新作「終わり良ければすべて良し」を投稿しました。

pixivに新作「終わり良ければすべて良し」を投稿しました。

 ルパンと大喧嘩し、用心棒としてひとりギャングのボスの屋敷に身を潜めていた次元。そこにあの女、峰不二子が現れる。さらにはそこにルパンの予告状が飛び込んできて……というお話です。

・次元視点のジゲフジがあります。前提として、すでに出来てはいますが恋人同士というにはまだまだ微妙な時期のふたりです。そういうものだと思ってお読み頂くこと推奨です。

 お仕事話をベースに、次元とルパン、不二子と次元、それぞれの関係性を書きたかったお話です。どちらかというとルパンと次元の方がメインかもしれませんが(いわゆる腐要素はありません)、ジゲフジなふたりのお話でもあります。そういうお話がお好きな方に読んで頂けたら嬉しいです。
 今年も、4月2日の次不の日合わせで過去の再録本を発行しました。書き下ろしもありますので、興味がある方はぜひどうぞ。BOOTHにて頒布中です。→(URL)

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 以下、作品について(ネタバレあります)↓

 そもそも、わたしは次元と不二子がつきあってる話を書くのが大好きですが、ルパンと次元の相棒話を書くのも好きなのです。しかし、そのふたつが両立している話は、これまでも何回か挑戦しては玉砕してました。ジゲフジの次元さんがルパンの誰よりも忠実な相棒であることはいいんですが、ルパンの誰よりも忠実な相棒である次元が不二子ちゃんとどうにかなるのを書くのはとても難しいのです。書いている自分でもなに書いてるんだかと思いますが、この微妙なニュアンスの違い、ご理解いただけますでしょうか。

 なので、これまで、ルパンと次元の話をメインで書くときには、不二子ちゃんと次元の間には何もない設定で書くことが多かったんですが、今回はそれをなんとかしたくて頑張ってみました。以前にも、ルパンにイラっと来てそのそばを離れる次元の話を書いたのですが(「大泥棒とその相棒」)、あのときにジゲフジを混ぜたかったけど出来なかったので、今回こそは!と思いました。うまくいきましたでしょうか。どきどき。

 しかしこうやって書いてみると、「不二子は次元を怒らせる天才」とよくわたしは書くけれど、ルパンも同じじゃね……? という感じになりました。ただし、わたしが書くと、次元は、不二子ちゃんとは喧嘩もするけど熱愛の恋人同士となり、ルパンとは腐れ縁でなおかつ運命の相棒で友人、なのです。わたしの書く次元さん、つくづく忙しいな……(そしてちょっとかわいそう)(だってすごくすごく大変だから)。

 そしてわたしの書くルパンさんはほんとうに次元のこと大好きですが、それはなんというか私の願望も入っているというか、ルパンには次元を大事にしてほしいという希望がいつもあるからです。わたしの書くルパンはあんまり人の心を持ち合わせてないのですが、だからこそ、唯一「相棒」として認めた次元のことは、とても大事にしている、という理解で書いているのです。

 あと、次元さんとの関係性が面白いキャラクターといえば五エ門ですよね。今回は余裕が無くて五エ門まで書けなかったんですが、五エ門と次元の、たぶんとても純粋な意味での「友人」「相棒」関係はとても好きなので、そこに焦点を当てたお話もまた書けたらと思います。

 というわけで、いろいろ要素を加えて書いたら、いつもより長めのお話となりました。ゆっくり読んで頂けたらとても嬉しいです。これだけ書いていると、さすがに書くことはいくらでもあるけれど、それはすでに書いたことがあるのでは、という感じになってくるのですが、好きなものは好きなので! 定番のショートケーキはやっぱイチゴがないといやなので! 精神で書いています。おすきなみなさまには、ぜひわたしといっしょに定番を楽しんで頂ければ幸いです(開き直り?)。

 そんな風に開き直れる(笑)のも、いつもpixivで作品を閲覧し、イイねやブクマをつけて下さったり、拍手を下さったり、再録本を購入して下さったりするかたのおかげです。いつも本当にありがとうございます。読んで頂けるだけでなんだか嬉しいのに、それ以上の反応があるとほんとうに幸せな気分で、創作のエネルギーを頂いた気分になるのです。一つの反応で救われる創作があるんですよ!みたいな気分(笑)。これからもこんな調子で、いろいろ書けたらと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました!

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