「ボタニカル・ライフー植物生活」いとうせいこう(新潮文庫)



 わたしにとってのいとうせいこうはかの名作「ノーライフキング」を書いただけで神なのですが、この本はベランダでの園芸生活を楽しむ著者の「ベランダー」生活が淡々と描かれたエッセイであります。


 元々はWeb日記だったとか。様々な花や植物が育ち、枯れ、なにを育てていくか一喜一憂するその姿は「ベランダー」はもちろん、植物を育てたことがあるひとにはおすすめ。時に笑い、ちょっとせつなくなったり、と、植物が人間に与えてくれる「もの」が(具体的には云いにくいのですが)そこにはあります。

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