名な野火ノビタのボーイズラブコミックス。「HAPPY UNDER LIFE」なる連作と「少女少年」という短編、エッセイマンガが収録されています。
 「HAPPY…」のほうは、なんともバカバカしいくらいのエロ系コメディ。もうバカップルとしかいいようがない二人の恋のさやあてとえっちしーんがてんこもり。攻めと受けの設定とかえっちのしかたとか、もうお約束なんだろうか、こういうの。
 「少女少年」はガラリと変わって、シリアスなポルノ(?なんかこういう表現使ってると、エロとポルノとジュネとボーイズの違いはなにかとかいう話に発展しそうな気がするな)。孤独なサラリーマンと、「いまだけ」なら少女のふりが出来るから、という少年との一夜のセックスを描いたものです。あとがきでは「セクシュアリティを追求しようとした」と書いてます。ちょっと胸にせまる一作。
 掲載誌(「ブレス」)のせいもあってか、かなりきわどい描写が多いです。18禁レベルだと思いますが、野火ノビタのシリアス、コメディ両方を読むことが出来るのでは。ただ、もっとすごい作品を描くひとだとは思っています。だから点数をつけるとしたら70点くらいかな?わたしにとっての野火ノビタはやはりシリアスのヒトなので…。

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