「次元大介の墓標原画集」「RED ROSES FOR THE KILLER」

 こんにちは。先日頂いたメールで「いっそPART4全部をとりこ。バージョンで書けばいいのでは」的なことを言われ、ハハハいくらなんでもそれは無理ですよと思いつつ、ふとイけるかもしれないと思ってしまった、とりこ。です。褒められると調子に乗るタイプです。しかし「殺し屋たちの鎮魂歌」とか「龍は静かに眠る」をどうやってジゲフジ変換するのだ。落ち着けよ。

 「LUPIN THE ⅢRD 次元大介の墓標原画集」出ましたね!基本的なフォーマットはPART4の原画集と同じで、A4横サイズの大きな版型であの名場面あの名カット、と印象に残った画をたくさん見ることが出来て、まさに眼福でした。ていうか、ほんとうにわたしは「墓標」の絵が好きだったんだな……と実感しました。「墓標の絵」と言いつつ、もちろん原画を担当された方は何人もおられて、その個性の違いも十分に感じることが出来る内容なのですが、それでも作品全体を統一するトーンというか、雰囲気がほんとうに好き。カッコいい。あれだけ繰り返し見ててもこういうかたちで見ることでまた発見がある。それだけ見ごたえのある作品だったんだなと思います。

 わたしは三世さんファンなので、前半のちょっとコミカルな表情を見せるところやちょっとした表情のカット、ラスト近くの眼帯Verまでたくさんの素敵な三世さんを見ることが出来て幸せです。そしてまた不二子ちゃんがすっごく可愛い。女性キャラだけあって、よけいに原画担当の方の個性が出るようで、どれもがコケティッシュでエロくて美しい、まさに峰不二子。ルパンが不二子ちゃんの胸を揉むシーン、小池監督の「僕はこんなに胸を揉むよう頼んだつもりはないんですけどね(笑)」というコメントに笑いました。もちろんそういうキャラ絵がどうこういうレベルだけでなく、原画をつなぎあわせていくことであの画面がどう表現されていたのか、どういう意図が見えたのかということまで分かってくるような造りになっています。それぞれの担当の方のインタビューも面白かったです。

 一枚一枚のカットが本当にお宝で、ため息が出るような一冊でした。わたしは本当に「次元大介の墓標」が無かったらいまこんなことになっていない人間なので、もはやこれは聖書。素晴らしい一冊です。

 そしてこちらも出ました。Yuji Ohno & Lupintic Sixのセカンドアルバム「RED ROSES FOR THE KILLER」!

 

 収録曲「BUONO!! BUONO!!」のPVが素敵過ぎて、つい購入です。

 冒頭の「TORNADO 2017」のカッコ良さでもう倒れた。やだもうこれで次元さんのPV作ってください。いつものルパンナンバーも、アレンジが効いて素敵でしたが、そのなかでもいちばんのお気に入りは、タイトルチューンの「RED ROSES FOR THE KILLER」かな。ほんとうにカッコいい!
 このアルバムに関しては、大野雄二先生のこちらのインタビューが分かりやすくて面白かったです(URL)そしてこのアルバム。表ジャケットは見ての通り三世さんですが、裏ジャケットがマグナムを構えた次元さんで嬉しかったです。題名が題名だしね!