Pixiv再録本を発行しました。

というわけで、4月2日、次不の日企画です。Pixiv投稿作の再録本を発行しました!

※完売しました。ありがとうございました。

タイトル「死がふたりを分かつまで

2018.4.2発行/文庫サイズ/オンデマンド印刷/フルカラーカバー/全538頁(表紙込み)/全年齢対象/頒布価格1500円
通販はBOOTHのあんしんBOOTHパック(URL)で受け付けます。

2016年にPixivに投稿した52本の中から選んだ21本に書き下ろしの1本を加えた全22本が収録されています。一本をのぞき、すべて次元×不二子、もしくはそれを前提とした内容となっています。全編に作者による解説を添えています。収録作は以下の通り。

「ルパンを待ちながら」
「You Really Got Me」
「サン・ワレンティヌスの秘宝」
「次元大介の休息」
「カインド・オブ・ブルー」
「恋わずらいの女狐」
「ハートに火をつけて」
「やさしく雨ぞ降りしきる」(※「優しく雨ぞ降りしきる」改題)
「お熱いのがお好き」
「アルファベットの花嫁たち」
「ひとつだけかなうなら」
「死がふたりを分かつまで」
「夜のドライブ」(※書き下ろし)
「エゴノカタマリカタマリノエゴ」(※「この世のすべて」改題)
「Hold You Tight」
「酒場にて」
「PILLOWTALK」
「この空とあの声を」
「鼓動の約束」
「金星」
「夜の予感」
「好奇心は次元を殺す」

 というわけで、再録本です。ようやくお披露目できて幸せです。

 そもそも、最初は、Pixiv投稿丸二年及び100作投稿を記念して、これまでに投稿したもののなかから、R18、PART4、ジゲフジ以外の話などをのぞいた純粋なジゲフジ話だけを集めた一冊の本を作ろうと思っていたんです。見通しが甘いにもほどがあった。笑いますよ、最初の予定収録数、66本でした。入るわけがない。なんせ、選びに選んだ22本で538頁です。わたしは京極夏彦か(畏れ多い)。

 もちろん、無理に詰め込むだけならばA5サイズの二段組にするとかいろいろ方法はあったかもしれないんですが、せっかく作るからには、読みやすい造りの文庫本にしたかったのです。編集担当の杉本真夜さんと一緒にあれこれ悩んだあげく(デ〇ゴスティーニ的分冊方式とか言われた。すごくいや)、2016年投稿分のなかから選ぶというイヤーブック形式をとることにしました。それでも538頁。薄い本なのに薄くない。むしろ厚い。どれくらいぶ厚いかと言うと、こんな感じ。

 イヤーブックなので、当初の予定から変更して、わたしの書くジャンルから代表的なものは入れよう、とPART4の話(「恋わずらいの女狐」)ジゲフジ以外の話(「この空とあの声を」)も一作ずつ収録しました。それでもR18は入れるつもりはなかったんですが「PILLOWTALK」はPixiv投稿時こそR18という区分けだったものの、実質的にはR18とは言えない内容なので、入れてみました。全52本のうちから21本、ほぼ半分以下ということで、独断と偏見でのセレクションです。もしかして、お好きな話が入っていない……というかたがいらっしゃったら申し訳ありません。選ばれなかったものは、主に長さがネックになったと思ってください(それでも「好奇心は次元を殺す」は絶対に入れたかったのだ……)。

 再録本ですので、題名を変えたもの(「優しく雨ぞ降りしきる」→「やさしく雨ぞ降りしきる」、「この世のすべて」→「エゴノカタマリカタマリノエゴ」)はありますが、どの作品もほぼPixiv投稿時のままです。全体的に加筆修正は行っていますが、大幅なストーリーの変更などはありません。本に収録してもPixiv投稿分をPixivから削除する予定もありませんので、本の形で持っていたいというかた向けの一冊です。

 それでも、せっかく本にするということで、短い話ですが、書き下ろしを一本入れてあります。「夜のドライブ」という題名で、次元と不二子の関係をすべて承知の上のルパン三世が、ふたりのことをいま、どう見ているか……というお話です。あまりにもわたしのジゲフジ前提の話すぎて、Pixivに投稿するのはためらわれたので、いちど没にした話をサルベージしました。そういう内容なので、この話だけは、今後、サイトにもPixivにも掲載する予定はありません。ご了承ください。

