「とりぱん(1)(2)」とりのなん子(講談社・ワイドKCモーニング)



 自宅の餌場にやってくる鳥たちや、東北のニュータウンの自然の様子を、愛嬌のある絵柄とちょっと毒のある視線で描いた四コマ作品です。
 鳥を中心に、様々な動物が登場しますが、どれも中途半端な擬人化や可愛いだけの描き方をされておらず、あくまで人間とは違う生き物として描かれているあたりが、作者の視点の確かさを感じさせて好感が持てました。語られるエピソードはどれも楽しいものばかりなのですが、とくに東北の食べ物や言葉などの自然についての部分が、普段、縁が無いだけに面白く読めました。絵も、シンプルであるけれど飽きない味があります。四コマかくあるべし。

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