「スペインの宇宙食」菊池成孔(小学館)



 すいません、更新が止まってる間はずっとこのひとの書いたものを追いかけてました(恥)。
 どういうひとかは公式サイトを見て頂いたらお分かりかと思いますが、基本的にはジャズのサックスプレイヤーであらせられます。わたし、ジャズはちっとも分からないのに、ちらほらウェブで聞く評判でなんとなく気になっていたところ、本屋でこの本(エッセイストとしての実質的デビュー作)を見つけて、購入したのが運の尽き。文章でぽわんと恋に落ちるのは久しぶりです(恥)。
 なんとも、偏執的でありながらエレガント、悪ふざけに満ちたその文体は、暴露的かつキュート。ぺダンチックで饒舌な文章で、(笑)を多用するあたりなど、読み手を選ぶような気もしますが、ツボにハマるとたまりません。なんかね、こういう語りに弱いのだよな。わたし。なにを書いても的外れになりそうなくらい、これまでのわたしからしたらジャンル外なひとなのですが、CDのほうも聴いてみようと思っています。いやあ、文章しか読んでいなくても、ミュージシャンのファンになることは出来るんだな。

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