楠本柊生帝國元帥“第14帝國”名古屋凱旋式典Movie Project第2弾「ライヒス・リッター Vol.28~新作だよ、おっかさん~」(名古屋ダイヤモンドホール

 さて、今日は楠本柊生帝國元帥“第14帝國”名古屋凱旋式典Movie Project第2弾「ライヒス・リッター Vol.28~新作だよ、おっかさん~」(長い正式タイトルだ…)の為に、名古屋までやってまいりました。元帥にとっては久しぶりの新作となったこの式典ですが、初公演の関東式典はわたしは不参加。公式サイトにUPされていた動画も(あえて)未見で、かろうじてブログの方で参加リッターをチェックしたくらいの真っ白な状態での式典参加となりました。楽しみ。

 友人との新年会も予定に組み入れた為、あえて前日の名古屋入りにしたのですが、当然、それは帰省ラッシュの真っただ中に飛び込む結果につながって…。ずいぶん前から発表されていた予定なのだから、指定席を取っていなかった自分がただうかつなのですが、名古屋まで二時間立ち通しはキツかったな…。わたしはただ帝都名古屋に行きたかっただけなのに!そう、名古屋にはずっと行きたかったのですよ。なのに、去年は一年間、ということオレたち14帝國の式典も無かったのです。寂しい。

 それでもなんとか今夜の新年会の会場&お宿である真夜さん宅にはたどりつけました。まあ、駅から二分のお家に着くまでに電話でのナビを必要とはしましたが。なんもかんも去年一年オレたち14帝國の式典も無かったからだ。寂しい(八つ当たり)。

 新年会では、懐かしいお顔にたくさんお逢い出来て、とても楽しかったです。あんなに帝國の話ばかり出来たのは久しぶりで、本当に嬉しかった。まあ話の内容はあんな感じでしたが。自分自身の記録のために、言葉だけ抜き出して記録しておきます。「田亀源五郎先生リスペクトで」「相変わらず禍々しい」「出禁上等」「よんぱち会」「ゆるキャラの舞台裏」「何をもらったら厭?」「一年か。人がリバウンドするには十分すぎる時間ですね」みなさま、本当にありがとうございました。

 翌日は、とりあえずわたし一人が大須でこすずさんと圭木さんと待ち合わせ。バーゲン目当てだったのですが、よく考えれば大須は一年中バーゲンみたいなものだ…。オンリーワンに出逢うことはできませんでしたが、お喋りは楽しかったので良しとします。こすずさんが今回の式典を見送ったよんどころのない理由が本当に傑作で、ここに書けないのが残念です。またオレたち14帝國でお逢いしましょう!

 開場時間も近くなったのでここでようやくダイヤモンドホールへ。何と今回はどれくらいぶりかも思い出せないくらい久しぶりの自由席ということで、あの非常階段にえんえんと並ぶこととなりました。懐かしい…。それでもまだ整理番号もない時代ほど懐かしくなくて良かった…。懐かしいといえばそこかしこでお久しぶりのお顔をお見かけしたような気がします。不義理をしてしまっていたらごめんなさい。こちらの記憶もおぼろげすぎて、まったく知らないひとに「久しぶり!○○(任意のリッターの名前を入れよ)がいるんだから、いると思った!」と話しかける不審人物になる危険を避けた次第であります。ステージの上も下も同窓会。
 
 さて、前半。

 深く霧のたちこめた戦場で、瀕死の敵兵から母に宛てた手紙を受け取る草薙大佐。その闘いから半年後、尉官たちを引き連れて地方の敵勢力を制圧に出かけた定光寺中将だったが、思わぬ反撃を受けて退却することに。その結果、予定されていた尉官たちの昇格は見送りとなり、代わりになぜか黒崎少佐が大尉に降格される。ちょうどそのころ、草薙大佐が以前受け取った敵兵の手紙をきっかけに、その母と文通を重ねていることが、警備担当の春木大佐の知る事となる。外部との通信は厳禁であることを理由に、それを厳しく戒める春木大佐。しかし、皇宮からの勅書が偶然草薙大佐の手紙とすり替わってしまうアクシデントが起き、結果として、敵と通じた内通者がいるのでは、と帝都は大騒ぎとなってしまう。その責任を取ろうとする草薙大佐に、春木大佐は生き延びる道を説くのだが…。

