pixivに新作「兆しの季節」を投稿しました。

雨がやんだ夕方に峰不二子が訪れたのは、あの男、次元大介がいるアジトだった。この男への想いがより深まっていく兆しを感じながら、不二子が取った行動は……というお話です。

・次元×不二子です。不二子視点のジゲフジです。ふたりはすでに関係を持っていますが、恋人同士というにはまだまだ未満な時期という前提です。

　以上の点をご了承のうえで読んで頂けると有難いです。派手な事件が起きるような話ではありませんが、ふたりの仲がしずかに深まっていく過程を書いてみました。そういうジゲフジがお好きな方に読んで頂けたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

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　↓以下、作品について(ネタバレあります）

　元ネタというかインスパイア元は、中島みゆき「兆しのシーズン」です。直接的に持ってきたわけではないですが、歌詞はこちら（URL)。ただ、実際に書いてみたら曲の雰囲気とずいぶん違う感じになったので、タイトルを微妙に変えました。姑息で申し訳ありません。

　つきあいはじめというか、おたがいに、この関係は気まぐれでも遊びでもないと感じ始めたものの、改まって愛の告白なんてものを口にするような野暮ではないと思ったまま、なんの約束もない関係を続けているうちに、ふと、たがいの存在の大きさに気づく。そんな、深みにはまっている兆しを感じる、恋の季節のお話です（♪わーすれられないのーは曲が違う）（とりこ。の中には微量の昭和歌謡好きの血が流れています）。

　今回は一方的に不二子ちゃん視点からそう言うお話を書きました。が、もちろん次元さんも、というか次元さんは不二子ちゃんよりも早く、兆しとかまだるっこしいことを感じるよりも先に腹を決めてるのがわたしのイメージです。こっちのほうが先に沼に沈んでいるのです。かわいそう、次元さんがかわいそう(目を輝かせながら）。

　というわけで、派手な事件はなにも起きないし、ぶつかりあうことも愛の告白もないのですが、こんな他愛もない時間を積み重ねて、ふたりの仲がしっかりしたものになっていく、過程の時期のお話を書きたかったのでした。怒鳴りあったり、お宝盗んだり、銃を撃ったりとにぎやかにやっているのもいいけど、大人のふたりにはこんなしずかな時間も存在する、みたいな感じです。ちょっと地味な話だったかもしれませんが、読んだ方に楽しんで頂ける部分があったなら幸いです。

　わたしは変わらずこうやってルパンの二次創作を書き続けていますが、それもpixivに投稿した作品を閲覧し、ブクマやいいね！で反応してくださっている方々のおかげです。拍手やメッセージなどで頂けるお言葉ももちろんです。つたないかぎりのお話ではありますが、これからも頑張って書いていきたいと思っていますので、また読んで頂けたらとても幸せです。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました！