ルパン三世PART6第0話「EPISODE 0ー時代ー」感想

 ルパン三世PART6第0話「EPISODE0-時代ー」の感想です。公式サイトによるあらすじはこちら(URL) 。以下の感想は、完全にネタバレですので、大丈夫な方のみご覧ください。では、どうぞ!

 「人生について考える。そんな野暮なことをするのはこましゃくれたインテリ気取りか哲学者。もしくは人生に飽きた暇人ぐらいなもんだ。腹が減りゃうまいもん食って笑う。それが、人間。だがおれはいま……

 という実に次元さんらしい独白と、これまでの場面カットで始まりました。ルパンと五エ門といっしょに房のなかにいる姿を見れば、仲良く捕まっているのが分かります。「相棒との人生を振り返っちまったよ」という次元の言葉に「相棒? おれのことか?」となんだか嬉しそうなルパンさんが可愛い。そこに「押収された拳銃のことであろう」と同情する五エ門もいます。どうやら三人は銀行強盗(?)でもやらかして逃げる最中に、AI機能搭載のドローンに囲まれ、みごとお縄になった様子。

 三人の服装と回想場面に出てきた不二子ちゃんのヘアスタイルからしても、PART5直後といった感じですね。不二子ちゃんとルパンの関係は、以前のような「不二子ちゃーん」「ルパーン、お先に失礼」みたいな仲に戻ってる様子です。うまいことルパンたちを置いていった不二子を見て「あの女」とか言ってる次元さんにときめきました。

 AIドローン、新素材のトリモチ、プラスチックの銃といった最新の警察に代表されるいまの時代に味気なさを感じてしまった様子の次元は、ここを抜け出して打ち上げしようぜ、というのんきなルパンの言葉にも「おまえたちとの縁もこれきりだ」とぼやくしまつ。「つまんねえ時代からは一抜けだ」と泥棒稼業から足を洗う可能性を示唆します。

 そこで、あんまり本気にしてないルパンと、顔色を変える五エ門が対照的ですね。でも、ここの「おれはな、おまえみたいに時代と寝るような人間じゃねえんだよ」っていう次元さんの言葉遣いがほんとうにらしい。使う語句がそのものがクラシックなのだ。この話、次元の台詞がすみずみまで、次元大介、古風なガンマン、といったコンセプトで統一されています。カッコいい。

 しかしここで一触即発になった次元と五エ門に、「まあまあまあ、ふたりともやめとけって。マグナムも斬鉄剣もおれがちゃちゃっと取り返してやるからよ。細かいことなんて酒飲んで忘れちまおうぜ」と笑うルパンさまがどこまでもルパンさまで大好き。この度量の広さ、PART5のルパンだなあと思いました。

 そしてそのルパンの手腕でみごと脱獄する三人。ルパンは獄から抜け出しただけでなく、AIドローンだって自分の能力で簡単に出し抜いちゃうんですよね。けれど次元はそこでプラスチックの銃を渡されても、勝手が分からないうえに、それ以上にきっと、こんな銃は、馬鹿馬鹿しくて撃つ気になれない……。

 ひとり逃げ延びた次元は郊外(?)のバーへ。そこでバーテンから、クラシックウィスキーを振る舞われます。しかし、上等なはずのその味に違和感を覚える次元。そこに現れたのは、なんと銭形警部! 驚いたけど、ちょっと嬉しかったなあ。「おまえとはいちどゆっくり話してみたいと思っていた」という銭形さんの台詞、次元さんと銭形警部は、なにか通じ合うものがあるおふたりだと考えているわたしには嬉しかった。

 いちどギャグ回でそういうシーンをやってくれたら、かつての「女人館」でのルパンととっつあんのなれ合い以上の仲良さを見せてくれると思うのですが……。ふたりともあのモンキーフェイスのことになると止まらないと思うので……。

 しかしもちろん、ここではなれ合いや甘えはない。実にらしいふたりの男同士の染みるやりとりでした。けしてなれあってない、とくに次元の方はアウトローらしく、警官である銭形に露骨に歯を剥いて見せてから、会話しているのがまたいい。でも同時に次元は銭形を評価している。そう、そこですよ! 次元は銭形を高く買ってないと! 

 だから、泥棒稼業からは足を洗うかもしれないときに、おれを捕まえるのがとっつあんならそれでもいいかくらいの思いがあったのかなあ。でも、同時に銭形も次元を高く評価していて、一歩間違えば、このふたり、おたがいに「ねえ、なんであんたみたいないい子があんな男とつきあってるの?」って言い合ってる女友達みたいだと思いました(すいません口が滑りました)。

 そして「うまい酒ならどこでも飲めるだろう、こんなバーでもな」という銭形の言葉に、グラスを口を運ぶものの、また違和感を覚える次元は銭形を置いて店を去ります。

 一方、アジトで打ち上げの準備をして次元を待つ三人(不二子ちゃん、獲物を持ち逃げせずにちゃんとアジトにいたんだ、えらいなあと思いました)。次元は本当にやってくるのか心配している五エ門とまったく気にしてないルパンの対比がいいですね。そして、そこに「ただ働きのまま終われるかっての」と笑う次元がやってきました。ここでAパート終了。

 ここ、初見のときは分かりにくかったんだけど、やっぱりひとりで飲む酒は美味しくない、仲間と一緒じゃなきゃあな、と考え直したってことでいいんでしょうか。銭形と話したことで、なんで自分はルパンとつるんでるのか、面白いことやってうまい酒が飲めるからだという原点を思い出したってことかな、と続く後半の楽しそうな次元さんを見て思いました。

 そして飲みながら、次元に「女が星の数ほどいるように、銃だって他にいくらでもある。たまには浮気してみても悪くないんじゃないの?」という黒シャツのルパンさんが実にイケメンで良かったです。ちょっと「血煙」思い出した。

 ここで「再会の記念にちょっと試し撃ちでもするか」って呑んでゴキゲンになってる次元さん。ちょっとわざとらしい気もするけど、いいですね。上着脱いでるのがいい。しかし不二子ちゃんが姿を消していたので、わたしはてっきり男たちの馬鹿騒ぎにはついていけないからと別室に引っ込んでいて、置かれている袋の中身は新聞紙にすり替えられているのではという落ちまで予想したんですが、半分くらいしか当たってなかったな……。

 そして次元が飛ばしたピーナッツを斬鉄剣であっさりと斬る五エ門が、おおげさにやってないのが、なんというか、伏線。五エ門だってこういうときにはわりとはじけちゃうひとなのにそうじゃない。ゴキゲンな次元さんにどこか冷ややか。

 でもルパンは単に面白がってはしゃいでて、次元さんとマンガ肉の争奪戦までやっちゃうんだから、このかわいいおっさんふたり、どうしようかと思いましたよ。次元さんが大口を開けて何かを食べる場面はほんとに和むな……犬っぽい。腕組んで酒飲んじゃうあたりとか、やりすぎなくらいですよね。でもいま、次元さんは文字通り「うまい酒とうまい飯」を食ってる。そんな次元さんの様子を横目で観察してるルパンさんも可愛い。ルパンはルパンで、五エ門みたいにわかりやすいかたちではないけれど、次元のことを気遣ってる……。

 でもまあ、指鉄砲で「ぱーん」とかやってる髭のおじさんはちょっとそろそろ飲むのやめた方がいいかなって五エ門じゃなくても思いましたけどね。可愛さがすぎる。

 そして1971年もの(!)の酒を出したルパンがトイレに消えたあと、ふたりきりになった五エ門と次元の対話となります。次元は、五エ門にも斬鉄剣(つまりは仲間)と共に飲む酒のうまさを共感してほしいのかな?と思ったりしました。

 でも五エ門はずっと次元を心配してるんですよね。たぶん、話の冒頭からずっと、次元がどこかに行くんじゃないか、このはしゃぎようはかえって危ういんじゃないかと思ってる。だって次元はなにごともなかったように帰って来たけど、足を洗う発言を撤回してないから。だから疑い、言葉にして確かめちゃう。野暮と言えば野暮なんだけど、そこがルパンとの違いですよね。もちろん、それにまともに応える次元さんではありません。次元さんのなかでもまだ迷いがあるのかも……という含みがあるように思えました。

 そして、ちょっと風に当たってくるとバルコニーに出た次元さんを待っていたのは、不二子の姿でした。

 ……あの、すいません。ちょっと順番が前後するんですが、ここで次元と不二子の短い会話のあと、五エ門とルパンの場面に移ります。なので、そっちの感想を先に書かせてください。それはなぜかといいますと、次元と不二子の場面は、まとめて語った方がいい気がするから……(お察しください)。

