「ISETAN × ルパン三世 #伊勢丹のアジトに潜入せよ」(東京・伊勢丹)

  こんにちは。伊勢丹ルパンに参加しようと、ちゃんと営業開始時間前に現地に着いて、行儀良く並び、開場と同時に現場に飛びこんだつもりが勢いあまって六階の催物場に突っ込んでしまい「世界を旅するワイン展」のなかを数分さまよった、とりこ。です。入り口にあった「ルパンは7階でやってます」的案内のルパンしか目に入らなかったのが敗因です。みなさまお気をつけください(大丈夫か)。

 というわけで行ってきました!去年6月の「ルパン座トーク」以来のルパンイベントの参加です(そのときの感想はこちら→URL)。さっそく色々と感想を書いていこうと思いますが、真っ白な状態で飛び込みたい!というかたは(こういう書きかたが適当かどうかは分かりませんが)思い切りネタバレですのでお気をつけ下さい。行きたかったけど行けないかた、内容次第で行こうかなと思っているかた、もう行ってきたけどほかの人の感想も読みたいかたに、わたしはこんな感じでしたーとおすすめするようなレポです。

 もちろんわたしの独断と偏見とわたしの目にだけ映った真実入りの中身となっていますので、とりこ。さんはこんな風に見たんだなーと軽く読んでいただけたら幸い。なるべく気をつけましたが記憶違いや勘違いもあるかもしれません。気になるなにかがありましたらご指摘いただければ幸いです。
 あと写真もそれなりに撮ったんですが、ニュースサイトの写真のほうが綺麗でわかりやすいのでここでは掲載しません。ご了承ください。
 ニュースサイトの記事でおすすめはこのあたり→「「ルパン」のアジトが伊勢丹新宿店に出現!一味のさまざまなお宝が集う」(コミックナタリー)(URL)。「『ルパン三世』×伊勢丹新宿店のコラボ2月22日から。プレミアムフライデーイベントも【レポート】」(T-SITE)(URL)。もちろん、公式サイト(URL)もごらんください。

 さて、ワイン祭りを抜けて無事に7階に着くと、入り口ではモンキーパンチ先生によるルパン一味の「水墨画の原寸大複製画」がお出迎えしてくれました。CG使用のシャープな線もいいのですが、この軽みのある線もいいなあ。次元さんの横顔が実に雰囲気あるのです。またその近くでは記念切手や小池健監督画の「五ェ門掛け軸」も展示されてました(URL)。まあこれが涼やかで綺麗でつい見とれてしまいました。
 
 これにかぎらず、今回のイベントは五ェ門関連の素敵グッズはいっぱいだし、血煙もあったしで、五ェ門クラスタのみなさまは金が飛んでいって仕方ないんじゃないかと思うこの2017年ですが、まあわたしもなにかの奇跡が起こって、それこそ高橋優也さんが描いた次元と不二子のツーショット版画ですとか言われたら、無言で定期を解約するだろうからしかたないよな……。

 とか言ってたらモンキーパンチ先生のジクレー(版画)の前で本当に定期解約を考えそうになりました。原画だったら解約したけど原画だったらわたしの定期ごときで買える金額じゃないだろうな……。事前にWebで見た「マジックビン」がめっさ可愛くて「モデル戦争」がカッコいい。オンライン通販で紹介されているものはすべて飾られています。見るだけでもにまにまです。わたしが見た感じでは「モデル戦争」と「ルパン三世‐PART4」と「ルパン三世‐PART1」などに、売約済みの赤丸が多くつけられてましたね。数量限定、お早目にという感じかもしれません。

 今回のイベントの目玉といえば、「ルパンが着用していた歴代ジャケットスタイル」(URL)ですが、実際に見たらweb上で見るのとまた雰囲気違って、これは現物見ないと分からないよね!という思いになりました。赤の色味がじつに渋いんですよ。そしてピンクがやっぱりピンクでこれを着こなせるのはやはりあのパースリのアゴ割れ三世さんしかいないという気持ちになりました。どれもが二次元の具体化で楽しかったのですが、実際に見ていちばんリアルに素敵だったのは1stの黒シャツに黄ネクタイの組み合わせでした。カッコいい!
 おなじところに、次元さんの帽子もありました。フィレンツェの老舗メーカーTesiによる再現で、ラビットファーフェルト使用とのことで納得の手触り。そうかいつも不二子ちゃんはこんなものを触ってるのね!(妄想です)
 他にもさまざまなグッズがありましたがキャラクターによっては早々に売り切れちゃったんだろうなというものもちらほら。血煙あたりのグッズがそんな感じでした。

