一年にいちど逢えるなら(TVSPまとめて感想)

 こんにちは。いろいろな波を超え、ようやく最後にひとつ残ったTVSP「燃えよ斬鉄剣」を見ることが出来たところ、おもいのほかのジゲフジSPぶりに、さすが最高視聴率…と感慨を深くしてしまった、とりこ。です。

 ようやくTVSPとOVA、劇場用映画の「ルパン三世」をすべて見ることが出来ました。いまごろ、と言われそうですが、同時にTVシリーズも見たり、気にいったのは何度も見たり、そこから派生して小説を書いたり、よけいなことをしていたのでこんな時期になりました。さっそく、ごく個人的なお気に入りのTVSPベスト5について語ってみようかなと思います。

◎「バイバイ・リバティー・危機一発!」:記念すべき第一作。本放送時にも見て面白かったことしか覚えてなかったんですが、いま見直したらやっぱり面白かった。三世さんのキャラが軽やかだし、女性がからむとキャラが崩れがちな五ェ門も五ェ門らしさを失わないのがいい感じ。ストーリー的にもハラハラドキドキの納得度が高くて、「ルパン三世」として文句ないです。好き。
◎「ヘミングウェイ・ペーパーの謎」:いろいろな歴史上の偉人が登場する「ルパン三世」ですけど、ヘミングウェイって?と思ったものです。しかしそこで思わぬ展開。わたしの好きな五ェ門と次元の対決という場面もあり、次元の過去話も面白かった。そして三世さんファンのわたしとしては、ヒロインのマリアと三世さんの絶妙な距離感がすごく素敵に見えたのです。
◎「燃えよ斬鉄剣」:五ェ門が主役の話としか思っておらず、見るのがつい遅くなってしまったのですが、正直すまんかった。二転三転するストーリーがスリリングで、とても面白かったです。女性が絡むけどデレてない五ェ門がいいし、それにまつわるルパン一味の動きもそれぞれらしさを失わずに、キャラがいい。ある意味とんでもない展開を、「斬鉄剣すごいね!」な力技で押し切るだけでなく、それを使うのが五ェ門だから、とちゃんと説明してるのがいいです。
◎「お宝返却大作戦!!」:いちばん最初にルパン一味の女装の設定資料をみたときは、こりゃ色物に違いないと思ってたのですが、なかなかどうして。たしかに遊びも多いし、展開に無茶なところもあるといえばあるんですが、ゲストキャラとルパン一味の関係性が自然でいいんですよね。あと、TVSPのお約束のOPのテーマをバックにしての逃走劇ですが、わたしはTVSPのなかではこの作品のがいちばん好きかも。とにかく次元がカッコいい!
◎「セブンデイズ・ラプソディ」:7日間、それぞれに動くルパンと次元、なんて設定だけでも勝ちじゃないですか。そして細かく遊びがあって楽しい。わたし、最初のルパンの人形劇のとことか超好きです(笑)。遊びが過ぎるとキャラ崩壊になってしまうこともあると思うんですが、この作品ではそこのバランスがいい。不二子ちゃんの可愛さとそれに振り回される五ェ門のもっと可愛い感じがいいです。

 で、ここからお約束の、このブログのメインであるところの個人的に思うジゲフジ目線からの名場面も書いてみます。

◎「バイバイ・リバティー・危機一発!」:お姫様抱っこ。もう説明はいりませんね?TVSPの第一回からこれである。お姫様抱っこ
◎「ロシアより愛をこめて」:はい、三世さんによる不二子ちゃんと次元さんのツーショット場面。この瞬間、世紀の大泥棒はジゲフジ界の神となられました。なんだろう、わたしがなにか電波を飛ばしてそれを三世さんがキャッチしたのかしら、と思ってしまった。自分が怖い。そこ以外にもちまちま同じ画面に映っているのがほかのTVSPより多いです。
◎「燃えよ斬鉄剣」:とくにこのふたりがいちゃついてる場面があるわけではないのですが(あったら失神するわ)、ふつうに次元さんが不二子ちゃんに話しかけたり、同じ画面に映ってる場面が多い。と思ってたら、ラストの空中戦が席の都合で、ほぼツーショット状態がずっと続くという…(萌)。五ェ門、何回でもやりなおしていいよ、そしたらこのふたりずっと一緒だから…と思いました。
◎「EPISODE:0 ファーストコンタクト」:いわずとしれたシャワーシーンとそれに続く誘惑場面。これまで同じ画面に映っただけでニヤついてた人間としては、こうやって正面から来られるとかえって落ち着かなくなりますね。ていうか、もうこれ、普通にデキてるし。だって、デキてないと、あの次元さんがあんな危険な匂いのする不二子ちゃんに近づかないですよ!シャワー浴びてたらふつう、出直すよ!きっと、そんな姿はもう見てるんだよ!(落ち着こう)
◎「天使の策略 ~夢のカケラは殺しの香り~」:この作品自体は、すごく好きなところとちょっとごめんなさいなところが混在していて、なかなか評価が難しい作品なんですが、とりあえず、あの「まったく手のかかる女だよ、おまえは」で飛んだ。百歩譲って、不二子ちゃんの危機を次元さんが助けることは、まあ、あるかもしれない。しかしそのあと、寄り添う!?ポーズ決める!?さすが手をかけている男女は違いますよね!次元さんに助けられた直後の不二子ちゃんの「こうなることは分かってたのよアタシ」的笑顔がすごくいいです。美しいです。

 個人的には、TVSPは、楽しい作品とちょっとごめんなさいな感じの作品の落差があって、全作を楽しみきることが出来るかといわれたら難しいところもあります。申し訳ないです。でも、TVシリーズが終了し、劇場映画もないあいだに、こうやってルパン三世が作り続けられたことにはとても意味があるのだろうなと思います。途切れるのは悲しいもんね。だからこれからも大期待です。来年やらないかな…。