「今宵はみんなで風林火山?わかっちゃいるけどやめられない?」(時空海賊SEVENSEAS/GARGOYLE/犬神サーカス団)(名古屋ell.FITS ALL)

 問い:なぜわたしは毎週名古屋に来ているのか。 答え:そこに海賊と鬼とサーカスがいたから。
 というわけで、GWの折り返し地点(仕事ばかりだがな…)に、やってきましたell.FITS ALL。正確には連れてきてもらった(笑)。ようやく駅からの位置関係がつかめました、ありがとうM嬢。これで一ヵ月後のデーモン閣下も悩まずに…って思えばその一週間前にもR-istで名古屋に来るような…気が…。
 以下、ライブの感想です。
・時空海賊SEVENSEAS(公式サイト)
 初見です。事前に公式サイト見たり、音源を聴いたりはしてましたが、いやなんというか。OPのナレーションが終わり、メンバーひとりひとりが入場してきて、最後にvo.が登場した段階で、「あ、わたし、vo.」と思った直感が、進むにつれて確信へと(笑)。
 いちいち挙げていくのも大人気ないですが、マントつきの制服にグラサン、なんともいえないむちむちっとした体つき、160?170センチ代と思しき身長、基本的に腰がひけたMC、ステージ上でのぎこちないたたずまい、なのに、懐かしいくらいの正統派ジャパメタ美声。すいません、どこのわたし専用萌えバンドマンですか。わたし、また出会ってはいけないメンに出会いましたか。大喜びで、旗の代りに手扇子してきました。
 と、voがあまりにストライクゾーンだったので(それはもう向こうが気の毒になるくらいに…)メン萌えが先に来ましたが、バンドとしても面白かったですよ。楽曲は嫌いなわけがないジャパメタだし、ところどころのフレースがすごく面白かった。他のメンバーも覚えずにはいられないパーソナリティっぽいし(しかも演奏上手いよ…)。とりわけ、vo以外では、あのBaですかね。これは微笑んだら負けかなと思って、登場して3分くらいは我慢してみたんだけど、実に楽しそうにベースを弾く姿に(また好みなんだこれが)、気づいたらにこにこしてしまったので、こっちの負け(笑)。
 ただ短かったせいもあってか、もう少しが欲しかったのも事実です。全体の印象がちと小粒というか、あと少し、もう少しな感じがするバンドさんでもありました。欠点がはっきりしてるわけじゃなくて、でも小器用にまとまってるわけでもなくて、もうあと一化けしたらすっごく面白そうな予感がするバンドというか。とりあえず、voはマントをひるがえすなりなんなりで、もう少しステージで動くといいと思います。他のメンバーがなかなかの元気っ子ばかりなので、静と動を狙ってるのかな?しかしわたしのこの手の予想はあまり当たらない…。せっかく旗もつんだから、客がコピーに血道をあげるような複雑な旗振りするとか(もしかしてあのvoがそういうのを覚えられないとかいうのだったら、萌えるのでOKです)。もっとはじけちゃいなよ!って感じ(笑)。
 でも非常に好感を持ちました。機会があったら積極的に再見したいバンドさんです。
・GARGOYLE(公式サイト)
(完全な毒を要求する?人の為?極楽フルスロットル?D-EXIT?ジェットタイガー?人間の条件?死ぬこととみつけたり)
 久しぶりのGAEGOYLE、久しぶりのKIBA。仮面をつけてKIBAが登場した瞬間に、なんか飛んだ。はじけた。やっぱり信じられないくらいに、このひと好きだ。
 選曲的には、新曲中心で「いまそういう時期なんだ」という感じで、それはそれで面白かったです。とくに「D-EXIT」が音的に変わってて面白かったかな。早く音源として入手して、歌詞をなめるように読みながら味わいたいものです。
 しかし、KIBA姫にあらせられましては、大変にご機嫌がよろしく、実に可愛らしく、愛らしかったです。「人の為」で振り付け講座やって「気分いいので、あと10回くらいやりたくなったけど、気がつけばまだ二曲目です」には笑った。わたしも気分良く「むすんでひらいて」やったよ!(笑)他にも、「今日はサーカスとか海賊で…、ぼくらは普通のバンドなんで」というのがおかしかった。「みんな基本的には人間です」とか。いや、ある意味いちばん化物じみて(略)。
 そして、たたき付けるように新曲をやったあとで、始まった「人間の条件」には、正直、不意をつかれた。そして、たまらなくなった。やっぱいまのGARGOYLEだよなあ。活動期間は長いだけに、それなりに好きな時期はそれぞれあるバンドだけど、「龍風」が個人的にものすごく好きなアルバムだっただけに、いまのかれらが愛しくてならんという気持ちになった。泣きそうになった、この「人間の条件」で。
 そこでテンション高まったところに、いやもう皆さんあきあきかもしれないが、わたしは大好きなので何の文句もない(笑)「死ぬことと?」が始まったので、大喜びです。そうなんだよ、この流れとこの言葉なんだよ。この覚悟とこの生き様なんだよ。わたしがかれらから得るものは。
 短かったけど、やはり大好きですGARGOYLE。しかしやはりワンマンで見たいな…。
・犬神サーカス団(公式サイト
(皆殺しのララバイ?道行き?大地に死す?夏の日?罰金三万五千円(Vo. 犬神明)?退化?犬神天国?ロックンロールファイヤー?命みぢかし恋せよ人類!?地獄の子守歌?白痴)
 もうずっと見たかった犬神サーカス団。先日の名古屋が「鬼畜」はじまりだったと知ったときから、平日はともかく土日の名古屋以西の犬神は逃すもんかとすんすん泣いていたのです。ようやく見られて実に楽しかった。
 セトリ的には、イベント的な定番曲が多いかなと思いつつ(しかし「大地に死す」は違うか…)、それもまた嬉しいお約束ではあるので、十分楽しみました。やっぱり凶子さんの歌は、生が一番良い。CDになるとどうしてもこぼれてしまうあの旋律の正体はなんだろう。
 スピード違反で捕まって罰金をとられた経験を、「ハイウェイ・スター」の替え歌で歌った明兄さんの素敵さは言うに及ばず(笑)。しかもそのときの記念写真を物販でサイン入りで売るあたりが、転んでもただで起きない感じでさらに素敵(笑)。(「あと少しで元が取れます」というコメントがさすがに黒いジン兄さんも素敵…)
 今回は、もう「地獄の子守歌」かな。「泣くわよ」という凶子さんの前振りで、犬の曲ではどこで泣いても不思議でないわたしは思わず身構えたのですが、「地獄の子守歌」はねえ…。泣くというか、もうあの世界だ、世界。歌詞と楽曲と、歌声と演奏が融和しきったところから溢れてくる世界。これがあるから犬神サーカス団なのです。大好き。 
 ワンマンが見たいなあ…。本当に、もう犬神はワンマンが見たい。バンドとしては、いま、GARGOYLEと並ぶ本命バンドだけに、ワンマンの空気が恋しくてならない。分かりやすく言うと、「もっと見たい」わけですが(笑)。
 そして、今日の犬神が、犬っ子ではないお友達の皆さんに好評だったのが実に嬉しかったです。イベントでもワンマンでも(笑)いいので、皆様、また是非!
  
 というわけで、とても楽しいイベントでした。しかし、どのバンドもワンマン見たくなった(笑)。大変かもしれないけど、嬉しいな、こういうの。 

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