「ラディカル・ホスピタル(9)ひらのあゆ(芳文社)



 可愛く清潔感のある絵柄と、のんびり和み系のネタ中心…と思わせておいてブラックなネタも豊富、マンネリもまた安心して読める一因、といった感のある、ひらのあゆの医療四コマシリーズです。ひらのあゆは同人誌の頃からずっと好きで読んでるのですが(沈黙の艦隊の頃から)、商業誌に行っても、自分のペースを崩さないひとです。もともとはすごいヲタクというかマニアなひとだと思うんだけど、それをスパイスていどに使って、一般のひとに楽しめるネタ展開にしてるのがすごいなあ。
 最近は、雑誌連載もちょくちょくチェックしてました。目だったストーリー展開が売りではないこのマンガで何故そんなことをしてたかというと、榊ドクターが指導することになった研修医の瀬尾くんのおかげです。瀬尾くん、ちっちゃい。初登場で、いきなり榊ドクターの白衣の陰からひょいっと顔を出した仕草と猫目の愛らしさに、わたしのなかの微量極まりないショタ萌え属性がクリティカルヒット。今回の表紙でも正面で「ん?」みたいな顔してます。可愛い可愛い。いえ、わたし、ショタ属性はないんですよ、ずっとないと信じてきたんですよ。ただ、わたしはひとよりちょっとばかし、ちっちゃくって生意気っ子で頑張ってるけどいまいち実力がともなわない情けないっ子が好きなだけです。瀬尾くん、ばっちりストライクゾーン。しかし可愛い可愛い瀬尾くんは可愛い。四コマのあちこちでちまちまくるくるしてる絵を切り抜きたくなったくらいに可愛い。しかしそれでもさすがに、猫耳つけられたときはどうしようかと思った。ええい、ひらのあゆめ。狙ってないとは言わさないが、そんな狙いにそっちの思い通り、きゃーと萌えるとでも思ったか!萌えるに決まってるだろう!←ヲタクってこうだよな。
 にしても瀬尾くん可愛い一冊でした。残念ながら研修医の瀬尾くんの出番はこの巻で終わりですが、このマンガの男子キャラは、みな揃ってわたしの情けない男好きポイントを押さえてくれているのでこれからも楽しみです。あ、あと、真面目な話、医療マンガとしてもポイント高いですよ。面白いです。

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