 そういえば、わたしのお目あての物のひとつ、福島の「起き上がり小法師」(URL)ですが、赤か青にしようと思ってたら赤がもう見本しかなくて(あとで数個は追加されてました)必然的に青から選ぶことに。さすが職人さんの手作りで顔がみな違うんです…一点ものなんです…みな可愛いんです…ちょっとゴルゴ13入ってるような眉なんですがそこがまたいいんです…(すみません)。これこそオンライン販売ではなく現場で選ぶしかない品という感じで。一生懸命選びました。こういうのドール業界ではお迎えというのでしょうか(怒られそうだ)。でも嬉しいな。キモいの承知で言いますがわたしの三世さんGET!な気分になりました。

 あと、「缶バッジ」(URL)。デザイナーの波戸場承龍さん(めっさ素敵に和服を着こなされてて眼福でした)がいらしててデザインの説明を直接にうかがえてラッキーでした。お客さまひとりひとりに丁寧にお話される姿がとても素敵なかたでした。不二子ちゃんは藤の花に蝶なんですよ。キャラそれぞれのデザインがカッコよくてらしくって。しかも台紙もちゃんとキャラのイラスト、「ごくろうさん」にいたっては友永和秀さんが描かれたルパン一味の酒盛りイラストで買うしかなかった(そのイラストは日本酒のラベルにも使用されてます)。

 あと和風手ぬぐいも…新ルパンのアイキャッチ柄とあっては抵抗できず…やっぱり純米大吟醸カップ酒5種セット(URL)とかアンリ・シャルパンティエのサブレ(URL)も…ていうか駄目だ。どれもこれも値段以外で買わない理由が見つからない。次元さんのオリジナルコースターがついたI.W.ハーパーとかオリジナルワインは、わたしも家族もその手のお酒飲めないから買わなかったけど…でも目の前で2万円代のワインをすいすい購入されるマダムとか見ました。カッコいい。

 そういえば、そんなわたしのなによりのお目当、エスティローダーのリップは開場時間にすこし遅れてしまったため、13時頃の整理券でした。リストランテは12時予約にしていたので、いったん会計して荷物は取り置きをお願いして5階の「次元BAR」(URL)に向かいました。

 次元BARといえばお目当てはタンブラーだったのですがまさかの初日完売。ルパンと不二子も予約のみ。持ち帰ることが出来るのは五右衛門と銭形警部のみになってました。残念。でも見本を持った感じは、さすがのリーデル、安定感あっていい感じでした。これはもう通販かなあ。不二子ちゃんのワイングラスも下のところにイラスト入りで分かるひとには分かる仕様で素敵。銭形警部のビアグラスには「男銭形」とわかりやすく入っていてこれはこれでいいかなとも思いました

 しかしこのバーがね、狭い空間ながらすごく雰囲気良かったんです。ディスプレイとしてテーブルの上にI.W.ハーパーの瓶とそれが注がれた次元さんのタンブラー、豆のおつまみに吸い殻と銃弾がありました。それだけでもきゃっという感じだったのに、そのハーパーには銃弾が添えられたボトルキーパーが付いてて、バーテンのお姉さんいわく「次元のボトルです」ですって!ちゃんと「DaisukeJigen」と名前も入ってました。そしてそんな説明をしてくださったそのお姉さんが、これは次元さんなら面と向かっては照れちゃうし三世さんはニヤついて口説いちゃう系の可愛らしさで、まったくこんなバーにボトル入れてるって知ったら不二子ちゃんがプンプンだよ!とかわたしはつい考えてしまって……ほんとうにオタクはキモくて申し訳ないというかわたしがキモくて申し訳ありませんでした…。
 さらには次元さんぽいダークスーツと帽子もかけられてたんですね。てっきり7階の催事場で展示されていたTesiの帽子かと思いきや、タグを見たらちゃんとボルサリーノでした!こういうのすごく嬉しい、と感激しました。

 3階の「不二子の隠れ家」(URL)は、薔薇の花びらが浮いた泡風呂とハーレーが同じ場所にあるのが不二子ちゃんの甘いだけでない、剛と柔の雰囲気を表していてまず素敵!と思いました。そしてなにより、不二子ちゃんのワードローブと思しきワンピースがどれもこれも素敵すぎて泣けた。TADASHI SHOJIカッコいい。セクシーだけど可愛い。甘いけどヌルくない。可愛くないのは値段だけですがそれもまた不二子ちゃんですね。ラグ&ボーンの方のレザージャケットなどは。クールなんだけどゴツくなくてこれまたカッコいい。そのどっちもあるっていうのが実に不二子ちゃんだと思いました。

 さて、いよいよの「ルパン・リストランテ」です。まずはアジトをイメージしたディスプレイがとても楽しかったです。ペルメルとジタンが置かれ、ヤカンやカードがばらまかれてるカオスな感じが実にそれっぽい。そういうアイテムが置かれてるのが普通のテーブルじゃなくて宝箱の上に広げられた地図というのがまたいい。個人的にはソファが気になって写真をしっかり撮りました。だってほらわたしアジトのソファをいろんなことに使うから(黙れ)

