閲覧前のご注意です。
・なにを持ってジゲフジ場面と判断するかについては、すべてわたし(とりこ。)の独断と偏見と妄想によります。
・よって、ふたりの会話、接触場面が基本的なものとなりますが、単にたがいのことに言及したり、同じ場面に存在して隣に立っているレベルのものまで拾っていることもあります。
・該当場面が見当たらない話は題名のみ記載しています。また、「この場面はとてもジゲフジなのに記載されていない」とお思いの箇所がありましたら、ぜひぜひ拍手あるいはメールフォームでお知らせください。ええ、わたしも、もっとあると思うんですよ。
・各場面の紹介のあとに付している数字は、OPからの経過時間(参考配信:U-next)です。あくまで目安ていどですが、ご視聴の際の参考にしてください。
・当然のことですが、すべて本篇のネタバレとなります。ご注意ください。
・一話ずつの細かい感想はこちらにまとめてあります(URL)
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第1話「地下塔の少女」
第2話「ルパン・ゲーム」
第3話「殺し屋は荒野に集う」(該当場面無し)
第4話「銭形の誇りと砂漠の埃」
不二子「お久しぶりね、次元」
次元「まさかおまえさんまでルパンを殺しに来るとはな」
不二子「いけない?」
次元「怖いな、女ってのは」
不二子「あら、女より怖いものがあるわよ」
次元「聞いてやる」
不二子「……ともだち思いの男の子」(03:20前後)
さあ、基本はルパフジ(だってそれがテーマのひとつだから)なPART5だからと、なかばあきらめていたわたしを喜ばせた最初のジゲフジ場面が来ました。不二子ちゃんに銃を突き付けてますが、ふたりが話してるのでジゲフジ場面です(きっぱり)。ルパンと不二子は別れてるという設定のこのシリーズで、次元さんはどういう立ち位置で不二子ちゃんに向かっているのかなと考えさせられました。このシビアなやりとり、大人のふたりにふさわしく、カッコいいですね。
第5話「悪党の覚悟」
(ルパンにより、ルパンの頭を撃ち抜いたとみせかけた仕掛けが語られる。その回想場面、ギリースーツを着ていた二人組は次元と不二子だった) (13:00前後)
つい前の回では銃を突きつけ、いまにも殺すの目つきで不二子ちゃんをにらんでいたというのに、ちゃっかり組んでましたよこのふたり! PART5、ふたりの初めての共同作業です! 次元さんは笑い、不二子ちゃんはウィンクまでしてるんです。なんだよ、最初から仕込みかよー。そう思うと、ルパンと不二子が別れても、なんだかんだでご縁は続いてるんだなって感じですね。
第6話「ルパン対天才金庫」
不二子「あたしがこんなに心配してあげてんのに、どうしてぜんぜんやる気出さないわけ?」
次元「ルパン、先週貸した、ヤニ代返せ」
ルパン「……ほらよ」
不二子「そうだ、この間のコーヒー代、まだだったわね」
次元「ああ、あのときおれが出したガソリン代」(06:55)
銀行からの挑発にやる気を見せないルパンにいら立つ不二子。それを見て、次元が余裕の顔で助け船を出す、という珍しい展開。というか、すいません、最初からいいますけど、この第6話、ぶっちゃけまるごとジゲフジでして、すごく長くなることをここに予告しておきます。そのいちばん最初のここを見て、「わ、仲良しさんだ」くらいにしか思わなかったわたしは甘かった……。
次元「よ、大先生!」
不二子「最初からやるといえばいいのよ」(07:35)
そして次元と不二子のふたりに畳みかけられたうえ、五エ門からも借金返済の催促をされたルパンは、とうとう銀行に挑戦することに。これを受けての浮かれた次元さんと余裕の不二子ちゃん、息があってますね。
(いきなり呆けてみせるルパン。不審気に顔を見合わせる次元と不二子)
次元・不二子「ん?」(08:00)
ここ、それだけといえばそれだけなんですが、ふたりがすごく可愛いの。
不二子「そうだわ、本当に脳力を削っちゃえばいいのよ!」
ルパン「へ?」
次元「は? ……不二子の言うとおりだ。ようしとりあえず、不二子、おまえ、脱げ」
不二子「はあ? とつぜんなに言いだすのよ!」
次元「ルパン大先生を馬鹿にしてやろうとして言ってるんだ。男はな、女の裸を目の前にすると脳力が下がるもんなんだ」(11:00前後)
待って。ここらあたりからもう本格的にこの話がおかしくなります。完全に次元と不二子がタッグを組むんです。しかも、そのイカれた方向に。そしてあなたこそ脳力が下がってないかというセクハラ発言をする次元さんも次元さんですが(わたし、コバキヨさんの声で「不二子、脱げ」とか聞く日が来るなんて思ってなかったよ……)、そう言われたら不二子ちゃんが自分の身をかばい、顔を真っ赤にするのがすごい。すごい。怒るよりさきに恥ずかしがってる。それはまずい。つきあってるとかそういう問題じゃない気がしてきた。
