「海の上の少女―シュペルヴィエル短篇選 」ジュール・シュペルヴィエル(みすず書房)



 とても詩的でとりとめもなく、夢のようで幻想的な20の短篇が収められています。
 ここにいるのは、水死した娘や海の上の村に住む少女。人間的な神々たち。けれど不可解さはなく、かわりに根底に流れるのは、ため息が出るような静かな切なさのようです。美しい短編集です。

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