こんにちは。ルパン三世の放送に関してはCSでアニマックスと日テレプラスをチェックしていたものの、思わぬ伏兵「映画チャンネルNECO」(URL)が存在していて、あわてて「バビロンの黄金伝説」「DEAD OR ALIVE」「くたばれ!ノストラダムス」をチェックした、とりこ。です。これまでに何回見たか分からないじゃりン子チエをまた見ている場合ではなかった……。
さて、前回はジゲフジにこだわって感想を書きました、山上正月先生の「ルパン三世Y」ですが、今回はそれと関係なく、わたし個人の好きな話が入っている巻を気ままに紹介させて頂こうかと思います。20巻もある中からなので、ほんとうに気ままな独断と偏見です。ご了承ください。
まずは「ルパン三世Y 第4巻」収録の第15話「ピンクダイヤ」です。
ルパンが持っているピンクダイヤを狙って、次元とルパンを急襲した女テロリスト?宗教?集団。そのボスに次元は拉致され、拷問を受ける。次元と引き換えにダイヤを渡すよう迫られたルパンは……というお話。
いちばん最初に女だけの敵に襲われて「ヤツラシロートじゃねえぞっ」という次元さんに「俺 女の子はシロート専門なんだけどなぁ」と言ったり、「お前が何人の女に何をしてウラまれてるか知らんが俺をまき込んでほしくねえな」と次元さんに言われちゃう三世さんがおかしい。しかし申し訳ない。白状しますが、この話、まずは拷問される次元さん萌えで選びました。いや、なんでこう傷だらけのこのひとはセクシーかね……。PART2の扉絵で、包帯でぐるぐる巻きになった体にスーツを羽織っているお姿も描かれてて、いいわあ。鞭でビシバシやられるわ、十字架に逆さづりにされるわ、あげくのはては首輪とか、なんですかね、こういうのを読者サービスっていうんですかね?(違)しかも拷問するのはセクシーなレザースーツの美女ときてます。わたしが違う性癖に目覚めそう(待て)。
でも、まあそういうよこしまな目で見て選んだだけではありません。その美女にもそうなっただけの過去があり、それを垣間見た次元さんの、やさしさと男らしさが現れる最後の展開がいいのですよ……。台詞が本当に良いので、現物見てない次元ファンにはぜひ読んでほしい……。もう抱いてしまえばいいのに(違)。山上先生の次元さんは大人なんですよね……。
続きましては、まずは「ルパン三世Y 第5巻」収録の第18話「ブラックガンマン」です。
ある女性の墓参りに訪れた街で、次元は自分に弟子入り志願の少年と出会う。もちろんそんな気はなかった次元だが、その少年と次元のあいだには思わぬ因縁があって……というお話。
次元さんを主役にするとなると、やはり過去の話、それも女かライバルかという展開になりがちなんですが、これもそのひとつ。でも、女ネタは控えめで(あくまで匂わせる程度なので、メロドラマにはなってない)、むしろそこからの過去の因縁と悲劇、でも最後に残る希望という展開がうまくまとまっていて、余韻がしっかり残るような良い話になってます。普通にアニメで見たい。あと、小さいことではありますが、やっぱり次元さんは「黒犬」なんですね。
そして「ルパン三世Y 第7巻」収録の第29話「男なら走り抜け!」です。
大富豪の屋敷に入り込むため、女装してサンフランシスコに乗り込んだルパン一味。しかし、銭形警部やルパンの研究室から秘密のエンジンを盗んだ運び屋、ルパン暗殺を企む謎の男まで登場して、ルパンたちはシスコの街を疾走することに……というお話。
イエーイ、「ローリングピーチズ」!いやね、ルパン三世にハマりたてでPixivをいろいろ検索してたころ、看護婦姿の次元さん(りんごちゃん!)とかメイド姿の五ェ門(ユミちゃん!)とか、女子高校生姿のルパン(アイちゃん!)とかの絵を見つけることがあって、なんだろうこれ……ってずっと思ってたんですよ。そうか、これが元ネタか。
ルパンや五ェ門の女装はまだしも、次元さんのちゃんとした女装というレアな代物をおがめるのはいまのところきっとこのYルだけ(旧ルで女中やってたけど。あと、ドレスだけなら「お宝大作戦」で着てたけどな)。しかもみんな可愛い。りんごちゃんはちょっとクールな美人キャラ、ユミちゃんはおとなしくて可愛いメイドさん、アイちゃんはキュートな元気女子。これもきっと読者サービスですよね。山上先生の手のひらで転がされてる感ありありですが、楽しいからなんの問題もありません。かわいいー。
ストーリー自体も、ほぼ全編がカーチェイスなので、スピード感あってテンポよく、ゲストキャラのキャラクターも利いてて、面白い一篇でした。これもアニメで見たいけど、声がちょっと問題か……。いや、意外と清志さんやってくれるかもしれないな……。プロだもんな……。
とりあえず三冊をご紹介しました。こうやって選んでみると、わたし、ルパンファンのくせに三世さんメインの話は選んでないんですが、なんせあのひと主役であり狂言廻しでもあるので、文句なしに個性が見える「これ」という話が意外と無い気がします。それでも、これからあとの更新では、Yルでの三世さんの魅力についても語れたらいいなあ……。いい男ですよ、Yルの三世さん。
そんなこと言いつつも、今週末のPixivの更新も、いまのところいつものように土曜に行うつもりです。不二子ちゃん視点のジゲフジ話をUP予定です。そちらもよろしくお願いいたします。