pixivに新作「恋心は秘密の香り」を投稿しました。
愛人稼業の有名人として知られたマダムのお宝を探して、その屋敷にもぐりこんだルパンと次元、不二子。しかし、その一方で、不二子は次元とのうまくいかない関係のことが気にかかっていて…というお話です。
・不二子視点のジゲフジです。前提として、関係はあるものの恋人同士というにはまだまだな時期のふたりです。そういうものだと思ってお読み頂くこと推奨です。
以上の点をご了承の上でお読みいただけると有難いです。お仕事話の皮をかぶりつつ、ちょっと山あり谷ありですが、たどりつくところは糖度高めの甘いジゲフジ話です。そういうジゲフジがお好きな方に読んで頂けたら嬉しいです。
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以下、作品について(ネタバレあります)↓
まだおつきあい未満の頃のジゲフジです。基本的に、このふたりは相性が合わなくて仲が悪い。次元は不二子のやることなすこと気に入らないし、不二子は自分を甘やかさない次元のことが大嫌い。なのに、恋に落ちてしまったら大変なことになる、という感じの展開が、わたし的には大好物なので、そのへんをしっかり書いてみました。
わたしの通常運転ですが、不二子ちゃんが次元さんを好きすぎてます。というか、前述のとおりのふたりで書いているので、不二子ちゃんが次元さんを好きすぎてないと話が進まないのです。もちろん次元さんも不二子ちゃん大好きですが、わたしの書く次元は、どんなに不二子に惹かれてても、自分から不二子にアプローチしようなんて、なかなか考えられない男なのです。そもあたりは、もう、慣れて頂くしか。
そして、途中でピンときた人もいるかもしれませんが、不二子がプールの排水にまきこまれて危ない目に合う、というあたりは、新ルパン45話「殺しはワインの香り」のオマージュです(タイトルもそこから頂きました)。というか、あの、次元が不二子をお仕置きで溺れさせようとする場面を、わたし的にやり直しというか、書きかえというか、あのままじゃやだ!という気持ちを形にした感じです。だってひどいじゃんねえ!(笑)
いや、分かるんですよ。あの話の不二子ちゃんはたしかにひどい。いつものことだけどひどい。それに対して、次元が直接的なお仕置きをするのも分かる。というか、この話に限らず、新ルでは不二子ちゃんはしばしばひどい目にあっちゃうんですが、それは要するに、悪女は報いを受けなくてはならないという時代的な要請なんだろうなとわたしは解釈してます。
もちろん、現代よりもずっと女性にモラルが求められた時代の子供向けアニメとしては、不二子は信じられないほど自由奔放な悪女として描写されていると思います。が、それでも時には、だれかが不二子ちゃんを懲らしめる役をしなくてはならず、それがこの話ではたまたま次元さんだったわけ。まあ、五エ門やルパンではできないですよなー……。
そういう理屈は分かりつつも、それでも、わたしとしては、やっぱり不二子ちゃんを溺れさせる次元さんにはモヤモヤしちゃうので、自分の創作ではこういう風に不二子ちゃんを救い出す次元さんを書きました。すっきりした。
ただそれだけのシチュエーションのために、マダム・オデットだの秘密のお宝だのといろいろ考えてみました。そこらへんも新ルっぽいゆるさをイメージして頂けると嬉しいです。不二子ちゃんを水に落とすのこれで何回目かなとか思いますが、濡れた身体のまま抱きしめるシチュエーションが好きみたいです(無意識の性癖か)。あと、やっぱり次元さんには不二子ちゃんにやさしくしてほしい。それこそ惚れてるからのやさしさです。わあい。
そんな風に己の欲望のままに、あれこれと小説を書いていますが、そんなお話をpixivで閲覧し、ブクマやいいねを下さるかた、拍手を押してくださるかたには、いつも感謝しています。頂ける反応はすべてありがたくて、励みをいただいています。自分の勝手解釈で作り上げるお話ですが、それがだれかの楽しみになっていることが分かるからこそ、書いていけるのかなーとも思ったりします。これからもよろしくお願いします。ありがとうございました!