「聖飢魔ll激闘録 ひとでなし 」山田 晋也 (バンプロダクション)



 聖llのデビュー前から再集結までの歴史を振り返ったオフィシャルブック。まさにヒストリーブックという名がふさわしい大作です。
 そのコンセプトを崩さないまま、メンバー間の軋轢や慢心、低迷期から成功までがここまでしっかり記されているとは思わなかった。オーケンも云ってたけど、バンドって中小企業なのよ。売れるか売れないかってすごい問題なんだよ。この本は、きちんとその問題にも触れている。なんとなくバンドマンに読んで欲しい一冊。
 個人的には、最後の最後で聖ll側が、信者がここまで聖llを待っていたこと(つまりチケットが売れる)に、驚いているのが面白かった(笑)。再結成まで待ち続けた信者の多くは、第5経典前後から入信したものであるという認識を閣下が持っているのが嬉しかった。そんな風に、各構成員の生の感情から出た発言も多いけど、長官はやはり長官でした(笑)。信者は当然必読です。

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