 それにしても、内容はともかく、本当にきれいな本に出来上がったので嬉しいです。なによりも、わたしの「新〇文庫海外ミステリのイメージで、表紙はハヤ〇ワミステリ!」という叱られそうな希望に、編集及びデザイン担当の盟友、杉本真夜さまが本気を出してくれました。毎夜の編集会議で送られてくるフォントのひとつひとつ、表紙のデザインに受け取った瞬間に悲鳴をあげました。おたがい古いオタクだから、細部までこだわっちゃうんだよね……。そしてそれをコミックモールさんが素敵な本に仕上げてくださいました。紙の本をつくるのは本当にひさしぶりだったのですが、やっぱり格別な気分になりますね。本をつくるのって楽しい!

 というわけで、ご希望の方には頒布させて頂きます。諸般の事情によりイベント参加の予定はありませんので、通販のみの対応となります、ご了承ください。また、このご時世ですので、匿名での取引が可能なBOOTHのあんしんBOOTHパックで対応させて頂きます。ただ、持った瞬間に笑える厚さと重さですので、送料が高くなってしまったのは心苦しい限り。申し訳ありません……。※完売しました。ありがとうございました。

 個人的にはほんとうに一人でも多くの方に手にとって頂きたい自慢の本になりました。2018年に2016年の総決算の本を出すという間抜けさは、まあ、わたしらしいかな、と(笑)。しかし、次不の日記念で、こんな本をお披露目できてうれしいです。2017年版を出すかどうかは未定ですが(厚くなること必至なので……)(あとぎりぎりの少部数しか作ってませんが、それでも在庫がたまっていくのもせつないので……)、久しぶりに本を作って楽しかったので、またやれたらいいなとは思っています。どうぞよろしくお願いします!

6件のコメント

  1. ち、ちょっとまってください!!
    今、パート5のOP映像を見て、とりこ。さん何か感想書かれてないかなーと、わくわくしながらその足でここに来たのですが、別の爆弾が仕掛けられてたー!!
    破壊力が凄すぎて心臓が持ちません。
    えっと、えーっと、メールしますっ!(笑)

    1. >RYUさま
      わたしもOP映像の感想を書くのとこれの告知とどちらを優先させるかちょっと迷いました(笑)もちろん感想はこのあと更新しますー(^▽^)/
      爆弾のように感じて頂けてなんだか嬉しいです。メールお待ちしてます♡

  2. こんにちは。パート5のEDが解禁&今夜より放送開始ということで、とりこ。さんがサイトを更新されているかもしれないとお邪魔したところ、なんて素敵な発表が…!
    元より素晴らしいお話の数々が─しかも、とりこ。さんの選ばれた選りすぐりのものが文庫として本棚に置けるなんて!表紙も背表紙もお話の雰囲気にぴったりで、これはぜひ私の本棚にお招きしたいご本です…!2017年版に早くも期待しちゃいます!!

    1. >春月さま
      こんにちは。コメントありがとうございます。もちろんPART5関連の感想も書きますが、次不の日にこれを発表したかったのでした(笑)。あくまで再録本ではありますが、Web画面で見るのとは違う、紙の形にするにあたって細かいところを修正しています。また、デザイン担当の方の底力で本としては素敵な一冊になったと自負しています。よろしければぜひ……♡

  3. とりこ。さん、こんにちは。
    再録本届きました!実物は確かに思ったより分厚く、ずっしりと重みを感じました(笑)でもこの重みが紙の本ならではですよね。そして、装丁やカバーデザインもとっても素敵です。手書きメッセージも嬉しかったです。とりこ。さんの本、お迎えできて良かったー♡早速、楽しみに読ませていただきます🎶

    1. >すーさま
      こんにちは、無事に本が届いたとのこと、良かったです。
      本当に、実物は想像以上にぶ厚く重かったことと思います(笑)。装丁やカバーデザインをお褒め頂き、とても嬉しいです。デザイン担当の友人と頑張った甲斐がありました。
      ゆっくりと楽しんで頂ければ嬉しいです。本当にありがとうございました!

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