(ルパンの頭をフライパンで殴り、脳力が下がったことを確認して顔を見合わせて笑うふたり)
不二子「えーい」
次元「ほれほれ」
不二子「よっと」
(はいつくばって逃げるルパン。それに迫るふたり)
不二子「もうルパン。避けちゃだめ」
次元「ようし、こっちだぞ」(11:50前後)
あの、正直言ってこれ以後はこういう場面の繰り返しなのでわざわざ拾うのもどうかと思ったのですが、ふたりがすごく楽しそうなので……。不二子ちゃんが可愛くて次元が本当に楽しそうです。息が合ってるな……。
不二子「ルパンの代わりに予告状出してきたわよ。これで安心して特訓できるわね」
次元「よっしゃ、もっと追い込もう」
ルパン「お手柔らかにしてもらってもいいんですよ」
次元「いやいや(不二子を見て)な?」
不二子「そうよ、ちょっと我慢するだけ」(12:40 前後)
ギャグだとは分かっててもすごい破壊力です。新ルでもこんな次元さん見たことない気がする。しかしこれも立派に次元大介で、キャラ崩壊とかじゃないのが、ルパン世界の懐の広さですね。ていうか、仲がいいな……。
次元「ようし、いいぞ。おれ、ルパンにこういうのやってみたかったんだ」
不二子「て言っても、まだ脳力はゼロじゃないわ。予告状の日まであと少ししかないのよ!……さ、休憩は終わり。ルパン、ここからラストスパートよ」
次元「よっしゃ、しっかり削ってやる、どうなっても知らん」
(顔を見合わせて声を出して笑うふたり)(13:10前後)
相変わらずふたりのタッグは続いてるんですが、ここ、絵面の破壊力がすごい。不二子ちゃんは紫のジャージ(あれは断じてスウェットなどというおシャレなものではない)だし、次元さんは上着を脱いで、ふたりで仲良くソファに腰かけ機械を覗き込んでいるという。なんだろう、もうつきあってるを通り越して夫婦感まで出てませんか……。とか思ってたら、また顔を見合わせて声を出して笑うんですよ。すごくすごく楽しそうなの……。
不二子「脳力が下がりにくくなってきたわ」
次元「耐性ができちまったんじゃねえのか」
不二子「時間はあとちょっとしかないのよ? それまでに脳力をもっと削らないと……。そうよ、直接削っちゃえばいいのよ!」
次元「待て待て! バカになる前に死んじまうぞ!」(14:50前後)
狂気。いや笑いましたけど、不二子ちゃん最高だな。でも、ここでもあきらかに徹夜でふたりきりで(五エ門はぜったい早い時間に寝てる)、ずっとルパンをいじってたんですね。仲良くやつれてる感じが、仲良しさんだなって……。繰り返しますけど、つきあってるとかそういうのはもう過ぎたあとの生活感まで出てるので、どうしようって感じです。籍、入れてませんか。
ルパン「おまえらさんざんやってくれたな……」
(ルパンの前で椅子に正座している次元と不二子)(20:05前後)
この絵がすごい。ふたりとも椅子の上で正座して頭を下げてるお似合いっぷりがすごい。もう普通にカップル。というか夫婦。
次元「……いてて、脳力大先生は虫歯以外に痛いとこついてきやがるなあ。ま、とりあえず不二子、脱げ」
不二子「はあ? あんたまで馬鹿になっちゃったの?」(20:30前後)
ほんと馬鹿だよ!(すいませんつい)だって、この会話の流れで不二子ちゃんに脱げという必然性ないじゃん! 不二子ちゃんも「なんで脱ぐのよ!」とルパンを100トンハンマーで殴りつつ言ってたけどその通りだと思う。不二子を脱がせてルパンのご機嫌を取ろうとしたのかもしれないけど、あなたが脱げと言って脱ぐ不二子ちゃんでは……って、もしかしてもうそういう関係だってこと? それでもここの不二子ちゃんが顔を真っ赤にして自分の身を守ってるところがすごく可愛い。この話はとにかく不二子ちゃんが可愛いのです。そして次元と夫婦だった。参りました。
第7話「その名はアルベール」
第8話「黒い手帳は誰の手に」
第9話「“ルパン”を棄てた男」
第10話「泥棒と泥棒」(該当場面なし)
第11話「パブロ・コレクションを走れ」
次元「おい、なんだって不二子が来るんだ!」(03:30前後)
新ルの雰囲気そのままの今作では、次元と不二子の仲も当時そのままの犬猿の仲っぽくて萌えます。それまで仕事の話にノリノリだったのに、不二子を見たとたんに顔色変えちゃうの。可愛い。このあと、ルパンが「不二子ちゃんに話したらどうしてもってさ」と言うのを聞いて帽子に手をやる仕草も最高です。
ルパン「村はここが最後だからな。いるもんは買っとけよ」
次元「不二子は?」(03:50前後)
やっぱり不二子ちゃんを気にしちゃう次元さん。当の不二子ちゃんはメロンみたいなお胸で商店の主人をたぶらかしてるわけですが。
不二子「船で行くんじゃだめなの?」
次元「残念ながらそうはいかねえ。国際情勢ってやつでな」(04:40前後)
この、不二子ちゃんにちょっと意地悪い感じがいいな!