 次元のはしゃぎっぷりを疑い続けている五エ門はその疑念をルパンにぶつけます。「次元はともに杯を交わした仲ではござらんか!」って五エ門すごいこと言うな。でも考えてみれば、ルパンにとっての次元がそうである以上に、五エ門にとっても次元のような存在は他にいないんですよね。で、PART5を越えたあとの五エ門は、そういう自分にとってかけがえのない存在があるということにより自覚的になってるのかなと思いました。だから必死になる。怖いから。きっと、あの、ルパンを斬ったときのような喪失感を味わうことは二度と御免だから。

 そして、そんな五エ門の問いかけに、ナイフとフォークで応戦してみせるルパンさん可愛いかよ。ルパンはずっと次元の言葉を本気にせずに軽くとらえて遊んでいる。今しかないと笑っている。でも、本気で五エ門が怒ったときには、五エ門に理解できる言葉で、自分の内心を伝えてあげるやさしさがある。自分の想いを言葉にする。そんなある意味でダサいこと、ゴメンな人のはずなのにね。でも、そういうアプローチでないと五エ門には分からないと理解しているんだろうな。五エ門の不安は、ルパンの中にもあるから、それが分かるんだ、きっと。

 ここ、五エ門とルパンがそれぞれの立場から次元大介という男のかけがえのなさを語る良い場面でした。普段の大騒ぎと事件の連続の「ルパン三世」のなかではまずゆっくり語られることのないものだと思うのです。もちろん、そんなもの言葉にして説明するもんじゃないという観方もあるとは思いますが……。

 そして。あの、バルコニーにいる二人についてですが。

 ……あのですね、このブログをわざわざご覧になっていらっしゃるかたというのは、とうぜんわたしがどういう人間でなにを推しているのかとかなにに反応するかはあるていどご理解して頂けているかと思うのですが、万が一にでも、「PART6の感想か、ちょっと読んでみるかな。ジゲフジとかよく分かんないけど」という感じのかたがいらっしゃいましたら、ここからしばらくのくだりはちょっと飛ばして頂けたらと思います……。わたし、ちょっと、おかしくなるので……というか、本編がおかしいので……。

 「なんだ先客がいたのか」と笑いつつ(重要)、バルコニーの手すりにもたれて煙草をふかす次元。不二子は余裕でデッキチェアに座ったまま「男の悪乗りにはつきあいきれないの」と言う。「口が減らない女だな、おまえみたいな女にうつつをぬかすルパンの気が知れねえぜ」という次元の言葉に「あら、その言葉、そっくりお返しするわ」と笑う不二子。

 え? 次元さんも不二子にうつつを抜かしてるの? そう思ったわたしを誰が責められましょうか。

 そこで「ルパンみたいな男とこれだけ長い間ずーっと一緒に居られる変人なんて、あなたぐらいのものよ」という不二子の言葉に、わたしはなんとなく、あ、PART5の不二子だ、と思いました。PART5の不二子は、ルパンとずーっと一緒にいたいと思った過去があって、でも自分たちはそうじゃないんだという心境に達した不二子ですよね。そして、男の次元にはそれができたことを不二子は知っている。でもそこには嫉妬はなくて、むしろ微笑ましく見守ってるくらいの余裕がある、そんな不二子だなと思ったんです。イイ女だなーって。

 ルパンと五エ門の場面の後、舞台は再び次元と不二子のいるバルコニーに。

 不二子はチェアから立ち上がり、次元のそばに。「ね、あなたさえよかったら、これからはわたしと組んでみない?」って台詞は、泥棒稼業から足を洗うとか言ってた話を小耳に挟んだからでしょうが、不二子ちゃんはいきなり何を言ってるのか。わたしも次元さん同様に「なんだ、酔ってんのか」と思いましたよ。でも不二子ちゃんはビジネスの話にはシビアなひとなので……。

 「話をそらさないで。あなたとわたしなら、もっとスマートに美味しい思いができるわ」と不二子。なんだろうこの神がかった美しさ。ていうかわたしこれ知ってる。「ファーストコンタクト」で見たやつだ。あのときはもっと露骨に誘惑!って感じだったけど、この流し目もすごいな……。

 でもさ、このあとの「なんなら試し撃ちでも……」って台詞の意味がさっぱりわからない。なに?これはなに? わたしはさっぱりわからないんだけど、大人になれば分かるのかな? 試しに撃つって次元さんのマグナム(ダブルミーニング←わたしは最低)のことなのかな!? 

