「えっちな気持ち」菜摘ひかる



 元風俗嬢であり、29歳で夭折した著者が書き下ろした一冊。
 興味本位で手に取ったものの、なんか響いてくる。これがあれば内田春菊いらないや。エッセイでない掌編集だからこそ、リアルに感じるやるせなさと本気がある。このタイトルで損してると思う。この本に出てくる女性達は、「身体を売る」ことが自分にもたらす「なにか」を感じていて、それはこのタイトルとは違うもののような気がします。

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