 メニューは「次元のハードボイルドBEEFカレー」と「ルパンのコーヒー」をいただきました。カレーは、ステンレスの食器を使用しているあたりからそこはかとなくただよう給食のカレー感とか思ったんですが(失礼)、味はしっかり本格的でした。お腹いっぱいになったよ。コーヒーも、酸味がさわやかでおいしかったです。
 こちら、席にはあらかじめランチョンマットとコースターがセッティングされていたのですが、わたしのコースターは不二子ちゃんでした(このコースター、裏返すとあの「ごくろうさん」イラストがナイフとフォーク持ってて「ごちそうさん」ってなってるんです!)。そしてカレーに添えられていた旗は次元さんだったので、旗とコースターを並べてきゃっジゲフジ!とかひとりで写真を撮って孤独に盛り上がりましたが、さすがにupは自粛します…。コーヒーに添えられた砂糖とナプキンにもあの50周年マークがありました。なお、ここ限定のグッズもありましたが、マスキングテープは一人二個までの販売制限ありましたのでご注意を。

 催物場を出たところにある呉服コーナーの「五ェ門の住処」は、マネキンの和服と袴がすっごく五ェ門で、ルパンのスーツに負けない雰囲気再現度だと思います。セレクトされたオリジナル商品がどれもまた五ェ門ぽくて素敵。またこちらには唐草模様が入った三世さんの青スーツがあってそれもカッコよかったなあ。

 あと、どの会場でもそうなんですがBGMにルパンのサントラが使用されていてそれがなんともまた良い感じでした。また、ぼっち参加は寂しいかなあと思わないでもなかったんですが、リストランテでもけっこうおひとりさまのかたはいらしたので安心でした。参加年代が見わたすかぎり同世代か心持ち上という感じでさらに安心しました。そんななんとなく見知った感のあるすれ違うみなさまがそれぞれ「次元が」「不二子ちゃんが」とかおしゃべりされてるのを耳にするとなんだか嬉しかったです。

 そしてあれだけ騒いでたエスティローダーのリップですが、結局二本にしました。なぜならほかのものを予定以上に買いすぎたから…。
 ルパンからのプレゼントが欲しかった10歳のわたしのために、いまの自分に似合う似合わないを別にして、いちばん赤い色を一本、そして日々の仕事を戦うために普段使い用に落ち着いた色を一本。三世さんのシルエットが入ったそれを見たときにはなんだか泣けちゃったなあ。こどものころのわたしが泣いたよ。ルパンからのプレゼントだもの、仕方ないよね。

 あと、メンズ館8階の「チャーリー・ヴァイス」(URL)では純金切手の見本を見ることが出来ました。モンキーパンチ先生の原画はfax用紙に走り描きされた下書きと風刺マンガ、「DEADORALIVE」のゲストキャラ設定などでした。銭形警部のコーディネートがらしくってカッコ良かったです!

 ……というわけで見て買って食べて見て買ってという感じでわずか数時間の滞在でしたが、伊勢丹ルパンはたいへんに楽しい催しでした。満喫した。あと自由に使える金が数十万あったらもっと満喫した。しかし行って良かったなーと思います。ルパンのイベントというだけでも嬉しくて楽しいのだけど、そこにあるこだわりやらしさを感じることができたのがなによりも幸せ。次元バーのボルサリーノですよ。ああいう細かさがどれだけファンを喜ばせるか!

 というわけでルパンファンならちょっと覗いてみるのは十分楽しいイベントだと思います。ただ平日の昼間、なおかつ二日目の参加であったにもかかわらず、けっこうな人出でしたので、週末はかなりの人出になり、結果として思うようなお買い物ができないかもしれませんが伊勢丹さんはそんなわたしたちのためにオンライン販売も準備していて、ああもう嬉しいけど苦しい。

 とにかく個人的にはとっても楽しくて幸せでした。ぶっちゃけ新幹線に乗って出かけた価値はありました(笑)もちろん企画されていたさまざまトークイベントなどが開催される日に参加できたらもっと楽しかったとも思います。なので、これからさきもルパンに関するイベントはいろんなものがあるでしょうが、時間と金と体力が許すかぎり頑張りたいです。夏はあの浜中町が控えてるけど…(どきどき)

 そして、このレポを書くのもとても楽しかったです。機会さえあればこの手のレポはまた書くと思います。いつでもちょっとゆがんで熱くて肝心な記憶は抜けてるレポというより感想文ですが(そしてときどきジゲフジ者の妄想が入るけど)で、おなじルパンファンのかたにすこしでも楽しんでいただける部分があれば嬉しいです。これからもどうぞよろしくお願いします、ありがとうございました!