「?Tour Road to 1,000?No.981?」GARGOYLE(岡山ペパーランド)

 さて、去年一年は遠征を控えたせいもあって、今日は久しぶりのガーゴイルです。今回のツアーは、新譜発売関係ないメモリアルツアー(誤解)ということもあり、ガーゴイルのそういうツアー大好きなわたしはもうワクワク。ちょうど連休の真ん中ということもあり、お客さんの数も近年の岡山ガーゴイルとしてはまずまずな感じでした。漏れ聞こえるお客さんの声にも「狭い」が聞こえたし、初めての人が多いんだな、と感じました。ええ、狭いんですよ。ハコにあまり思い入れるタイプでないわたしてしては、交通の便的にも、岡山のライブハウスなら、IMAGEとかクレマとかでもいいんだけどなあ。そんな広々とした会場は駄目ですかやはり。
 順不同で抜けも確実ながら、セットリストは以下の通り。
真王
脳内自殺
ジェットタイガー
FIREKING
太陽の道
虫螻
アイコノクラズム
月下濫觴
花蝶風月
ZIPANG
青き拳
D-EXIT
太陽の下で一番美しく生きる人でいよう
極楽フルスロットル
狂い咲きジャングル
DESTROY
HUNTING DAYS
?アンコール
BALA薔薇VARA
アンコール(二回目)
完全な毒を要求する
死ぬこととみつけたり
アンコール(三回目 )
SUPER DOGMA
 とりあえず、しょっぱなが「真王」な段階で、脳が沸いた。なんだろうね、あの「私の在りかだ」で、ぶちぎれるじゃないですか。下手したら、ここで、わたしの今日のライブは終了しかねなかった。すごい決め曲というわけではないだろうに、恐るべき「真王」とかいってたら「脳内自殺」です。いまのガーゴイルは(場所によりけりながら)、あんまり押しとかないですが、それでもたぎるなあ。しかも続いて、前回イベントで初聴きしてはまった「FIREKING」が早速聞けて嬉しかった。
 KIBA姫は、古い曲も新しい曲もわけへだてなくと云っていたけれど、そうなるとこぼれる真ん中の時代の曲も聞きたいものよのう、とか思っていたら、まさにそんな「狂い咲きジャングル」が聞けてびっくりした。しかしこれはやはりレア曲で、KIBAいわく「10年ぶりくらい」らしいです。「でも大丈夫、ぼくらはどんな曲でもこなせるんです!…一日くらい練習すれば」のコメントには笑った。
 しかしレア曲といえば、姫派の「HALLELUYAH 」こと「太陽の下で一番美しく生きる人でいよう」ですね。ひせった(土佐弁)。これを岡山でするなんて、GARGOYLEにわたしの何がばれているのかとあせった(妄想)。しかしながら、この曲のKIBA姫はやはりとてつもなくいと愛らしくかわゆらしい。姫の笑顔は値千金。
 そういえばMCでおかしかった話。20年もバンドやってると、ちょっと前までは、若手のバンドの子たちが「高校のころから聞いてました!」とか云ってきてくれてたのに、最近はそれもない。ああ、もう若いバンドの子はガーゴイルなんて聞かないんだな…と思ってたら、こないだ、新しいパターンがあったとか。そう、「お母さんがファンで小学校から聞いてました」。その子はガーゴイルと同い年だったそうで、KIBAいわく「この手があったか!」。そして、客席に向かい「そういうわけで、みんな、子供を産め!」の詔。一斉にどよめく客席(笑)。首を振るTOSHI(笑)。
 まあ、そんな20年越えの歴史を持つガーゴイル、昔の曲で盛り上がるのは、ある意味パブロフの犬として当たり前なのですが、自分でも意外だったのがごく最近の「花蝶風月」。歌詞がすごく響いて、正直、泣きそうになった。「誰の上にあろうと/あの空は青い」というシンプルさが、響いて。たまらなく、響いて。最近のKIBAの歌詞は、まったくてらいもなくシンプルな表現をしていることが多いのだけれど、それが、こういうときに、たまらない切実さをもって、こっちに突き刺さる。だからわたしはガーゴイルが好き。この感覚は、ガーゴイルだけが与えてくれる、素晴らしいせつなさです。
 そういえば、KENTAROも知らないうちに(笑)予定があがっていた、次の新譜お披露目ツアー、なんと岡山は1000本目のライブの次。つまり、1001本目のライブが岡山であるということで、個人的に、超テンションあがりました。こんな機会は滅多にないよ!なので、いまから10月が楽しみです。それまでにもどこかで参加はしてしまいそうではありますが、新譜ともども、こんなに未来の楽しみと期待をくれるバンドが自分にあって、よかったなあ。わたしはGARGOYLEが大好きです。

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