「謎のギャラリー―謎の部屋」北村薫編 (新潮文庫)



 「謎」をテーマにしたアンソロジイ。謎というからミステリかと思ったら(それも有ですが)、むしろ人間の心情の奇妙さや解かれない謎を提示した不思議な小説のアンソロジイで、とても好みでした。「どなた?」(クルト・クーゼンベルク)、「埃だらけの抽斗」(ハリイ・ミューヘイム)、「返済されなかった一日」(ジョヴァンニ・パピーニ)などがとくに良かったです。

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