というわけで、みなさま、ルパン三世完全新作TVSP「プリズン・オブ・ザ・パスト」が11月29日に放送決定です!(URL)
10月23日には大野雄二先生によるサントラも発売されるというのに(URL)、なかなか情報が出てこなくてやきもきしてたのですが、ついに情報解禁です。キャラデザと作画監督は「グッバイ・パートナー」の丸藤広貴さん(URL)、脚本が、TVシリーズPART5第20話「怪盗銭形」を手掛けた西田シャトナーさん(URL)、監督が同じくPART5第17話「探偵ジム・バーネット三世の挨拶」と第20話を担当された、辻初樹さんという豪華ラインナップ。
それだけの情報でも、わたしはキャーッ!と大喜び。丸藤さんのキャラデザは、新ルパンの香りも残しつつ、現代風に線が整理されてすっきりとしていて好きです。もちろん、西田シャトナーさんの脚本なんて、わくわくするしかないじゃないですか。やったー、嬉しい、なんて思いながらキャストを見たんですよ。
それからが大変だった。
キャストを確認して、二度見して。首かしげながら、金ロのサイトを見て。紹介カットを見たら。見たら。Twitterに上がっていない第3のカットがあったんですね。そしてそこに、かれの姿が。なんかちょっと間が抜けて驚いた顔をしてるけど、まごうことなき、あのかれの姿が。たいへんです、みなさま。今回のTVSP、わたくし的にたいへんです。なぜなら。
八咫烏五郎くんが、出ます。
最初、キャストに「島﨑信長」の名前を見つけたときは「島﨑信長さん、今回はなにかゲストキャラでもするのかな」と思わないでもなかった。だって、やたくんが出ると思います?あくまでかれはPART5のキャラじゃない?でも、カットに登場してるとなると。この顔は間違いなくやたくん。ヤバい。丸藤さんのやたくん可愛いかもしれない。ていうかやたくんはいつも可愛い(落ち着いて)。
えー、えー、マジでマジで! 確かにやたくんは使い勝手のいいキャラ。アルベールやアミを出すとなるといろいろややこしい説明が必要だけど、やたくんは銭形警部のそばに説明不要でしれっと登場していてもだれも気にしないとわたしも思う。存在そのものにだれも気付かないかもしれないとさえ思う。でも、この1カットだけで想像するに、ルパンとか不二子ちゃんと会話したりとかするのかしら。もしかしてもしかして、やたくんにも見せ場があるのかしら。そんなことを考えると、動揺しすぎて考えがまとまりません。まさか、やたくんにTVSPで会えるなんて、ありがとう、西田シャトナーさん!! これだけ書いても、出番は三分くらいかもしれないけど、それでも嬉しいよ!
まあ、やた君のことは置いておいても(笑)、今回のTVSP、すっごく楽しみです。
だって、「プリズン・オブ・ザ・パスト」なんていう題名からして意味深でカッコいい。ルパンと監獄っていうのは最高の組み合わせだし、難攻不落の監獄を攻略する、なんてまさに新ルテイスト、そういうのが見たかったわたしはうきうきしてます。しかも、「TV第2シリーズのようなコミカルな面白さを追求した、爽快脱獄アクションです!」なんて言われたら期待しかない。わたしのなかの嘉納治五郎(as役所広司)が「そこだよ、そこ!」と叫びました(いだてんネタ)。
あくまで個人的な趣味嗜好からの希望ですが、わたし、TVSPは、どっかんどっかん派手なアクションが展開して、それにともなうキャラそれぞれの見せ場が準備されていてほしいのです。なおかつ、後味の良い楽しいお話であれば最高です。キャラのアイデンティティの掘り下げとかハードでシリアスな展開とかは、ここのところの小池ルパンとかTVシリーズでやってくれているので、TVSPはそういうお祭りっぽいネタがいいなあ、と思ってたんですよ。
そもそもわたしは新ル育ちなので、そういうテイストに弱いのは確かです。新ルのあの楽しさや無茶な展開なんでもありのワンダーランドな精神を生かしつつ、あの頃は望むべくもなかった現代の作画技術と大人の視聴者でも納得いく構成でルパン一味の活躍を見せてくれたらと願うのです。でも、今回は明らかに新ルを意識しているようだし、あの「ルパン三世のテーマ」や「スーパーヒーロー」を、松崎しげるさんがカヴァーするわけだから、そういうことを期待してもいいのかな?と思うんですよね。ヤバい。
そうして現れた最新のルパンは、きっと最高にカッコいいのではないのかと思うのです。かれらの魅力は、時の流れのブラッシュアップによってすり減るのではなく、より磨かれてまばゆく光るものだと信じたい。これまでのかれらのことが大好きで、これからのかれらのことも大好きになりたいから!
そしてやっぱり、あの、こういうこと言わずにいられないんですが、次元さんと不二子ちゃんのあいだに会話とかやりとりとか、二人が同時に存在する場面とかもお願いしたいですよね……。「グッバイ・パートナー」はそこのあたりがすごかったので、その路線は引き続き継続で、ぜひ。なんかこれまでいろいろ書いたことが台無しになった気もしますが、わたしはそういう人間なので、そこらへんもそっと期待しています。ぜひ!
というわけで「プリズン・オブ・ザ・パスト」、とにかく楽しみです。放送までの約一か月、それまでの情報解禁をワクワクと待ちたいと思います!