「LOVE MY LIFE」やまじえびね(祥伝社)



 わたしはこのひとの初期作「夜を超える」を読んだことがあるのですが、その頃に比べると格段に巧くなったなあというのが第一印象です。


 女の子同士の恋人たちが、周りの人々や環境、なによりも自分自身の心と身体の揺れ動きに敏感に感じつつ、生きていく様子が、細くて均質な線で描かれます。同性愛に関する設定等は、正直云って、「マンガ」な部分も否めませんが、誰かを好きになったときのときめきや不安は繊細に描かれていると思います。

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