不二子「もう、疲れたあ!」
次元「そんな格好で来るからだ」
不二子「いっつも同じ服着てる人に言われたくないわ」
次元「こいつは夏用だ。生地が違う」(07:50前後)
不二子ちゃんがなにか言うと、いちいち言わずにいられない感じがいいですね! 次元さんのいつもの不二子を放っておかない感じが出てますね!
(洞窟の入り口で順に入ろうとしている4人。次元は不二子の肩を押している)(08:25前後)
あんなこと言いながら、これですよ。たぶん「さっさと入れ」とか言ってるんだろうなあ。でも後ろは次元さんが守ってるんですよ。きゃ。
次元「なにが見えた!」
不二子「名前よ!」
(パブロとルパンのカーレース)
次元「どっちが勝ったんだ!」
不二子「ルパンに決まってるわ!」(12:10前後)
いきなり始まったカーレースのチェッカーを任されちゃった不二子。高い場所に上りますが、そこに声をかける次元とのやりとり。不二子ちゃんが可愛いです。
不二子「全部が全部ってわけじゃないわよね……?」
次元「ハーッ、ハッハッ!」(13:40前後)
すべてがまやかし、くず鉄と気づき、その場を走り出す不二子ちゃん。それを見て大声で笑う次元。次元さんはこういうとき、ほんとうに楽しそうに笑うのです。いいジゲフジです。
次元「だいたい、おれたちが言っても信用する相手じゃないだろ」
不二子「じゃあどうすんのよ」(15:00前後)
コレクションはガラクタだと敵に教えてやれという不二子に正論で返す次元さん。次元さんをにらむ不二子ちゃん、というふたりのあいだに火花が散るようなやりとりで、ああ、昭和のジゲフジだなあと思いました(本気)。
次元「おい、イチャイチャなら逃げたあとでやってくれよ」(15:40前後)
潜水艦を見つけて、あれこれ言ってる不二子ちゃんとルパンにひとこと。イライラしてるのかな?
次元「ルパン! おまえが不二子なんか連れてこなきゃみんな乗れたんだぞ!」(15:55前後)
潜水艦が三人乗りと聞いてのこの暴言。でも、じゃあ不二子は置いていくで決まりだな、とか言わないあたりがあれですよね。あれ。
(ちなみに、このあとジャンケン勝負になるわけですが、不二子ちゃんが「あたしチョキ出すからあんたたちパー出してね」って言うんですよね。で、実際の勝負のときに思いきりグーを準備してる次元大介可愛すぎませんか……)
第12話「十三代目石川五ェ門散財ス」
第13話「弓と王女とテロリスト」(該当場面無し)
第14話「王国の盗み方」
次元「隣にいるのは不二子じゃねえか」(1:00前後)
女学院に潜入していた不二子の姿に目ざとく気づく次元さん。PART5の連続話はルパンと不二子の関係性が複雑なだけに、その相棒との関係もどうなのかなと思っちゃいます。
第15話「ルパンと彼女の関係」(該当場面無し)
第16話「初恋の話をしよう」
次元「もうひとりの悪い女はどうした?」(17:40前後)
ドルマ王女とルパンの会話にからかいを入れる次元さん。この第3エピソードで珍しく不二子ちゃんに触れた部分ですが、ジゲフジとはいいづらい……。でもせっかくなので書いておきます。
第17話「探偵ジム・バーネット三世の挨拶」(該当場面無し)
第18話「不二子の置きみやげ」
次元「そいつと暮らすんなら、おれは出てくぞ」
ルパン「ここ、けっこう床板厚いってよ」
次元「そういうこと気にしてるんじゃねえよ」(ルパンを招き、ヘッドロックする)
次元「なんであいつがいる?」(07:40前後)
新しいアジトに落ち着いたばかりの頃のお話らしく、ルパンと不二子はまだ別れていません。次元さんも不二子ちゃんに対し安定のツンモード。気にしてる様子が可愛い。
次元「不二子のやつ、なにか隠してやがる」(09:20前後)
不二子ちゃんのことをそもそも信用していない次元さんは、その行動にも目を光らせているのです。
次元「どちらにせよ、おれたちに黙ってるのが気に食わねえな」
ルパン「あとでサプラーイズ、かもよ」
次元(両手をあげて)「サプライズでドカーン!」(10:10前後)
不二子がなにかをトイレに隠したことについて議論する男三人。ここ、真面目に話してるんだけど、両手を上げてドカーンとか言っちゃったあとで、次元さんが我に返った様子で、帽子をかぶり直すのが可愛いのです。不二子については常にイライラしてるのね!
