「この空とあの声を」をUPしました

Pixivに新作「この空とあの声を」をUPしました。

 瀕死の重傷を負った次元大介。薄れゆく意識のなかでかれが思う、唯一無二の相棒、ルパン三世についてのお話です。

 以下の点をご了承のうえ覧いただけると嬉しいです。

・流血描写があります。苦手な方はご注意ください。
 ・いわゆる、腐、BL的要素はありません。
 ・このわたしが書いていますが、ジゲフジ要素はいっさいありません。あくまで次元とルパンのお話です。

  次元にとってのルパン三世という存在を考えてみたくて書きました。あくまで自己解釈のお話ですが、次元とルパンがお好きな方に読んで頂けたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

 よろしければ、こちらへどうぞ→Pixiv(URL)

 ↓以下、作品について(ネタバレあります)。

 というわけで今回は、ジゲフジは一回お休みです。いちど書いてみたかった、次元にとってのルパン三世、というお話です。わたしにとっての次元大介はこういう男、という話でもあると思います。

 いつも必要以上にジゲフジメインで書いているせいで、次元と言えばルパン!の仲だと思っているのに、あんまりこのふたりのちゃんとしたお話を書いたことがないことに気づいて書いた話でもあります。このふたりが一緒になんかやらかしている場面はとても好きです。ふつうに、お酒を飲んでてもなにかから逃げてても車に乗ってても、喧嘩してても笑ってても、どんな場面でも楽しい。でも、ほら、わたしメインがジゲフジだから……(沈黙)。

 なので、今回の話はジゲフジ要素をいっさいカットしました。まだ不二子ちゃんとなんでもない時期の次元さんのお話だと思ってくださってもいいかも。デキたあとだったら、さすがに自分の命が危ないときに不二子ちゃんのことを思い出しもしない、ということはないと思います。たぶん。

 ルパンと次元というと、その出会いからして、公式でも様々なヴァージョンがありますね。原作の幼馴染設定の美味しさは百も承知ながら、わたしとしては「L峰女」か「ファーストコンタクト」あたりの出会いの雰囲気をふわっと採用しています。あくまでプロ同士として出会って、自然と友情だか腐れ縁だかが生まれ、いつしかおたがいに唯一無二の相棒となる流れがいいなーと思います。お互いに違った部分で「かなわねえなあ」と思ってると楽しい。そこにもっと違う立ち位置の五ェ門が入るのもまた楽しい。

 わたしは、次元さんばっかりずっと書いてますが、いわゆるルパン一味のなかでいちばん好きで最愛なキャラクターはルパン三世そのひとです。今回の話は、それが伝わる内容にもなっているかなとも思います。ちょうど金曜ロードショーで放送していた「複製人間」をBGVにしながら校正していたので実感しましたが、ルパンは夢を見ない、そのなかになにもない虚無のひと。かれの心にはなにも残らず、つねに現在しかない男。それなのに(あるいは、だからこそ?)、あのキュートさ、明るさ、やさしさ、男前さ!そんなルパンが大好きなんです。
 また違うかたちでルパン主役の話は書きたいなと思っています。ルパンのことはいつでも書きたい。ルパンから見た次元、五ェ門といった話とかも書きたいのです。すごく難しいですけどね。でも頑張ります。

 いつも、Pixivでの作品の閲覧、評価、ブクマ、コメント、ブログの拍手などなどの反応をありがとうございます。ちょっとした反応ひとつひとつが創作の命綱です。なにか感想などありましたらぜひ作者にお伝えくださると尻尾を振って喜びます。今回も、作品に興味を持って読んでみて頂けたかたに、面白く思っていただける部分があれば幸いです。ありがとうございました!