 そしてここで次元さんが大笑いして「おれがおまえと? こりゃ傑作だ、天地がひっくり返ってもありえねえ、最高のジョークだ」と返したときには、正直言って、心底ほっとしたというか、ですよね!って感じでした。なんか過去には何回かお仕事いっしょにやったことがあった気もするけど、ありえないですよね!

 でもさ、そしたら不二子ちゃんが「あら、いくじなしね」なんて言うからさ……。これ、ビジネスの話、ですよね。すごく確認したいけど、あくまでお仕事を一緒にするかどうかの話ですよね……? そ、そうか、ルパンを差し置いて不二子と組む勇気がないって指摘かな?

 すると次元さんが「おれには向かねえだけだ」という。それはまあいい。でもそれに続けて「おまえがいい女だってことは分かる」って言うのはどうして、次元さん。お仕事の話ですよね!(悲鳴)

 しかも、不二子ちゃんが「あなたにそう言ってもらえるなんて、天地がひっくり返ったみたい」ていうんですよ。しかも「あなたと一緒に飲むお酒も悪くないわね」って……。仕事の話、どこに。もしかしてそんな話は最初からどこにもなかったのかな……。

 この一連の場面。ほんとうに、わたしはなにを見せられているのかとモニター画面の前で固まりました。待って。もうその繰り返し。待って。PART6のしょっぱなから、PART4の「日本より愛をこめて」のあの場面に匹敵するというかもしかして越えてない?というモノを見せられて、わたしはどうしたらいいのか。わたし、なにを見せられたのか。ジゲフジだよ!

 わたしがいうのもなんですが、このふたり、公式で付き合ってましたっけ?

 それとも、わたしが知らないうちに、PART5.5とかがどこかで公開されてて、そこでこのふたり結ばれてた? なんなのこの空気感、嫌いで別れたわけじゃない元カレ元カノかなんかですかそれともふつうに今カレですかこれ。待って待って! わたしはよくふたりが一緒にいるだけで「つきあってる」とか妄言を吐いていましたが、このふたりはすごいよ。どう考えても男と女の空気だもの。いったいいつからこんなことに。PART5.5はどこで見られるんですか!

 とわたしが悲鳴をあげていたら、銭形警部がやってきました。ここで「バーでおまえを捕まえなかったのは、必ずルパンと合流すると読んでいたからだ、おまえはそういう男だ、次元!」っていうのがいいよね。ちょっとだけ銭形さんも嬉しそう。そして次元さんはもっと嬉しそう。「せっかくの気分が台無しだぜ」といい、「あら、面白がっているようにみえるのはわたしだけかしら?」と笑う不二子ちゃんも嬉しそう。せっかくの気分の詳しい解説が欲しいところです。

 銭形を迎えた4人ですが、どうやら次元が迎え撃つ役割になったよう。「そんなに酔っぱらって、囮が務まるかしら」とあきれ気味の不二子に「おれを誰だと思ってる? 酔い覚ましにちょうど良い」と笑う次元さんは素直に嬉しそう。うん、たぶんね、銭形のような骨のある男を相手にするのは、次元にとって面白いこと、なんですよ。面白いことがあった、っていう発見の笑みだと私は思いました。

 逃げる三人を背中で送り、銭形の前に現れる次元。ここのルパンとのやり取りもいいですが、銭形警部が次元をめちゃくちゃ高く評価してるのもいいですね。そんな銭形に「銭形、相手にとって不足はないな。つまらねえ時代は、こっちから笑い飛ばしてやるよ」っていうのはもうただカッコいい!ダイナマイトと酒瓶を使ったトラップ、跳弾の仕組みを利用してのドローン破壊と決めるところは決めて、「トルネード」が流れるなか、爆発の煙を背中に歩いている姿、これぞ次元大介、ですよね。
 
 そして、PART5の青いジャケットからPART6の緑のジャケットに着替え、「またうまい酒を飲もうぜ、次元」というルパンで幕となりました。夕焼けが美しかった。

 最後、スタッフロールに流れるメインテーマが「ルパン三世のテーマ’80」というのもたまらなかったですね……。

 そしてキャラクターデザインが横堀久雄さん。そこで個人的に思うのは、この話は最初から最後まで、小林清志さんの勇退を飾る花道としての特別編のお話なのですが、そのなかで、PART5では正面切って取り上げなかった、次元にとって、この世界で自分であること、というテーマをやったんだなと思いました。

 五エ門は「答えよ斬鉄剣」とその後の話でやった、ルパンは「その時、昔からの相棒が言った」で口にしたうえで「ルパン三世は永遠に」で表現した、不二子もまた、いくつかの話と「ルパン三世は永遠に」で得た、キャラクターとしてのアイデンティティの確立がここにありました。他の三人に比べれば、深さが足りないかもしれませんが、次元はそもそもアイデンティティに揺れがある人ではないのでそれ必要ない気もするんだよね。

 クラシックなこだわり、バー、ウィスキー、煙草、仲間との馬鹿騒ぎ、撃つこと、マグナム、プロフェッショナル。そう言った次元のすべてをきゅっと詰めたうえに、ルパンや銭形の台詞で分かりやすい解説まで入れている。これまで小林清志さんが演じた〝次元大介〟への餞として、文句ないお話だったと思いました。湿っぽい話になるのはいやだなあと思ってたので、そうじゃなかったのも良かった。こういう形でお別れが言えた、そのことが良かったと思います。

 で。あの。まともな感想はここまで、というか、あと、わたしはどうしたらいいのかという話なのですが。みなさん聞いていただけますか。聞いて頂けなくても書くしかないんですけど。

 初見が終わって友人に言った第一声は「たすけて」でした。たすけて。わたしはなにを見せられたの。

 だってまさかこんないい話であそこまで直球のジゲフジをぶっこまれるとは思っておらず(ていうかそもそも直球のジゲフジは普通ぶっこまれない)、いまだにぐらぐらしております。ルパンと次元、次元と五エ門の話はあるだろうな、と思ってた。そしたら、銭形さんとの話があって、わー、すごい嬉しいと思ってたくらいなんですよ。最初、次元が不二子ちゃんにイラついてるのを見て、ご褒美来た!くらいに思って。それがまさか。あんな。

 いやね、ジゲフジっていうか、次元さんは不二子と組むことはありえない、とあそこまで正面切って言われておしまいなんだから、ちっともジゲフジじゃないよ、と思うこともできる。まっとうな視聴者の方なら、あー珍しいふたりの会話だねーで終わるだけなんだと思うんですが、あそこの不二子ちゃんが、次元さんを好きすぎるのでわたしが困ってます。

 だって、あの不二子ちゃん、次元さん大好きじゃん……。「(二人が組むことは)天地がひっくり返ってもありえない」と言った次元さんに対し「あなたにそう言ってもらえるなんて、天地がひっくり返ったみたい」って返すんですよ。いいですか、ここジゲフジ選手権進研ゼミに出ますよ、不二子ちゃんは、すでに「天地がひっくり返った」と言ってるんです。あり得ないことが起きるかもね?って含みじゃなくてなんなんですか、もー。

 まあ、わたしとしては、小林清志さんの声で、不二子のことを「おまえがいい女だってことは分かる」なんて言葉を最後に頂けて、それだけでもありがたいです。PART5の「天才金庫」における「不二子、脱げ」に匹敵する、まさかコバキヨさんのお声で聴けると思ってなかった台詞です。ほんとうにありがたい……。

 そして、ほんとうのPART6はこれから始まります。ジゲフジ的にはもうこれだけでお腹いっぱいというか、ここまでのものを頂けたらこれ以上を望んだら罰が当たると思いますので、純粋に「ルパン三世」を楽しみに、今後の放送を待ちたいと思います。ありがとうございました!

2件のコメント

  1. さきほど0話を見て試し撃ちの意味が気になり訪問しました!0話感想と小説ありがとうございます!アレな意味に捉えてしまいそうな気持ちを共有できて嬉しかったです!新たな次元さんも楽しみですね!感想もお話も楽しみにしています!

  2. >えだまめさま
    こんにちは、コメントありがとうございます!
    試し撃ちの意味、わたしも気になりすぎて仕方ありません。やっぱりアレしかないのでしょうか。お気持ちを共有できて、わたしも嬉しいです😊
    感想と小説に目を通してくださってありがとうございました。あとは新しい次元さんを待つだけ……これからもどうぞよろしくお願いします!

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