「オルタ・カルチャー」デイリー&ワイス編(リブロポート)



 90年代アメリカ・カルチャーの用語辞典。これに「スラッシュ・ノベル」の項目があって驚く。つまりこれはアメリカにおけるスタートレックとかマイアミバイスとかのやおい小説のこと。カップリングの間に/が入るのでこう呼ばれるのだが(カーク/スポックみたいにね)、用語辞典に載るほどポピュラーなものになっていたとは。
 アメリカにもやおい好きのおねえさんがいて同人誌(向こうではジーンと呼ばれる)を出したり即売会をしたり(コンベンションだね)しているのだ。スタトレはポピュラーだが、スタハチ(刑事スタスキー&ハッチ)とか「インタビュー・ウィズ・バンパイア」とかジャンルも様々らしい。賭けてもいい、「リーサルウェポン」でやってる人が何人もいるはずだ。やっぱり「ビバリーヒルズ高校白書」とかで、萌え萌えになるひともいるんだろうか。個人的にはディランは受けだと思うのだが。
 しかしこの手の記事を読むたびに実感するのは、アメリカ人のオタクも日本人のオタクもつくづく似ている、ということ(笑)。こう、にじみでる雰囲気が同じなのよ。眼鏡に小太りなルックスまでそっくりなんだ、あれってホントになんなんだろう?オタクは国境どころか人種も越えちゃうのだな。「百匹目の猿」のエピソードを思い出しました。ところでわたしは「ナイトライダー」のスラッシュノベルが読みたい。キット/マイケルなら文句なしだ(笑)。

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