「御緩漫玉日記(2)」桜玉吉(エンターブレイン・ビームコミックス)



 まずは要注意。一巻の眼鏡っ娘アシスタントトクコちゃんの話は一切出てきませんので、それだけ目当てで読もうと思ってたひとはがっくりしちゃいますよ(笑)。
 今回は、急性腹膜炎を患ってしまった作者の入院生活話がメインです。あと、伊豆での生活と一族の墓石をデザインすることからはじまる名前の話。それのどこが面白いのかと問われると、なんとも要約しがたいのですが、これまで桜玉吉を読んできたひとならたまらない玉吉節の面白さと、慣れてるつもりだったけどそれでも「ど、どこまでいっちゃうの?」的壊れかたというか歪みかたがすごいです。いわゆるガロ的な絵とか話がまったくダメなわたしにとっては、正直、ドン引き。しかし、それでも「防衛漫玉日記」からの読者だから、OKなんですが…。いやあのね、すごく面白いんです。でも、いきなりこの巻を渡されたら困っちゃうひとのほうが多いはず。
 なんかすごいひとだなあ、と思います。どこまでいっちゃうんだろう。

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