さて、お目当てはグルグル映畫館とメトロノームで、それ以外は名前を聞いていたものの、初見ばかりのバンドさんのイベントに参加となりました。それはそれで新しい出会いが楽しみです。今回のハコは、駅からすぐの岡山CRAZYMAMA2ndRoom。ここに来るの、はるか昔の陰陽座以来ですが、この時期に屋外の階段での待ちは暑かった…。ただ、ドリンク代が三百円でびっくり。有り難いが、前からそうだっけ？
そんな岡山定番ペパーランドより心もち広い会場は、若いお嬢様がたのエキスに溢れておりました。まあ、最近のお約束です。地元では一人でライブに行くのが当たり前なので、あまりに周りとの年齢差を感じると、時々、ちょっとどんな顔していいものかな、という感じがありますが、他人はそんなに自分を見ていないことも学ぶくらいにも年寄りなので大丈夫です。出待ち入り待ちするようなタイプならまた問題は違ってくるんでしょうけどね。あと、あくまで印象だけど、いまのメイン層の年代の子たち、全然お行儀いいですよ。もちろんバンドにもよるでしょうし、わたしが最前張るタイプでないせいかもしれませんが、ライブ中に殴られもしないし、髪をつかまれもしないし、肘鉄もくらわない。平和です。基本、からだに触れただけで謝られるものね。その、時にはいささか過度にも思える他人への気遣いの陰には、もしかしてわたしなどにはうかがいしれないお約束もあるのかもしれませんが。
そんなことをぼんやり思いつつ、整理番号のよさから、なかなかの場所をゲット。しかし初見のバンドが多いので、はたしてそこがベストポジションか読めないあたりは不安でもありました（笑）。
・グルグル映畫館（公式サイト←音が出ます）
（14歳の斜陽?15の朝?痴人の恋?あたし気にしない?赤い花･空の青?大問題！されど快晴?奇人の愛）
しょっぱなにお目当てが来て、嬉しいやら戸惑うやら。久しぶりのグルグル映畫館ですが、リリースされたばかりの新譜「痴人の恋」はとても良いものだと思います。とくにお気に入りの「あたし気にしない」が聴けて嬉しかったですが、それ以上に嬉しかったのは「赤い花・空の青」。これもう大好きなので…。この一曲で、ぐいっと引き込まれた感があった。わたしがグルグルに感じる魅力に、ある種の諦念と郷愁というものがあるのですが、この曲はそこらへんをまっすぐに突き刺さる感じ。
「ここ何年昨日までの君が優し過ぎて／今日のこの空の青さがやたらと辛くて」
という歌詞の切なさと遠い目を感じる距離感が、響きます。響くけど、淫してないこのバランスが絶妙。
天野くんのMCは相変わらずで、大変に楽しかったです。セクアンの透くんに髪の毛をぱっつんに切ってもらったゴキミさんを指して「ゴキミ総受け！透ヘタレ攻め！」とか云ってたのはご愛嬌。ていうか、普通のバンドマンがこういうこと云ったら、少なからず「いやーん」とか思ってしまうくらいには乙女なところはまだ残っているつもりですが、天野くんに云われると、茶飲み話ていどににこにこして終わりますな。しかたないよね。
岡山の自慢の出来ることは？という問いを真くんがしたところ、会場側から返ってきたのが「制服生産量日本一」（事実）。「グルグルに優しいんだね！」と受けて「制服を作って送ってください、裏に上り竜とか入れて」と天野くんが云うと「般若を！」とリクする真くん。「じゃあ僕は孫悟空」「じゃあ俺はきび団子」という掛け合いが大変に愛らしかったですな。
アニキに「これから岡山を吟じます」と無茶ブリをして、「じゃあリーダーやれますか？！」と返され「おか?やま?の?」とやってのける姿も楽しい。
イベントなので短いのが残念でした。とても楽しかったです。ワンマンが見たいなあ。
・ビリー（公式サイト←音が出ます）
大変申し訳ございません。ご縁がなかったとしか。
・新興宗教楽団NoGoD（公式サイト）
わたしのコンセプトバンド好きは本能なので治りません（開き直り）。ベースの音が好きだなあと思っていたらきっちりと指弾きで、道理で大変気持ちがよかったです。最初は、あーもうちょっと曲が好みだったらなあと思わないでもなかったのですが、中盤あたりの「乱痴気騒ぎしようぜ！」という前振りで始まった曲が大変に楽しくてにこにこ踊ってしまいましたよ。
10月には岡山でワンマンだそうです。出席をその場で取り「…このままじゃ学級閉鎖ならぬ布教閉鎖だ」という一言がおもしろかったです。
・メトロノーム（公式サイト）
（セルフコントロール?8bitガールズブラボー?ハロー?めんどくさい ?プチ天変地異 ?ボク偉人伝）
もうひとつのお目当てながら、えらくあっさりしてた感がありました。しかし、選曲で文句なし。「8bitガールズブラボー」は初聴きで嬉しかった！それにしても本当に、シャラクの身長があと30センチ低ければ、わたしの萌え歴史が変わっていたのに（ものすごく余計なお世話です）
・SEX-ANDROID（公式サイト）
・トリは初見のセクアンさん。曲も可愛くて楽しかったです。お好きなひとには可愛くて仕方ないだろうYU-DAIのキャラとか（笑）。ただ、念のために云っておくけれども、わ、わたし、JUNRO氏にときめいてないからね！なにかとYU-DAIにいぢられて苦笑いしてるとこにきゅんきゅんなんかしてないんだから！（これも余計なお世話です）
たっぷり4時間、5つのバンドを見ることができました。こういうイベントライブは久しぶりの参加でしたが、やっぱりあれこれ見られるのは楽しいな。それでもワンマン見たいなーと強く思ったのは、やはりグルグル映畫館だったので、わたしの趣味はそういうものだと思います。また見たいです。