「暁!!男塾ー青年よ大死を抱け(1)(2)」宮下あきら(集英社・ジャンプコミックスデラックス)



 「暁!!男塾」(さっき男熟と変換されました。すごくいやな気持ちになれました)についてなんですけど。そもそもわたしは元の「魁!!男塾」が大好きだった人間です。本当に詰襟系の制服が好きなひとですね、というツッコミは自覚しているので不可。ちなみに桃と明石先輩が大好きでした。いかなヒゲのスキンヘッド好きとはいえ塾長萌えになる度量はなかったよ…。
 だもんで、宮下先生のプレイボーイ連載「天より高く」に、男塾の面々が再登場したときにはもうコンビ二で萌え死ぬかと思いました。だってアナタ、桃が日本の総理大臣よ!?男塾卒業したあとハーバード大学主席で卒業してるのよ?!わたしは男塾のこういうところが大好きだ。センスがいかにオヤジであろうとも(笑)。それで喜んでいたところ、めでたくも続編連載が始まったというわけ。雑誌でもちょくちょく読んでいたんだけど、やっぱコミックスが嬉しいな。
 前作のファンとしても、この続編はとても楽しめました。テイストとしては、「魁!!」の初期と末期のコメディ路線だけど、とにかくキャラに魅力がある。もうね、桃の息子である獅子丸がたまんないです。青い目に花形満系長い前髪とハチマキダンビラ、という小道具がたまりません。お父さん以上に物憂げな色気と可愛げが溢れ出してます。桃とは似て非なるキャラクター、なにより明るいです。2巻P196の「な、なるほど…」という表情には、音もなく崩れ落ちるほどに腰砕け萌え。可愛い…。ああ、二次元キャラにもまだこれだけの反応が出来るなら、わたしはまだ大丈夫。虎の縞は洗っても落ちない。
 こんな感じで前作のキャラの息子とかそのまんま前作のキャラが登場するのって、続編のお約束だけど、それがうざくないし、続編ならではのキャラもちゃんと過去キャラに負けないキャラ立ちだ。安定したレベルで外れてないので、男塾ファンなら読んで損なし。ちょっと男塾に興味あるけど、長すぎるし…というかたの入門編としてもいいかな。少年ジャンプじゃできないであろうネタてんこもりで、勢いあって面白いっす。

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