青いジャケットはひるがえって。(PART4感想)

 こんにちは。ようやくPARTⅣ全話の再見を終了したとりこ。です。終わってからもういちど最初から見たくなってしまった。ので、感想をつらつらと書いていきます。ネタバレありますのでご注意を。

 見終わって思うのは、やっぱ「PARTⅣ大好き!」ってことですね。いまみたいなルパン沼に落ちる前、まだ沼の手前で足先をぴちゃぴちゃ遊ばせてた頃に、ネットで解禁されたOPを見た瞬間から好きでした。いまでも、このOPだけでもPARTⅣを支持するには十分だと思います。この独特の描線が、いまの時代のルパンにぴったりだと思うし、とにかくよく動くのが見ていて気持ちいいのです。

 全24話のそれぞれに見どころが見つけられるとは思うのですが、個人的なベストエピソードを5本選んでみました。

◎第5話「魔法使いの左手」:不二子ちゃんが単なるわがままキャラじゃない、大人の魅力を持つ女性だということをしっかり描いてくれていてうれしかった。この不二子ちゃんだからこそ、メインヒロインなのですよ!
◎第8話「ホーンテッドホテルへようこそ」:これ、三世さんファンのわたしにとってベストエピソードです。ちょっとウェットに過ぎる部分もあるんですが、これが!三世さんの!優しさなの!という感じで、ほんとうに感激した。幽霊を怖がっちゃう次元さんのかわゆさは言うに及ばず。
◎第13話「ルパン三世の最期」:とっつあんがカッコいい。その点では第6話「満月が過ぎるまで」も同点くらいなんですが、この話はわたしの大好きな三世さんと銭型警部の関係性に、あくまでまっすぐに取り組んでいるのがうれしかった。とっつあんは有能なんですよ!そして、ルパン一味は離れていても三世さんとつながってるのですよ。大好き。
◎第16話「ルパンの休日」:次元と五ェ門とルパンの三人の珍道中なんて、こういう脇道なエピソード、愛さずにいられましょうか!このゆるさと遊びもルパンだよね、と大好きな話です。五ェ門がとにかくかわゆい。で、ルパンはもみあげを石鹸とシャンプーのどちらで洗っているのですか。この話はいちいちセリフがしゃれてて楽しかったなあ。
◎第17話「皆殺しのマリオネット」:わたしはPARTⅣが大好きなのですが、物足りないところがあるとすれば、正統派のルパン一味が過不足なく全員大活躍のお話が少なめなこと。でも、全24話で、そのなかで一本筋を通したメイン話をやりつつ、個人キャラ主役の話も…というと、そういう話が少なくなってしまうのも仕方ないのはわかります。というわけで、まさにルパン一味全員の活躍を見ることができたこの話、大好きです。

 で、ここからがこのブログのメインになりますが、個人的に思うPARTⅣのジゲフジ名場面もあげておきます。

◎第1話「ルパン三世の結婚」:まあ、不二子ちゃんがいちいち紫の何かを身に着けているとこを挙げていたらきりがないので、記念すべき第一話の指摘だけにとどめておきますが、披露宴のときの薔薇のコサージュがいきなり紫です。そして、披露宴後の五ェ門を交えてのやりとり。ドキドキしますね。「妬いてるんだろ?」ってなに牽制してるんですか次元さん(ニヤニヤ)。でも見事にかわされて「やりづれえ女」ってもう!やりづらいんですね、べつのことはやってませんかねってわたしのなかの昭和のオッサンだまれ。
◎第12話「イタリアの夢 後篇」:タイトルが出た直後、「いくらルパンでも一晩で…」の場面。ええっと。不二子ちゃん、起き上がってますよね。寝てたの?次元さんの隣で寝てたの?ソファにもたれてたとしても、次元さんとの距離、近すぎませんか。そしてシケモク吸いまくる次元さん、それはなんですか、動揺を隠そうとしてるんですか。ものすごくかわゆいんですけど、そのほっぺた。そのあと、寝ているルパンのもとを訪れるふたりは、どう考えても朝帰りですよね。不二子ちゃんのお胸が揺れるのがなんともその。いろんなことを暗喩しているようでその。わたしの中の昭和のオッサンが(以下略
◎第17話「皆殺しのマリオネット」:もうなにも言うまい。牡蠣
◎第21話「日本より愛をこめて」:これもなにも言うまい。煙管

 あと、第2話「偽りのファンタジスタ」で、マウロとルパンがトイレにいるあいだはふたりきりだネ!とか(早川ナオヤ先生のコミカライズだと会話してるんですよ~)、第14話「モナリザを動かすな」で、ルパンに化けた次元が不二子ちゃんのバイクの後ろに乗っているときの微妙に遠慮がちな抱きつきかたとか、細かいニヤニヤポイントはいろいろあります。楽しかった…。PARTⅣすばらしい…。

 ていうか、まあぶっちゃけ、今回の再見で第5話「魔法使いの左手」のいきなり不二子ちゃんがルパンに別れを告げている場面を見て、「ああ、そういうことか」と深く納得しちゃったんですけどね、わたし。え?そういうことじゃないの?(紫色の色眼鏡をかけて言っています)

 駆け足でPARTⅣを振り返ってみましたが、いや本当にこのスタッフのみなさまそのままでPARTⅤやってほしいですよ。デザインも絵もこのままでいい。もっと見たい。レベッカやダヴィンチといった準レギュラーが登場するのも、新たな試みとして面白かったと思うし(今回、ルパンにレベッカがいたから余計にジゲフジ妄想を楽しむ余地もあったかもなとかすごい個人的なアレで申し訳ない)(個人的といえば、ダヴィンチも声が井上和彦さんな段階で抵抗できるわけもなかった)、でも次はやっぱりルパン一味の純粋な冒険もたくさんみたいな!とか夢が膨らみます。見たいなあ。

 これまでのルパンも大好きで、これからのルパンも楽しみです。ありがたい限りです。