「STEEL BALL RUN(1)(2)」荒木飛呂彦(集英社・ジャンプコミック)



 荒木先生待望の最新刊…って、ジョジョの奇妙な冒険PART7なんですか。でも、内容的にはパラレルのようで、これ単品でも十分に通用するお話です。時代は1890年のアメリカ、総距離6000キロの乗馬による(馬に乗ってないひともいますが)(走ってるひともいますが)北米大陸横断レースが舞台のこの話、とにかくフルスロットルのテンションでぐいぐいとケレン味たっぷりに物語が進んでいくので、ジョジョのスタンドとかああいうものがよく分かんなかったひとでも十分に面白いのではないかな。
 話自体は、まあレースなのでシンプルといえばシンプル。しかし、こういうある種正統派な舞台に(?)ところどころとんでもない荒木節が頻発するのが、わたしには面白くて仕方ありませんでした。この絵と長台詞とモノローグが、読みにくいひとには本当に読みにくいのはもうしょうがないですが、もう、慣れていただくしか。ちなみにわたしは大好きな絵です。

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