宇宙戦隊NOIZ 「JAPAN TOY\’S PANIC TOUR 2005 疾風怒濤」(c/wドレミ團)(大阪ESP)

 というわけで連休万歳。出かけてきましたよ大阪まで。ちっとも遠いと思えなくなった大阪ですが、ライブだけで終わらせるのは勿体ない、楽しい街であります。
 だからといって、前日入りしておいてお友達と痛飲したあと、横断歩道をくるくると回りながら踊って渡るのはどうかと思います。わたし、いっさい記憶にございませんけど。←こういうひとは法律で取り締まるべきだと思います。
 翌日も残ったアルコールの影響を頭の隅で感じながら、またお買い物しました。GARGOYLEで着るしかない服を買いました。そんなんばっかりか自分。
 お久しぶりの山中さんと、最近はすっかり隊員友達な(笑)楓さんと合流してお茶などしましたが、あのあと楓さんが体調を崩したのは甘いケーキのせいでなく、我々の会話のせいかと思われます。あのね、無駄に濃くて、無駄に古い
 ESPは初めてのハコ。学校付属のホールということで、仕切りも「Student」なる札をぶらさげたお嬢さんがたでした。これも授業の一環なのかもしれないけれど、今回の経験で、何のために自分がそこ立ってるか、分かったのならいいな(遠い目)。ソールドだけあって、狭いハコはきゅうきゅうな感じ。出順も良く分からなかったため、わたしとしては珍しく下手に陣取りました。ステージの様子は、横のモニターからのぞく感じ。ステージに置かれたお立ち台に上がるメンバーしか見えないような位置でした。
 どっちかなーと思ってたんだけど、ドレミ團(公式サイト)が先に登場。初見なうえに詳しくないので、的外れなことを云ってしまったら申し訳ないのですが、わたしがかねてから心の中でひっそりと提唱している「新ヴィジュと古ヴィジュの見分け方」のなかのひとつに、「新ヴィジュは赤チェックのものを身に着けることをためらわない」というのがあって、今回のマコトくんの衣装がまさにそれだったのでそれだけで満足しました。いや、本当に的外れなこと書いた気がするな(笑)。でも、笑い顔がすげ可愛かったですよ。見えないヒモをひっぱるのに忙しそうなステージングも面白かった(褒め言葉)。いえなにより、馴染みやすいメロディーに、くっきりした音が初見でも十分に楽しかったです。最近のバンドを見ると、つい目を細めて「可愛いなあ」とつぶやいてしまうのが年寄りの悪い癖ではありますが、いや、お客さん含めて可愛かった。これから先、イベントとかで再見の機会があったら、次はおずおずと振りをやってみたいと思います。
 
 で、宇宙戦隊NOIZです。とりあえず、セットリストを見て下さい。それだけでなにかが分かるから。
「バトルカプセルより愛をこめて」?「Typ;N」?「Ouranos」?「We are spaceworriers」?「(A+B)No.0-QT?」?「CHOROMOSOME SIX」?「贅沢なPAIN」?「Igni+ion」?「フロムスカイウォーカー」?「ミラクル★ロケットG5」(アンコール)。
 もしかして曲順自体は前後あるかもしれませんが、一言で云って、なにこのワンマンセトリ。二日酔いの余韻を未だかみしめていた頭に届いた「バトル?」のイントロで、なにかが飛んだね。今日はモッシュピット入らないって云ってたその同じ口で悲鳴あげておいてからピットに飛び込んだのは云うまでもありません。瞬間で沸点に達する気持ち、喉にまでせりあがるときめきのままくるくると回ってみたよ(笑)。二曲目の「Typ;N」でも、もしここで飛べないのならわたしの膝なんか壊れてしまえと飛び跳ねたけれども、次に「Ouranos」が来たときには、泣くかと思った。なにぶん「バトル?」で一気にロケットブースターに点火されたもので、スタミナ切れも感じてた(早いよ)、でも、「Ouranos」だもの。喜ぶより先に、その空間が信じられなくて固まった。いまでも、あのイントロが聞こえた瞬間の自分の視界のイメージを覚えている。それぐらい、わたしにとっての「Ouranos」は特別な曲です。もういちいち回ったとか跳ねたとか、書く気にもならん(笑)。
 あと、複数バンドが出るイベントでは略されることの多い「We are spaceworriers」を久しぶりに見られて嬉しかった。「(A+B)No.0-QT?」の頃は、わりと後方に下がって、モニターをチラ見する余裕もあったのですが、そこで、お立ち台にのけぞったエンジェル、などという、みんな俺のヘソ見とけなポージング(妄想です)を見てしまったわたしにあとなにが云えましょうか。エンジェル。
 しかし、NOIZでなにが楽しいってモッシュでどんなにもみくちゃにされても輝いた笑顔で笑ってる隊員たちの雄姿だ(笑)。みんな相当に苦しいこともあるだろうに、どんな脳内麻薬の結果なのだろうか。間違いなく、自分もあんな顔で笑ってるとは思うのだけど(笑)。よくランナーズハイとかいうけれど、それこそ「CHOROMOSOME SIX」のあたりでは、「ああもうこの老体ではNOIZを楽しめないのかも」「わたしにホールでNOIZを見せて」とかいうたわごとが頭をよぎったものの、「Igni+ion」にたどりつく頃には、いっそ不思議なくらいに元気になってる。なにこれ。NOIZってなにを分泌してるバンドなわけ?
 そして、すでに音源では繰り返し聴いているものの、ライブでは二回目に聴くことになった新曲「フロムスカイウォーカー」ですが、正直云って、音源よりも良い。後述しますが、わたしは「ミラクル?」をこよなく愛す軟弱な女子なので、この曲調が嫌いなわけないじゃないですか(笑)。しかも、これまでの選曲が、NOIZらしいハードめのものが多かったりするので、それらをふまえて、たどりついた「フロム?」は、すごく、キた。これもNOIZ。「Igni+ion」もNOIZ。全てがNOIZ。
 もちろん、ここまででもとっても楽しかったのですが、「予定になかった」アンコールとして、大好きな「ミラクル?」をやってくれたことが、本当に、泣くほど嬉しかった。あと一曲、なら、わたしにとってはどうしてもここで見るのは「ミラクル?」じゃないといけなかったから(すでに「Ouranos」は聴いてたしね)。だって、「ミラクル?」は嬉しい。「ミラクル?」は優しい。ここにいるよ、と約束してくれるこの曲が、わたしには嬉しくてたまりません。どこにもいかないと信じられる楽しさに溢れたこの曲で、何十回もくるくるして、飛び跳ねて遊びました。もちろん、これからの未来になにが起こるかなんてわからない。でも、いま、この時、この瞬間、はここにいるでしょう?NOIZは目の前に、いてくれるでしょう?そんなことが、どれだけわたしを喜ばせてくれるか、安心させてくれるか。「ミラクル?」を聴いたときのはじけるような気持ちは、とても大事なものです。
 しかし、なにぶん狭いハコにきゅうきゅうに詰まったお客さんたちで8割がモッシュピットになっているような状態だったので、ステージはほとんどと云っていいほど見えなかったのが残念といえば残念のような、それがNOIZといえばNOIZのような(笑)。もちろん、MCのときは存分にTAKAを見つめました。ていうか、綺麗…。TAKAに関しては、「大好きなバンドのご贔屓なメンバー」であることや「溢れるような情けない男要素」や「触手」や「あの歌詞と声」などの色んなポイントがあるのですが(歌詞と声が最後か自分)、もうね、正直ね、顔が好き…(恥)。なにがいいとかどこがいいとか云えないくらい、パーツの問題でないくらい、あの顔が好き…。ほら、わたし、面食いだし!ええ、わたしは常に自分基準で面食いでしたよ?どんな自分基準かはすさまじく説明しにくいけどな!しかし、本当に訳分からないくらいにTAKAの顔が好きです。身体も好きです。ヘソ萌えです。
 でもね、NOIZのメンバーは皆好きなんだよう(泣)。なのにイベントではどうしてもTAKA以外に視線を割り振る余裕がないのが哀しい。でも今回は、2マンだったこともあって、少しは他のメンバーも見られたかな?黒いエクステが連なった軍隊蟻のようで素敵なMASATO(褒め言葉)の笑顔が、とってもキュートでした。客席すら笑うタイミングを逃すTAKAのMCに、笑い転げるその姿もさらにプリティでした。二の腕のむちむち具合にタトゥーの図柄も弾けそうな(萌えポイント)叫様の水を浴びることが出来て嬉しかったです。
鶴瓶師匠の物マネも巧みなS@TT-ONの笑みにも萌えたし、「Ouranos」でのきらん☆と手を挙げる仕草がやっぱり最高にラブなTAKEswiyも、もっともっと見たかったなあ。正直、足りないよ。
 終了後は、すっかりNOIZに幻惑された山中さんと、興奮のあまりに土佐弁でNOIZを語ってしまいました(笑)。「そうながよえ!わかっちゅうセトリながよえ!」「てごうちゃろうゆうがやないがよ!」「めったーめったー」。何の暗号だ。
 そういえば、ビールと焼き鳥で軽く打ち上げたときに、わたしの「Ouranos」への偏愛について「いつも前を向いて進めの教えに疲れた、というところかな」という指摘があったんですが(笑)、実はわたしが「Ouranos」の歌詞でこよなく愛するのは「今宵、天空(ウラノス)からは星がいくつも流れて消えてく」のところなのです。あれは、真理だ。過去にとらわれて動けなくなりつつも、前にも進めない。そんな自分を疑問に思っていたとしても、時は流れていくから、だから、キャンドルを灯そう。わたしがNOIZを愛するのは、あんなに明るく前向きで進んでいく視点をもちつつ、本当はそうならないかもしれないことを知っているところ。そして、でもそれでもいいんじゃないかと云ってくれるところなのです。単なる闇や諦めが知りたければ、自分の内側をのぞき見ればすむことだもの。それだけに終わらない明るさを届けてくれる、わたしはそんなNOIZが大好きです。
 みんなが幸せになればいいよと呪文を唱えつつ(謎)、山中さんと別れて、新幹線に乗りながらiPodで「Ouranos」と「ミラクル★ロケットG5」と「フロムスカイウォーカー」を繰り返し聴きながら、そんなことを考えました。
 うん、すごく好きだ。ありがとう、NOIZ。

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