「女たちの真実」ローラ・リップマン (ハヤカワ・ミステリ文庫)


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 「わたしはベサニー姉妹なの」30年前、15歳の姉と11歳の妹が忽然と消えた事件。しかし、突然に現れた行方不明の姉妹の一人。いったいなにが30年前に起こったのか。
 30年前に失踪した少女の謎を描きつつ、際どいサイコものにもこみいったパズラ―なミステリにもせず、アメリカの片田舎で本当にあっても不思議はない地に足がついた物語にしている。なのにぐいぐいと読み進めずにいられない。読んでいる間ずっとはらはらと面白かった。落ちついたラストは、少しあっけない感もしたが、それは化け物もサイコも幽霊も超能力もなかったからだ。わたしどんだけキングに毒されてるのか。

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