「西城秀樹のおかげです」森奈津子(ハヤカワ文庫)



 森奈津子は、ジュニア小説時代に名前だけは知っていたり、最近の中村うさぎらとの対談などを読んではいたのですが、実際の作品を読んだのはこれが初めてです。
全8編のSF短編集です。なんか昔のヨコジュンとかのハチャハチャSFとかいう言葉を思い出した(笑)。さまざまなタイプの作品が揃っているなかで、わたしのお気に入りはアイデアの奇抜さがあっけらかんと楽しい「西城秀樹のおかげです」、何回も吹きだして笑った絶妙のボケツッコミ「哀愁の女主人、情熱の女奴隷」、エロチシズムのお約束を笑い飛ばす「エロチカ79」でしょうか。好き嫌いは分かれるでしょうけど、楽しめました。

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