犬神サーカス団&ARESZ・壱拾伍周年行脚 『狂乱“艶”戦士~圧倒的勝ち戦で候~』(倉敷REDBOX)

 今日は久しぶりの犬神サーカス団です。ARESZとのカップリングツアーながら、犬神以外のバンドは、まったくといっていいほど、予備知識がない。ARESZ以外は、地元バンドのようなので、それはそれで楽しめたらいいかなあと思いながら参戦しました。
  倉敷REDBOXは初めてのハコ。思ってたより広かったのですが、最初のころはお客さんが20人くらい?で、さらに広く感じられたり。ジンさんがいた犬神の物販では「夜がおわっちまう前に…」の再発DVDを購入しました。「ヤフオクで四万円とかになってたのでこれはいけないと」と古いビデオを再発された理由を語られてましたが、なら、あとはグルグルとのコンピCD「赤い蛇」と「御霊前」をお願いします。
 まずは、地元バンドの「懺鉄」と「CHERNOBLANK」。鐘と嵐、悲鳴のOPSEと来ては、想像以上に想像通りなデスメタルでした。どちらも技術的にはまったく文句がつけようがないので、これはもう好きか嫌いか、好みの問題でしかないと思います。わたしはもちろん、嫌いでないけど、いまいち入れこめないジャンルなので申し訳ない。なにぶん惰弱な女子供なので、聴衆を必要としているジャンルのほうが入り易いのですよ。続く「Schau-Essen」は、同じくメタルバンドながら、不思議ちゃんっぽい女子がvoで、ちょっとびっくりでした。楽曲的には一番入りやすかったんだけど…。後で15歳と分かって、さらにびっくり。
 さて、初見となったARESZです。キャリアが長いだけに、名前だけは聞いたことがあったんだけど、まさに名前だけ、という感じで、女性Voであることも、この場で知りました。でも、感じからして嫌いじゃないだろうなーと思って、楽しみにしていたのです。そして、OPSEが流れ、メンバーが登場し、Voの瑠海狐さんが、ゆったりと現れ、にんまりとした笑顔で構えた瞬間、思った。 
 わたし、このひと、好き。
 なななんていうの?異性として好き。これまでまったく意識したことがない、自らの女子好みのストライクゾーンがこんなところにあったなんて。楽曲がどうこう以前(もちろんジャンル的に嫌いなわけもないのですが)の問題で、反射的にヘドバンしながらも、思わぬときめきにびっくりしてました。わたし、瑠海狐さんが飲み屋のおかみで自分がリーマンなら、身上潰す予感がある。なんだろう、この感じ。うわーうわーと思いつつ、楽しみました。どの曲も遊びがあって、でも硬質な感じがあって、安定してる。15年のキャリアを見せていただいた感じでした。とっても楽しかった!
 そしてお久しぶりの犬神サーカス団。15周年のカラー?な黄色と濃いピンクの着物とリボンのきょんきょんはミニーマウスみたいで可愛かった。セットリストは以下の通り。ツアー中なので、保護色掲載にします(→父親憎悪?皆殺しのララバイ?箱舟?最新型アンドロイド?退化?赤い蛇?命みぢかし恋せよ人類)。
 セトリの流れが美しく、初めて聞く曲もあったりで、とっても楽しみました。ARESZであがるだけあがってたテンションに、いい感じでアクセルがかかったうえ、広いハコにお客さんの距離もあったので、久しぶりに8の字ヘドバンとかしちゃった(笑)。ただもう、イベントなので仕方ないけど、足りない感は否めない。やっぱりそろそろワンマンに行きたいと思いました。犬神はとにかく、ライブが楽しそうなのがいい。メンバーみんなが仲良くって、じゃれてる感じがいいなー。幸せになります。
 アンコールは出演バンド代表によるセッション。瑠海狐さんの「轟音系はシャイなのよ」という言葉どおり、地元デスメタ勢が、ものすごく照れてるのが可愛かった。こういうバンドって、犬神とかを軽く見てたり構えたりしてるんじゃないかなーといらぬ心配をしていただけに、安心。Schau-Essenの15歳女子に対して「すっぴんで可愛いの、もうメイクとかして欲しくない!汚れてほしくない!」と力説する凶子さんが可愛かった(笑)。
 全体的に、楽しいイベントでした。そして、新居は交通アクセスが便利なのも実感できたので、これからは、もうちょっと地元ライブにもアンテナ張り巡らせていこうと思います。

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