「春情蛸の足」田辺聖子 (講談社文庫)



 身近な食べ物をテーマに添えて、中年男女の機微と生活を描いた短編集。
 中年への容赦ない視点が、厳しいんだけれど、嫌みでなくて良いです。若い時には出来ない過ちや勘違いってありますな…と思う。色恋ともちょっと違う、いわば情愛がのぞく「味噌と同情」が特に良かったです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする