「大遺言書」文・久世光彦/語り・森繁久弥(新潮文庫)



 不謹慎ながら、ほら、こんな連載するから久世光彦のほうが死んじゃったじゃないかと涙しました。眠たげに語られる森繁久弥の思い出や芸人論、美しいもの、美味、女性についての語りは面白いの一言につきますが、それを文章化できたのは久世光彦ならではの仕事だったのではと思います。
 わたしにとっての久世光彦のベストは「一九三四年冬ー乱歩」(創元推理文庫)でした。心よりご冥福をお祈りします。

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