 やはりダイヤモンドホールの広さで観るオンブラッタは格別ですね!オレたちVerのオンブラッタもすっかりお気に入りとなっていますが、この旗の翻りかた、なにより「皇認独裁官にして帝國元帥!」の声と、元帥の存在感は、やっぱり痺れて痺れて、この数分の為だけに、ここに来たとしても悔いが無いほど。しかしここで「オーライ!」と飛び出してきた夜桜少将を見て「むーたんずいぶん髪型変えたんだな」と思ってしまいましたすみません夜桜少将。だって武藤中尉がまさかあんなことになっていようとは…(後述)。そして御贔屓児玉中尉の姿も確認出来てにこにこです。相変わらず旗に振られている姿が愛らしいです。もっとも、わたしとしてはいまのビリケン頭よりは、つい昔の金髪の美少年姿を追い求めてしまうのですが、それは昨夜桃子さんに「そんなひとはきっと最初から貴方の中にしかいなかった」とか言われてしまったのでいいんです。いつでもわたしのなかで再生できます。

  前半の内容は軍人らしいシリアスな雰囲気で、ちゃんと戦争しているひとたちっぽいのがすごく良かった。ので、ちょっと笑いの要素が入ったときには違和感も感じたりしたのですが、それでもキリエとともに柊生元帥が登場すると、ビシッと全体の空気が変わるのはさすがです。前半のシリアスな元帥はやはりこういう超越者であってほしい。もちろんラストの草薙大佐の元に現れた元帥の姿には痺れっぱなしでした。声の響きが変化していくところ、ぞくそくした。わたしはここ10年ほど、関東の14帝國の式典(オレたちのぞく)や元帥のソロプロジェクト的なものには全く参加しておらず、そのことをそんなに気にしてもいなかったのですが、この瞬間の元帥を見た時は、それをちょっとだけ惜しいと思いました。元帥の使う幻創論の変化というか進化というか変遷というか、それを見逃してきたことになるんだな、と感じたから。もちろん、それは仕方が無いことで、全部をじっくり見てきたところで、その感覚を実感できるかどうかは分からないことなんですが、やっぱりね、そこはこだわっちゃうな。この14帝國の世界のなかでの、元帥という存在の変化や立ち位置の変態(Metamorphose)をいつしか見失わざるをえなかった自分。それは選択の結果なんだから、いまさら、なんだけどね。そう思ってしまうほど、ここの。ほんの数分の元帥は良かったということです。はい。

 でもまあ、前半といえば、個人的にいちばん気にしていたことが。そう、定光寺中将のリバウンド疑惑ですよ。あ、もしかしてもうここ数年帝國から遠ざかっていて、久しぶりに今回の式典に参加して「ああそういえばあのひとまだ帝國の感想書いてるのかな」とここにアクセスしてくれた人(おひさしぶり!まだ書いてます!)のためにご説明しますが、ここ数年、定光寺中将の肥満問題が臣民の間では最重要課題のひとつとなるくらいで(わたし調べ)、それはもう大変なことになっていたのです。どれくらい大変か一言で現しますと、中将、一時は大将よりも肥えておりました(キャー!)。それがつい一年ほど前に奇跡のダイエットで見事元通りとなったわけです。が、すでに若くない身をもっての無茶なダイエットほどリバウンドの可能性が高いのは皆様自身もご自分の胸に手を当ててみればお分かりでしょう。わたしなぞ当てすぎていつでも心臓を捧げてる勢い。

 それはさておき、オンブラッタの赤い光のもとでは大丈夫と思いつつも確証に至らなかったのですが、普通の場面での姿を見てほっと安心のため息をつきました。定光寺中将、見事にキープです!でも、そう思わせてくれたのは、突如現れた武藤中尉のお姿のせいかもしれません。あれはあかん。驚いたよりも怖くなった。あれはあかん。あれは肥満というよりそのままお医者さまコースの肥り方です。むーたん、ぜひとも定光寺中将にダイエット指導して頂きましょう。わたしがあと望むのは、定光寺中将が痩せた体型キープに思えたのは、横に武藤中尉がいたおかげで、現役力士の横に立てば舞の海も中肉中背な視覚トラップで無いことばかりであります。わたし本当にそろそろテルリストに刺されますかね…。

 オールナイト。ここはもう草薙大佐の立ち位置が懐かしくて可愛くてもうもうもう!という感じでした。オレたちのオールナイトでは貫禄あるオタヤン(オタク+ヤンキー)ポジションの大佐も、ここではこんなに可愛い役回りなのですね!かわいー。流行語大賞とか取りあげちゃうミーハーな感じも懐かしい。しかしここで欽ドンの「…な!」って、尉官よりはずっと将官クラスに近い年代のわたしでも記憶がおぼろげですよ。「…な!」といえばむしろうなづきトリオの「♪ナナナーウナウナウナナー(ズキ)」ですよ(それもどうか)。CMの進撃の巨人ネタと比較すると、本当に年代を感じて楽しかったです。そんなCMといえば、立花大将ファンのわたしがなにを言えましょうか。あの見事すぎるマリオに、登場した瞬間から椅子から滑り落ちそうになりました。あれは卑怯。なんというか破壊兵器。風間少佐が本当に生き生きしてて、ああ、こういうこと好きなんですねーと見ているこちらもにこにこしてしまいました。もちろん成りあがりも楽しかったのだけど、ネタが詰め込み過ぎてやっぱり長かった感が…。思うに、久しぶりにやるからあれもこれもとなるのだろうから、これからもうちょっとちょくちょくやればいいのでは(提案)。
 
