新作「トルネードの幻影」を投稿しました。

 pixivに新作「トルネードの幻影」を投稿しました。

 運命は、かつて、ジョージ・クーガーと次元大介というふたりの男を決闘に導いた。そしていま、再びふたりは対峙した。ふたりの姿をずっとそばで眺めていたのは、ジョーの妻、バーバラ。彼女の胸に去来するのは……という話です。

・TVシリーズPART3第27話「暗号名はアラスカの星」第28話「アラスカの星は地獄への報酬」を元に、ゲストヒロイン、バーバラの視点で語った話です。よって、作中にそれらの話の内容に触れている箇所があります。ネタバレとなりますのでご注意ください。
・作中のバーバラ及びジョーと次元の過去設定などはすべてわたしの創作です。公式なものではありません。
・メインではありませんが、オリジナルキャラクターが登場します。苦手な方はご注意ください。
・わたしが書いていますが、ジゲフジ要素は一切ありません。

 以上の点をご了承のうえでご覧いただけると嬉しいです。大好きな本編の話を、あれこれ考えているうちに出来上がった話です。バーバラと次元の話ではありますが、それよりも、次元とジョーの話かもしれません。次元がお好きなかた、「アラスカの星」の話がお好きなかたに読んで頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします。

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↓以下、作品について(ネタバレあります)

 というわけで、次元の過去の女シリーズです。 チッチョリーナ:「心臓だけを動かしながら」(URL)、モニカ:「It’sTooLate」(URL)、レッディ:「レッディ・イン・レッド」(URL)、キャサリン:「So happy I could die」(URL)、アンジェリカ:「審判のときが来るまで」(URL)、リンダ:「薔薇の花が落ちるとき」(URL)に続く、シリーズ第七弾となりました。

 あとだれが残ってるかな。アニタとかサンドラとかカレンは恋ではない(?)し、ジェニーは一瞬過ぎて情報が少なすぎるし、さすがにもう打ち止めな気がするこのシリーズ……と思ってたら、最新のTVSPでアリサ母という新星が登場したので、笑ってしまいました。まだ続くのでしょうか。こう書くと次元さんが恋多き男のように見えますが、あのひとはモテるけど幸せに結ばれるパターンはほぼ皆無なので(レッディちゃんだけですよね)、なんだか次元さんが可哀想な話ばかり書いている気もするシリーズです。

 それにしてもバーバラ。次元さんの過去の女というと、真っ先に上がるのがモニカかアンジェリカ、そしてこのバーバラだと思うのですが、わたしはこのバーバラがずっとうまく書けなかったのです。なぜなら、本篇でもあまり自分の言葉があるひとではないし、男ふたりが彼女を賭けて決闘して、その勝者のものになることが決まっていたという設定に違和感があった。なんというか、そんな賭けを次元がするかなと思っちゃったんですよね。あと、なにより、そんな自分の意志とは別次元のところの勝負の結果を受け入れるような主体性のない女性を次元さんが好きになるかな?とか思ってしまって(個人の見解です)、いまひとつキャラが立たなかったわけです。

 といいますか、この話、まずはバーバラを描くというより、次元を書きたかったんです。それは先日、大野雄二先生のライブに出かけて、生で「トルネード」を聞いたのがいちばんのきっかけでした。もう本当にカッコよくて、圧倒されて、この感激をお話にしたい!と思ったんです。トルネードは次元のテーマ曲だから、トルネード、竜巻のようにすべてを奪って消えていく存在としての次元を書きたくて、それを語るのにふさわしい女は誰だろう、と考えたときに浮かんだのがバーバラでした。あ、そうだ、そういう次元とかかわった女としてバーバラを組み立てればいいんだと思って書いたのがこの話です。

 あと、そんな感じで頑張って書き上げた後で、PART3では「トルネード」は使用されていなかったことを思い出したときには、しばらく誰とも口をききたくない気持ちになりましたね……(ぐったり)。

 それはともかく、わたしの個人的なこだわりがあったので、この話では、バーバラと次元は結ばれてるわけでもなく、恋愛関係ですらなかった設定にしました。他にもバーバラ自身の設定も本篇で言及されていないことをいいことにねつ造しまくりまして申し訳ありません。バーバラって裏稼業や酒場の女という雰囲気じゃないけれど、じゃあ次元とジョーとどうやって知り合ったのかなと考えて、ああいう風にしました。時期的には、キャサリンと離れた直後くらいのお話かなと思っています。
 
 あと、この話は結果的に、バーバラの夫、レフティ・ジョーの話にもなりました。わたしは、次元をルパン一味のなかではまっとうな普通の感覚を持つ男として書くことが多いんですが、それでももちろん、次元もまったく普通とはいえない特別な男であり、そういう存在は自らが意識するしないにかかわらず、普通の人間を魅了し、結果として傷つけてしまうこともあるのではないかと思ったのです。ルパンや五エ門がああだから、目立たないかたちにはなりますが、次元もまた特別な男なんです。次元は出会った女を不幸にするとか言われがちですが、出会った男もけっこうな割合で命を落としてますよね(魔性の男だ!)。

 ただ、惜しむらくはそんな話を書くにはわたしがつたなすぎて……。ちょっといろいろ足りないところが多い話になってしまったと思いますが、いまはこれが精いっぱい。すごく頑張りはしましたが、もっと深いところまでたどり着きたかったなあという気はします。

 まあ、それでも、次元大介という男をもっとちゃんと書けるようになりたいとは思っています。精進いたします。

 というわけで、今回はジゲフジをお休みしましたが、次回からはまたジゲフジがしばらく続くかと思います。なぜならわたしが次元と不二子の組み合わせが好きだから……(いまさら)。今回の話にもジゲフジ的裏話が浮かばないでもなかったので、また形にできたらいいかと思います。

 そんなことを思うのも、いつもわたしがpixivに投稿した話を閲覧し、いいね!やブクマを押してくださる方のおかげです。なによりもまず自分の書きたいことをいつも書いているために、それが楽しんで頂けるものになったかどうかはそういう反応頼りになってしまうのですが、いつも励みを頂いています。ブログの拍手やフォーム等で頂けるお言葉もすごく幸せになります。思うことなどありましたら、いつでもお言葉を頂けたら嬉しいです。ほんとうにありがとうございます。これからも書いていきますので、どうぞよろしくお願いします!

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