デーモン小暮閣下「DEMON’S ROCK アンコールTOUR 」(名古屋ELL)

 さて、名古屋です。前回のツアーでもお付き合いいただいた真夜さんが、松崎さまを観に来ます(いや、事前にはそこまで云ってなかった、たしか)。二人で待ち合わせして、ELL前まで来たらそこには「THANKYOU!SOLDOUT!」の文字が。たまらなく嬉しかったなあ。

 開演前の閣下による諸注意、真夜さんにさんざん「しゃれこうべ」な話をしてたら、「盛り上がる準備はできてるか、えちごや!」と云った閣下は、悪魔だけど神だと思います。

 今回もFCチケットということで、先日のホールよりはずっと近い距離、しかも柵前に陣取れたのですが、いやあもう閣下、カッコいい「REFRAIN OF LOVE」のあの舞いの素晴らしさよ。スタイルの完璧さよ。閣下は美しい、やっぱり閣下は美しいよ(再確認)。世界は閣下を基本に黄金率を生み出したとしか思えないね。続く「Burning Beauty」では、先日と同じく高音が危うい場面もあって、ひやっとしたものの「Return to Myself」では、観客も喜んで一緒にやってるサビの振り付けを突然変更。そうだな、分かりやすくいうと「オトナやめたいわ」の振りから「闘う日本人」の振りに変わった感じ(それ分かりやすいのか)。戸惑いつつも、適応するお客さん込みで楽しかった。しかし、ここで唄いながら、拳を前後に突き出すために、マイクを左右に持ち替えながら唄う閣下は、本当にわたしの好きなひとだと思いました。

 ところで「翼の折れたエンジェル」。いつも楽しいとは思うんですが、閣下、「16/初めてのキス」で、喧太さんに、ちゅをしに行くネタはそろそろ断念してください。いつも喧太さんが本気で困ってます。で、ここまででちょっと高音があやしいところもあった閣下、「Raspberry Dream」の前に軽く発声練習をして確認していたのですね、それもあってか、完璧な「Raspberry Dream」でした。というか、この曲は完璧じゃないと、とてもカッコ悪いものになってしまう、誤魔化しがきかない曲なのです。それを正攻法で唄いきる閣下は、やっぱりカッコいいなあ。うっとり。

 しかし「六本木心中」を歌い上げた直後、閣下が「拍手くらいしろよ、関係者!」と二階を叱責したのにはひやっとしたなあ。昔から腕を組んで見ている関係者のことは叱る閣下でありましたが、やっぱり、普通のひとはステージからそんなこと云わないと思う。良し悪しでなくて、閣下はそういうひと。でも、その後の観客へのフォローは巧みでした。そういう空気は読むひとだと思う。
 
 今回のメンバー紹介では、ベースの桃さんはマイクに額を打ちつけてませんでした。しかし、あんなにベース巧いのに、この面子では若輩者扱いをされちゃうんだなあ。まあ、周りが元聖飢魔llに元マッドカプセルマーケッツに元痛快ロックンロール通りでは仕方ないか(喧太さんは、美少年だと思いますよ?)。みんながそんな桃さんを可愛がってる姿がとても愛らしかったです。そして桃さんのことを「あたしのハムスターちゃん」とか呼んでしまい可愛くて仕方ないお姉さんもきっと会場のなかにはいるはず…。もちろん、貴族的にクールな松崎さまも忘れてはいけません。閣下とか雷電殿下もそうですが、このかたも聖飢魔ll時代から、変わっていません。あっさりと云う「最低ですね」「ああ、そりゃ駄目だあ」にきゅんとしましたが、わたしの隣のひとは、ぎゅんぎゅんしていた様子です。ああ、確かに真夜さんのある種のツボを押す個性ではあるな。

 神戸ではちょっとネタが分かりにくかった「文明退化の音がする」、名古屋ではネタの内容もよく分かって、とても楽しかったです。「石垣愛のケータイは、セロテープで補修してる/でもそんなの関係ねぇ!」に爆笑でした。

 この日は、閣下がとにかくテンション高くて、とても可愛かったです。なんていうか、こう語る感じとか、おしゃべりな感じ?いつもそうだといえばそうなんですが。満員御礼の名古屋、とにこにこしつつ、今回のツアー唯一の土曜日だから、今日しか参加できないとやってきた諸君も多いはず、と「名古屋に集合した全国の諸君」と云っちゃう閣下は本当になんていうの?ツンデレ?(違)。ツアーの合間の忙しい日に自宅に戻って急いですることが、録画したTV番組でいっぱいになったHDDから番組をDVDに落すこと、なんですよ。しかもCMカットしながら。わたしのなかにこれ以上閣下を好きになるスペースがあったことが意外だよ!なんでそんなにわたし好みなのよ!(逆ギレ)あと、閣下基準で「これはいかん」と思った奴(公共のマナーを守らない人間)に、吹き矢を飛ばす話も素敵でした、みんな心に吹き矢を持とう。そんな閣下の本日の名MC。「約束しよう、我輩に不可能はない。歌詞を間違えずに歌うこと以外は」どよめく観客の反応を受けてひとこと。「…無理なんだ」。あなたどんだけわたしの好きなひと。

 本編ラストの「AGEOFZERO」は、やっぱり圧巻でした。なんだこの曲。なにが降臨してるんだ。本当に、歌詞がどうとか(ほぼ英語だし)いう問題でなく、ただもう、閣下が神々しくて(魔々?)、美しくて。さらに上へと向かうその視線と歌声が、フロアにまで広がって、こちらを侵食していく。まさに奇跡のような時間。

 そしてまさかのELLでも火吹き!ライブハウスでは無理だと思ってたから、すごく嬉しかった!やっぱり閣下は火吹きですよ!

 アンコールでの替え歌、出だしこそ神戸と一緒ながら、内容はさらにパワーアップ(笑)。毎日、歌詞が変わっているそうです。さもありなん(笑)。最後の「太陽がいっぱい」。今日もギリギリ感に溢れていて、良かったです。
 本当に、楽しかった。ミサではない、まさに「DEMON’SROCKSHOW」でした。やっぱり閣下はロックです…。

 ライブ後は、真夜さんと時間まで慌しく呑み。実はささやかに二人の出会い10周年を祝ってのものでもあったのですが、それにしては時間があまりにも短すぎかつ話題がアレでした。いやしかし、10年たっても変わるものは変わっても、変わらないものは変わらない。真夜さんに言われた「どの一秒を切り取っても、くさてるんの好きなひとだよね」という言葉と「くさてるんは閣下のかけらを集めてる」という言葉が印象的でした。

 うん、わたしはいつでも閣下のかけらを集めている。好きになったひとはいつもみな閣下に似ている。でも、もうこれはタマゴが先かニワトリが好きかだから。どっちが先かはもう分からない。わたしの好きなひとが閣下に似ているのか、閣下に似てるから好きになるのか。ただもう、閣下はわたしにとっての神様なんです。悪魔だけど、神様なんです。このかたがいるから、いまのわたしがいるんです。思春期の少女の熱情と思い込みと妄想を、未だに裏切ることなく笑ってる、そんなひと、どこにもいないもの。

 大好きです、わたしの閣下。

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