「うつへの復讐」高島忠夫(光文社・カッパブックス)




 芸能人が書いた本、と馬鹿にすることなかれ。たぶんゴーストライターじゃなくて本人が書いたものだと思います。
 「うつ」という病気の普遍さとしんどさ、それに立ち向かう気持をまっすぐに素直に書いています。この本では、とくに幼くして失った長男について、確かに悲劇であったが、そのことを自分のうつの原因にすることは許さない、というプライドに、素直に感動しました。同じくらいに感心した芸能人の闘病記は竹脇無我の「凄絶な生還、うつ病になってよかった」があります。

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