「邪悪な花鳥風月」岩井志麻子(集英社文庫)


 全てに恵まれた女流作家がカンヅメのために借りたマンションで執筆する、隣の古アパートの住人をモデルにした物語。それが連作短編のかたちで綴られるなか、作家と担当の関係もより怪しいものになっていき…という話です。話ごとの雰囲気の食い違いが目についたのと、とってつけたようなラストの種明かしがちょっと乱暴な感じでしたが、岩井ファンなら楽しめるかも。

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