 後半。敵兵の母と出会った元帥は、なぜか息子に間違われる。どうやら草薙大佐が文通中に柊生元帥の写真を本人と偽り送ったらしい。それ以外にも色々と余計な事を書いていた手紙のせいで、元帥は慣れない畑仕事に精を出し、村の人に見合いを勧められるわスケ番の抗争に巻き込まれて知恵を貸すなど大活躍(?)。しかし勅書の取り違えと村の抗争は思わぬ方向へ転がっていき、とうとう元帥は幻創論を行使して、すべての源となった半年前の戦場に向かうことに…。

 ものすごくざっとしたまとめになりましたが、さすがにあれをきちんとまとめる自信はありません。いきなり「新作―!」と元帥に抱きつく中将を見てあのVol.16の「復活したぞ!」を思い出しました。この自由さが14帝國。お母さんに扮した中将は本当に大活躍というか大頑張りで、帝國の母といえば鳴海少将がいちばんに思い浮かぶ古参臣民のわたしでも納得いくおかんぶりでした。楽しかったなあ…。村の人々と元帥のやりとりもすごく笑った。ていうか首にタオル一枚かけただけで完璧な役作りの吉田さんas立花大将とか、普通に似合っているので違和感もなにもなく最初からこういうひとだったよね美人さんだなあサツキちゃんas風間少佐とか!そしてここで元帥が色々としでかしてしまうことが前半のストーリーにも影響を及ぼし、あれよあれよと因果関係が成立していく展開がすごく好きです。これこれ、こういうのが14帝國!もちろん、微妙にもたついたり間延びする場面もあったとは思うし(ハバネロ鍋とか…)MovieProjectとか言われても何のことかよく分からないとかもあったんだけど、楽しい部分はとことん楽しく!な14帝國らしさに溢れていた後半だと思いました。

 そしてやはりわたしはコメディ展開の疲弊しきっていく元帥が可愛くてならない。「なんでそうなる!」とかそういう感じのことをわめいてから肩で息をするあの愛らしさよ。初孫が初めて歩くのを見るのもかくやという感じで目を細めてみてしまいます。ああん、もっとひどい目にあってください!(ひどい)

 あと、わたしはたぶんほぼ初見だった関東組のリッターさんたちにも楽しませていただきました。どのリッターも、みなさんわたしの知っているいわゆる「リッター」とは思えないほどの達者さと巧さ。ごく平凡だったり普通に見えるひとをリッターとして味付けした結果「このひと面白いでしょ?」っていう感じに成長させてみせるのが昔の帝國だったら、わたしがその成長とか変化をリアルタイムで観てきていないせいか、このひとたちはもうすでに「面白いひとです!」と紹介されたような感じでした。可愛くて面白くて個性もある感じ。夜桜少将、すごいよね。

 というわけで、しっかり楽しむことが出来た式典でした。さすがに3時間は終わって立ち上がった瞬間に腰が痛んで悲鳴をあげましたが、退屈することはなかったのがさすがです。でもね。あのね。正直に言いますね。わたしは、やっぱり、コアに幻創論に浸りきった世界観でコンパクトにまとめあげる式典を創るオレたち14帝國が見たいなあと思います。これも楽しい。でもオレたち14帝國ではない。もちろんオレたち14帝國にはこの華やかな大舞台での式典は難しい。なによりそこに、現身をともなったかたちでの柊生元帥はいない。だから、ここまでくると同じ14帝國でも好みの問題だなと思います。以前、帝國が色々とあったあとに数年かけて復活したときにも思ったんですが、やはりこれはどちらも並行世界の14帝國、ありえた二つの可能性として存在する14帝國なんですよ。どちらも本物。どちらも正解。だからあとは臣民として、どっちを強く求めるかくらいの差なんですよね。でも、去年一年、オレたちが見られなくてわたしはとても寂しかったです。だから今年こそそれを観たいな、と強く思いました。

 しかしそれでも、久しぶりの柊生元帥はとても素敵でした。これからの帝國がどうなっていくのか楽しみです。ありがとうございました。

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