ルパン「次元、ちょっと聞いてこいや」
次元「なんでおれが」
ルパン「これも経験だ」
次元「不二子はおまえの管轄だ。おれは知らん」(10:20前後)
そしてこの流れ。ルパンが不二子に遠慮(?)してるのも不思議だけど、そう言われた次元がちょっと苛立たし気にあせってるのも不思議。おれの知ったことじゃねえ、ってことなんでしょうけど。不二子はおまえの管轄だ、という言葉もなんかすごいよね。どういう思いで言ったのかな……。
不二子「何にも隠してないわよ」
ルパン「わーお!」
次元「少しは隠せ……」(11:10前後)
五エ門を壁ドンしてる全裸の不二子ちゃんを見てのコメントです。五エ門が固まり、ルパンが喜ぶのは分かりますが、次元さんは帽子に手をやり紳士的に目をそらすのですね。萌えました。ニヤついて手で双眼鏡作ったりピースしてた新ルの頃とは大違いですね!
不二子「あら、どこ行くの?」
(次元、無言で部屋を出て行こうとする。不二子が投げたトランプが、その鼻先をかすめる)
不二子「ちょっと髪を乾かしてくるから入っちゃだめよ」
(不二子、次元の肩に手をやり、どかしておいて自分が部屋から出て行く)(11:55前後)
不二子ちゃんが次元に触りました。たいへん。
不二子「あんたの部屋のトイレ貸して!ここでしろっていうの?!」
ルパン「まあ、それもありだけど」
次元「分かったよ、仕方がねえな」
不二子「さっさとして」
次元「それがひとに頼む態度か」
不二子「……お願いしますぅ」(17:15前後)
付き合ってるの? いや、この話、とにかく不二子ちゃんの作画が神がかってて可愛くてしょうがないのですが、その可愛い不二子ちゃんが目をうるうるさせて次元さんにおねだりをするという素晴らしい場面がこちらです。そもそも展開自体が無理がある話を力業とテンポで見せるタイプの話なのですが、ここの流れも素晴らしい。不二子ちゃんがこの表情(見て頂くしか)をしてみせるのが、終始不二子にツンモードだった次元ってとこがたまらないです。つきあっててください。
第19話「7.62mmのミラージュ」
第20話「怪盗銭形」
第21話「時代遅れの大泥棒」
第22話「答えよ斬鉄剣」
第23話「その時、古くからの相棒が言った」(該当場面無し)
第24話「ルパン三世は永遠に」
次元「面倒なのが来やがった」
不二子「ルパン、先に行くわ」(次元の背中を押す)(19:00前後)
いろいろあったけれどみごとに大団円。基本的にルパフジだったPART5連続話のラストに、次元と不二子の肉体的接触(ぐいぐい押してるので)があったことを寿ぎたいと思います。嬉しかった……。
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というわけで、PART5のジゲフジセレクションでした。このシリーズは基本テーマにルパンと不二子の関係の再構築があったこともあり、ジゲフジ的にはまったく期待できないと思っていたシリーズでした。実際、連続話はほぼその通りだったのですが、単発話のほうがすごかった。ルパン50年の歴史でいちばんのジゲフジを頂きました……。金庫すごい。
個人的にPART5でのジゲフジ的お薦めエピソードは、第6話「ルパン対天才金庫」と第11話「パブロ・コレクションを走れ」と第18話「不二子の置きみやげ」です。みなさまの今後のご視聴の参考になれば幸いです。さて、いよいよPART6。どんなジゲフジを見ることができるでしょうか……?