「コンナオトナノオンナノコ」安彦麻理絵(祥伝社・フィールコミックス)



 いま思えば、わたしが「安彦麻理絵はもうマンガ描かなくなっちゃったのかなあ」とか云ってた頃は、結婚・出産・子育てしてたころなんだろうなとこの本を読んでようやく気がつきました。
 同じ29歳の働く女子と専業主婦の二人を主人公にした、女子なりの幸せを考えてみるようなマンガです。といっても、そこは安彦なので、全然オシャレでもなければ真剣でもなく、テキトーだったりだらしなかったりイライラしたり、カッコ悪いことも多いわけですが、それがとてもリアルぽい。なんかこういうマンガで「身につまされた」とか云うには、わたしはオタクなのでたぶん違うと思うんだけど、それでも、主人公二人のつぶやきにはところどころ自分を思い知らされるところもあって…。わたし、専業主婦になったらきっとこのマンガの通りになってしまうだろうな…。
 ただ、最後のエピソードはちょっと余計だったかなあ。別に「シアワセ」に「正解」なんてない、なんて当たり前のことだと思うので…。当たり前じゃないのか?←ちょっと不安。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする