ハートに火をつけて

   はじまりは、わずかに揺らめくだけのちいさな火だった。それがゆっくりと燃え出したと思っていたら、あっというまに、どんどん大きな炎になって燃え盛っていくのだ。 こんなにかんたんに始まっちゃうものなのね、と不二…

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次元大介の休息

 次元大介には、休息が必要だった。  まずひとつ。とんでもない緊張を強いられた、あるマフィアの屋敷への潜入があった。そのマフィアと次元のあいだには、かつて、あまりよろしくない結果とともに終わった関係があったため、次元の存…

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ルパンを待ちながらー次元Side

「ルパンはまだ来ないの?」  それが、次元大介の耳に飛び込んできた、峰不二子の最初の言葉だった。ノックも無しで、ドアを蹴破るようにして入ってきた不二子は、そのまま次元の寝ているソファを蹴って、そう言ったのだ。ばかでかいハ…

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