Pixivに、新作「So happy I could die」をUPしました。
ルパンたちが狙う世界最大のダイヤ。その持ち主、キャサリン・モロは、過去に次元と知り合いだった。不二子が知った彼女の思いとは。
・TVシリーズPART2第111話「インベーダー金庫は開いたか?」を不二子の視点から語り直した話です。よって、作中に「インベーダー金庫は開いたか?」の内容に触れている箇所があります。ネタバレとなりますのでご注意ください。
・作中のキャサリンと次元の過去の関係の設定などは著者による創作です。公式のものではありません。
・このわたしが書いていますが、次元×不二子の要素は一切ありません。この作品ではふたりはただの仕事仲間ということでお願いします。
以上の点をご了承のうえでご覧いただけると嬉しいです。「インベーダー金庫は開いたか?」がとても好きで書きました。次元お好きなかた、「インベーダー金庫は開いたか?」がお好きなかたに読んで頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします。
よろしければ、こちらへどうぞ→Pixiv(URL)
↓以下、作品について(ネタバレあります)
チッチョリーナ:「心臓だけを動かしながら」(URL)、モニカ:「It’sTooLate」(URL)、レッディ:「レッディ・イン・レッド」(URL)に続く、次元さんの過去の女シリーズ第四弾です。ええ、わたしは次元さんの恋愛ネタが好きな人間です。さすがにそろそろ弾は尽きてきたような、まだいけるような微妙なところでありますが。
タイトルは、レディ・ガガの曲から。といっても歌詞はあまり関係がなく、題名のみの引用だと思ってください。ガガ姐さんはほかにもいろいろと使いたい曲があるなあ。
PART2第111話「インベーダー金庫は開いたか?」はとても好きな話です。次元さんのウェットなところがよく出ていて、それを分かって受け止めるキャサリンの強さもいい。わたしがあえて、ふたりを恋人同士にしなかったのは、そこまでの仲ならもう少し次元さんの態度が違っただろうなという思いがあったせいです。ほら、次元さん、アンジェリカにはもっと分かりやすく優しかったでしょう(笑)。でも、わたしは、次元さんがルパンに車の中でキャサリンのことを話す場面がすごく好きなんです。「キャサリンはな、ブロードウェイのワンサガールだった。七色のフットライトを浴びてスターを夢見ていた女の子さ」ってあれです。一見素っ気ないあの声にこめられたやさしさときたら。ほんとうに、泣けるほどやさしい。次元さんにとって、キャサリンは「オンナ」じゃなくて、「女の子」だったんです。
たぶん、キャサリンのもとを離れたあとも、新聞の社交欄とかでキャサリンの結婚を知ったときには幸せを祈ったはずですよね。それこそロマンティストらしく匿名で花でも送ったかもしれない。次元さんにとって、キャサリンは自分が不幸にしてしまう前に離れることが出来た女性だったわけで、だからこそ再会はあまり嬉しいものではなかったはず。けれど、そのキャサリンが自分をまだ忘れていないと知ったときには、その思いを正面から受け止めてやろうとするだけの男気はあるひとなのですよ。わたしにとっての次元さんはそういう男です。
そしてまたキャサリンも、次元に再会するのにああいうかたちを選択するような、強い女性です。自分の病気のことを理由にするのは次元がどういう男か分かっていたからこそ、ためらわれたんだろうとわたしは解釈しています。あと、話の中には入れられなかったんですけど、最後にキャサリンと次元が逢う場面で、キャサリンは紫のイヤリングをつけてるんですよね。まあ当時にそんな設定もないだろうから、ただの偶然でしょうけど、それもまたせつない。
というわけで、この話はジゲフジ要素はいっさいありません。最初にこの話を書きたいと思ったときはどうやって書こうとすごく悩んで何回も試作したんですが、不二子ちゃんの視点から書くのがいちばんぴったり来ました。でも、わたしが書きたかったのはあくまでキャサリンと次元の関係だったので、ジゲフジ要素を入れるとややこしくなってしまう。というわけで、この話のふたりにはなにも関係がないことにしました。まあ、ジゲフジ要素はほかの話で必要以上に書いてますので、そちらでどうぞよろしくお願いします。
いつもはもちろんジゲフジ話、それもおたがいにオンリーワンのぜったいハッピーエンド主義で書いているのですが、根が暗い人間なもので、ときにはこういうウェットで暗い話も書きたくなります。また次回からはラブくて熱いジゲフジ話に戻ると思うのですが、この手の話も読んで頂けると嬉しいです。いつもPixivでの閲覧、評価、ブクマ等々の反応をありがとうございます。作品への反応が創作の燃料です。これからもどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました!