「魔夜峰央のダリ的魔法術」魔夜峰央(小学館)



 以前、友人の日記で名前を見てから、実際に本屋に並んでるのを確認して興味を惹かれた一冊。しかし、購入はどうしようかなと迷ってました。だって内容の予想がまったくつかないうえに、1600円は高いですよ。それでも、ついに購入。だってボーナス出るし(臨時収入で買いたいものがパタリロか。10歳の頃のわたしと夢が変わってないのは気のせいかな)。最近のパタリロ面白いし。
 で、本屋から帰ってシュリンク取って、ページ開いた瞬間にやられましたよ…。
 構成をご紹介します。えーと、まずはダリの作品を横に置いておいて、解説(?)というか絵解きのような文章と、魔夜先生のイラストが添えられてます。白黒。それが約20ページほど。で、そのあと、パタリロとミーちゃんのダリを題材にしたいつもの漫才マンガが掲載されてます。8ページ。以上、おしまい
 …えーと、これって要するに出版社の商売にまんまとやられたってやつですかね。いやあ、それこそ10歳の頃はよくやられたが、この歳になってもまだやられるんだな…。なんかさ、目を惹く作家とかマンガとかがばーんと前に出てるけど、それはあくまでお飾りとかさ…。川原泉の「本日のお言葉」みたいなさ…。がっくり。
 そういう構成なうえに、わたしがダリ自体を好きでも嫌いでもないので、余計に微妙な本であります。なんでこういう本が出たのかがよく分からない…。ダリの作品を使用してるから、この値段になったんだろうか。ミーちゃんとパタリロの会話は、普段のパタリロのなかで済ませてもまったく違和感のないものであるだけに、余計に不思議。コアな魔夜先生ファンなら文句はないのかなー。 でも、それでも魔夜先生本人はきっとまったく気にしないんだろーなーって思えるあたりが人徳ですかね(笑)。うん、いいよそれで…。

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