というわけで、4月2日、次不の日企画です。諸事情でフライングです、すみません。エイプリルフールではありません。
pixiv投稿作の再録本を発行しました!(一年ぶり二度目)
タイトル「その指が触れるのは」
2019.4.2発行/文庫サイズ/オンデマンド印刷/フルカラーカバー/全526頁(表紙込み)/全年齢対象/頒布価格1500円
通販はBOOTHのあんしんBOOTHパック(URL)で受け付けます。
2017年にpixivに投稿した45本の中から選んだ24本に書き下ろしの1本を加えた全25本が収録されています。一本をのぞき、すべて次元×不二子、もしくはそれを前提とした内容となっています。全編に作者による解説を添えています。収録作は以下の通り。
「あたしのこと、覚えてる?」
「女はそれを我慢できない」
「夢の城」
「ムーンシャインに誘われて」
「その指が触れるのは」
「コーリング・ユー」(※「Calling You」改題)
「ルパン三世の帰還」
「運命の女」
「あたしの男」(※「My Man」改題)
「Why Can`t This Be Love?」
「うそつき、うそつき」
「名づけえぬもの」
「赤い月」
「パリに雨の降るごとく」
「水の名前」
「菫の花の砂糖漬け」
「夜の訪問者」
「黒い猫」
「夢の女」
「ユア・アイズ・オンリー」(※「Your Eyes Only」改題)
「お楽しみはいつも最後に」
「望んだものすべてが」(※「All I Wanted」改題)
「次元大介の復讐」
「クリスマスの奇跡」
「手紙」(書きおろし)
というわけで、次不の日企画として、去年に引き続き、再録本を発行しました。ようやくお披露目できて幸せです。
去年、本を作ったのがとても楽しかったので、今年も作ることだけは決めていました。去年2018年に2016年の投稿作の再録本を出したわけですから、2019年の今年はとうぜん2017年の再録本です(ちょっとなに言ってるか分からない←サンドイッチマン富澤さんの口調で)。どうしてそんなことになってしまったのかについては、去年の説明をご参照ください(URL)。
要するに、わたしが書きすぎて活動を一冊の本に収めきれず、じゃあもう一年に一冊のイヤーブックにしようぜ!とひらめいたのがなにもかものはじまりです。この調子だと、来年にもう一冊、2018年の再録本を出すことになりますが、それでとりあえずは終わります。なぜなら2018年までは毎週投稿だったのが、2019年からは隔週投稿なので。じゃあ、その次からは再録本も、隔年発行で済むはずです、よね……?
それにしても大変でした。一から作った去年に比べて、今回はすでにフォーマットが出来てるんだから楽だろうと思ってたら、あんがいそうでもありませんでした。
まずは装丁!これが決まらなかった。去年と同じ路線でミステリ文庫っぽくいこうと思ってたんですが、題名がロマンスぽいので、これはハ〇カワじゃないな、二〇文庫ロマンス・コレクションだな。あるいはMI〇A文庫?ハーレク〇ンだとやり過ぎだな、とデザイン担当の友人と深夜の協議を繰り返しました。しかしながら、わたしが写真を選ぶと「村に残った一本の木だけが、少女が殺された瞬間を見ていた。暗い過去を抱える私立探偵が見つけた、少女の死の真相とは……」みたいな帯がつくような写真ばかりで(そんな話を書いたことはありません)お友達にたしなめられつつも、ようやく選んだのがあの一枚です。ロマンス!
もちろん中身も大変でした。2017年に投稿した45本から、27本を選出しました。ジゲフジ以外の話では、PART4の話(「ルパン三世の帰還)と、次元とルパンの話(「次元大介の復讐」)を入れました。ちなみに、R18は最初から除外してます(全年齢対象の本にするため)。去年より本数は増えていますが、頁数はわずかに減りました。それは短めの話が多かった、というより去年、長いのをぶっこみすぎたのです。その結果、538頁の本を作ったのがなにもかものはじまりだったのがいけなかった。今回、すべての校正を終えて、全526頁になったときには「やべ、薄くなった?」と口走りましたが、その結果の背表紙が、こちらです。
また今回は、作品を選んだあとの校正も、たいへんだった……。やってて、自分の下手さに本当にへこみました。Web上で見る文章と紙で読む文章は、求められるものが違うので、pixiv上に掲載済みの文章を直す気はありませんが、本にするとなると話が違うので、己のつたなさに吐きそうになりながら、加筆修正を繰り返しました。もっとも、大幅なストーリーの変更などはありません。両者並べて突き合せない限り、修正部分に気づく人は少ないのではないかと思うレベルです(でも、突き合せないでください……)。また、前回同様、本に収録しても投稿分をpixivから削除する予定もありませんので、本の形で持っていたいというかた向けの一冊かと思います。それでも、クオリティ的には、かなりブラッシュアップしたつもりですので、これが決定稿という感じになりました。いやあ、これからもちゃんと頑張ろうと思いました……。
そして今回も書き下ろしを一本入れています。「手紙」というベロベロに甘いジゲフジです。書いたはいいものの、あまりに甘いというか恥ずかしいというか、これを全世界に公開するのはわたしが無理!と思ったので、pixivには掲載できずにお蔵入りにしていた話を、本を手に取ってくださった方だけの目に触れるのならいいか……と思って掲載しました。R18ではないです。ただもう恥ずかしい。ラブラブで恥ずかしい。ですが、それだけに、わたしの本に興味を持ってくださるようなジゲフジ好きのかたなら、楽しんでいただけるのではないかなとも思います。ですので、この話は、今後もサイトやpixivに掲載する予定はいっさいありません。ご了承ください。
それにしても、前回に引き続き、ほんとうに素敵な本に出来上がったので嬉しいです。内容はいざしらず、前回の本を手に取ってくださった方にお褒め頂いた部分はそのままに、でも、変えるところはしっかり変えて、とこだわった装丁の出来が自慢でなりません。これ、現物をぜひ見て頂きたいんですが、カバー下の本体表紙の紙も、前回のあさぎ色とは変えまして、トワイライトゴールドなる、光の加減でとっても綺麗なシャンパン色に見える紙にしたんです。そういう感じで、前回の本の作りが次元なら、今回は不二子をイメージして作りました。並べると、まさにジゲフジって感じの出来になって超満足です。もっともここらへんはわたしでなく、デザイン担当の盟友が頑張ってくれたのです。ありがとうありがとう。
そして、それを印刷所のコミックモールさんが素敵に仕上げてくださいました。入稿直前に知ったので今回は使えなかったのですが、モールさんには、なんと現在「600頁から」(からですよ?までじゃないんですよ?)という「再録セット」などというコースまであります。なので、来年の再録本が600頁を越えてたら、ああそういうことかと思ってください(怖い)。
というわけで、今回も、ご希望の方には頒布させて頂きます。諸般の事情によりイベント参加の予定はありませんので、通販のみの対応となります、ご了承ください。また、このご時世ですので、匿名での取引が可能なBOOTHのあんしんBOOTHパックで対応させて頂きます。ただ、去年に引き続き、持った瞬間に笑える厚さと重さですので、送料が高くなってしまって申し訳ありません……。もしかして前回の本と一緒にご購入したいと思われるかたがいらしたら、1冊分の送料で二冊送れますので、普通に一冊ずつご注文くださればと思います。
それにしても、去年の本に引き続き、素敵な本を作ることができて嬉しいです。わたしは古いオタクなので、やっぱり紙の本が印刷所から届くと、きゃーってなっちゃうんですよね。そしてしばらくながめてはすりすりと表紙を撫でる……。
ぎりぎりの少部数発行ですが、お好きな方に手に取っていただけたらと願います。ご感想など頂けましたら、幸せで倒れます。こうなったら、毎年の記念企画としてまたやれたらいいなとも思っています。どうぞよろしくお願いします!