GARGOYLE「龍風列島」(名古屋ell FITS.ALL)感想

 雨がそぼ降るなか、名古屋に行きました。今回のGARGOYLEの新譜である「龍風」は聴けば聴くほどお気に入りだし、先日の岡山でのライブも良かったし、なによりも名古屋だし(笑)ということで楽しみでしかたがなかった遠征です。
 大須でお買い物しようと思ってたんだけど、いざ行けば、自分が買うよりもオトモダチの負けっぷりを見物してるほうが楽しかったです。合流する前にアルゴンキンでコートをお買い上げしただけでは飽き足らず、一緒に入った古着屋でもコートを物色していた雨女Fちゃんに、「冬は年に一回しか来ないから、コートも一着でいいんじゃないか」と声をかけたりしました。しかし、わたしも毎年、足の数が増えるわけでもないのに、新しいブーツが欲しくなります。
 あ、でも、自分の部屋のクローゼットにある以外の可能性が思い浮かばないほど自分に似合うシャツを見つけたら、購入するしかないですよね。真夜さん。ぜひ、某10周年に。
 
 これまでに、人生における必要量以上に訪れている名古屋でありますが、最後にell FITS.ALLに行ったのは、と思い出してみれば「立花大将と草薙大佐のトークライブ」しか浮かばない自分は本当にどうかと思います。何年前だ。わたしにとっての名古屋は本当に帝國と同意義だったのだな。と、思ったところで、出会った場所はやはり帝國だった、こすずさんと再会しました。GARGOYLEでお会いできて嬉しかったです。なのに、ご挨拶しかできなくてごめんなさい。しかもその挨拶の言葉が「相変わらず可愛らしいですね」と云おうとしたのに素でプチ間違えて「相変わらず腹黒いですね」でさらにごめんなさい。かわいかったー。
 
 ライブについて。客入りは上々だったんじゃないかなー。詰め込めたらもっと入ったかもしれないけれど、ライブを楽しむうえでは、ちょうどいいくらいの混み具合。なにより、ツアーファイナルの東京をひかえて、地方ツアーとしてはラストということで、メンバーの盛り上がりもご機嫌も素敵だった。TOSHIくんもいっぱい喋ったし、KATSUJIはツアーの感想云えないし、KENTAROの黒ドレッドはどこかのロボを彷彿させるし(笑)。しかしなにより、すばらしく愛らしいKIBA姫が、笑顔にっこにこで舞う舞う。くるくるときゅんきゅんと舞う。可愛いー。なんでKIBAはこんなに可愛いんでしょう。文字通り、Princess of Gargoyle。オーイエー。いまの、黒髪が伸び始めて一部ブリーチの髪型、すっごく愛らしいです。さらに、自己申告どおりに、姫のご機嫌もうるわしかった。仕草や表情で、十分に楽しんで歌ってるというのが伝わってきて、見てるこっちも本当に楽しかった。これでこそ。
 選曲は「龍風」中心で、ところどころに旧曲をちりばめた構成。わたしはとにかく「龍風」が好きでならないので文句なしです。「絶対性理論」は楽しい(あんなに晴れやかに手拍子できた自分が信じ難いくらい/笑)、音源で聴くより百倍好きになった「Thanatos」はカッコいい、「旅の道化師」のKIBAは寒気するほどのカリスマだった、「楽園に死す」はあと5回やってもよかった!(笑)さらに、旧曲も「消滅」だし!「邪悪」だし!最後の最後、4回目のアンコールでは「HUNTING DAYS」だし!
 GARGOYLEのライブは毎回楽しいといえばそうなんだけど、今回のツアーではとくにそれを感じた。ペパーで感じたものを名古屋でも感じることが出来て、すごく嬉しい。いまのGARGOYLEは、わたしにとってすごく心地よいのです。楽しくてたまらない。それはたとえばNOIZで感じる、胸が痛くなるような切ない気持ちよさとは種類は異なっているけれど、同じくらい大事なもの。KIBAという稀有な存在を、視覚と聴覚と五感で、シャワーを浴びるように感じることで、伝わること。具体的にどうとはいえないけれど、あくまで感覚的な部分で、すごくゆるやかに、でも確実に変化が始まっているように思います。
 今回のライブの最後のMCで、KIBAが云った「僕は、時間が流れるということが、怖いです」という意味の言葉がたまらなかった。いまの自分の心の照準が、KIBAに合ってるんだなと思った。でも、そこで、しばらく言葉を選んで逡巡したあとで、あの満面の笑みとともに「僕は、いま、幸せです」と云うKIBAだからこそ、わたしは好きだと思った。昔だったらKIBAはこう云わなかった気がするし、自分も受け入れられなかったかもしれない。でも、この肯定を、いまのわたしは受け入れたい。
 今回のツアーでは、あのKIBAが日記でもらすほど、とくに地方で動員が厳しかったみたいだけど、わたしはいまのGARGOYLEを皆に見て欲しいです。とにかく、こういうひとたちがいること、或いはいまのこのひとたちがこうであることを、見てほしい気持ちがある。もちろん、見る気になるかどうかなんて個人の自由ではあるけど、本当に楽しいんだもの…。TOSHIくんがもう一周このツアーでまわってやろうか的なことを云ってたけど、それ、嬉しい(笑)。このツアーがもっと見たいよ。なにより、いまのGARGOYLEがもっと見たいです。止まらない時間止まらない想いのなか、ここにいるかれら。ここに。
 すごく個人的に思います。わたしはもうなにも失いたくない。そう思いながらまたなにかを失うんでしょう。だから、少なくとも、いま目の前にいるひとたちの「生」を見つめていたいのだと。
 GARGOYLEが好きです。本当に、良いライブを見せてもらった。ありがとう、GARGOYLE。
 さて、ライブ終了後は、まよるんと愉快な隊員達という面子で(笑)、楓さんの御宅にお邪魔しての呑み会となりました。本当にご迷惑をおかけしました。楓さんの隣の住人のかた。いや、でも物音しなかったから、お留守だったんですよね…。
 いろんなことを喋ったり聴いたりしたのですが、記憶はどこまでも曖昧なアルコールの霧のなかです。そういうことにしておいてください(気弱)。でも、すっかり特撮フレンズになっている某M嬢とFちゃんに、わたしが唯一見たことのあるマジレンジャーはバーベキューの話だ、と云った瞬間に「串ー!」と叫ばれたことは忘れられそうにありません。びっくりした。あと、某旅行の某9班の皆様。皆様のリーダーは、また眼帯を持ち出しました。間違いなく、不治の病です。久しぶりにariaくんも出現だよー。
 さて、最近はめっきりアルコールに弱くなっているわたくし(イヤホンマに)。朝の4時には沈没しました。もう若くないんだよね…。でも、若くなくても遊びたい。いつまでもどこまでも、いっしょに遊んでくれるみなさま、ありがとうございました。これからもどうぞよろしく。

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