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「戸川純」(岡山デスペラード)
by くさてる
 お久しぶりです。まだブログは生きておりました、くさてるです。

 後述する事情でライブに行くことも出来ず、帝國も活動があんな感じで(わたし、神風の方はご縁が無くノータッチです)、すっかり読書ブログと化していたものの、それも忙しさにとぎれていました。まあそのほかにもちょっと忙しいことがあって、いまは主にツイッターにおります。

 まず、個人的なお話で恐縮なのですが、わたくし、2012年にライブで音響外傷からの突発性難聴をやりまして、ここ数年、ライブ参加を自粛していました。しかしいいかげん耳の症状も固定し(基本的にずっと低音が聴き辛く、疲れた時など体調次第で耳鳴りがひどいくらい)、これ以上良くも悪くもならないことが分かってきて、そろそろライブに行くのを再開したいなと思うようになりました。さすがに昔のような爆音系は無理としても(耳を痛めたのがまさにそういうV系のイベントだったので、気持ち的にリラックスして楽しめないと思うんですよね)。でもじゃあなにかと言われたら迷う感じで日々を過ごしていたわけです。

 そしたら去年の12月に、戸川純の歌手活動35周年を記念したセルフカヴァーのベスト盤「わたしが鳴こうホトトギス」が発売されました<amazon>。これがまああなた、素晴らしくて。ぶっちゃけ純ちゃんはやたらとベスト盤が多い方なので、最初はあまり期待してなかったのですが、このセルフカバー、ほんとうによかったのです。純ちゃんそのもの、剥き出しになった戸川純という存在をぶつけられているような歌声がそこにありました。

 ここでわたしと戸川純についてすこし語らせてください。わたしは彼女が一世を風靡した時代(80年代、いわゆる“お尻だって洗ってほしい”とかの頃ですね)にはまだ子どもだったので、後追いで、まずはいわばレジェンドのお勉強として聴き始めました。それでも、ゲルニカは正直、ぴんと来ず、ソロ作品もハマるものとそうでないものがあり……な感じだったのです。しかし、そこで、出会ったのが彼女のバンド、YAPOOS。よりにもよってリアルタイムで「ダイヤルYを廻せ! 」<amazon>です。あんなものを、遅れてきた厨二病発症中のメンヘラかぶれの十代後半の女子に聴かせてはいけません(真顔)。これと「Dadada ism 」<amazon>で決まりでした。
 
 この二枚のアルバムが当時のわたしに与えた影響たるや。そこの収録された一曲一曲にどんな意味があったかということを、ここでいちいち語るのはあまりに煩雑に過ぎるしこれ以上の黒歴史の陳列には意味がないので割愛しますが、どの曲も、まさに当時のわたしのテーマソングでした。しかしそれから時は流れ、YAPOOSの活動も止まって久しくなり、そんなこんなで気がついたら約二十年ですよ二十年!歳がバレるってもうええわそんなもん!そんな感慨にふけりながら、それでも単なる懐かしさだけではない新しさも、その「わたしが鳴こうホトトギス」から受け取りました。これはいいなあと思って、ついライブスケジュールを確認したら、なんと地元でライブが予定されているではありませんか。それで、とうとう5年ぶりのライブ参加を思い切ったわけです。

 心配な耳は、ライブ用の耳栓を準備して赴きました。この商品です<amazon>。結果として、たいへん快適に過ごせました。音の聞こえ自体も、かえってクリアに聞こえた気がするくらいです。終了後の耳鳴りも、映画やカラオケのあとくらいの感じで、時間の経過とともに落ち着いていきました。良かった。

 というわけで、前置きがとても長くなりましたが、戸川純、岡山デスペラードの感想となります。前述のとおり、わたしはコアな純ちゃんのファンとはとても言えず、ちゃんとしたファンのかたからしたら申し訳ないような記述もあるかもしれません。メモも録音も当然ながらしていないので、こまかいところで記憶違いなどあるかもしれませんが、ですが、当日感じた自分の気持ちの整理として感想を書いておきたいと思います。広いお心で見守って下さったらと思います。よろしくお願いします。

 デスペラードは、いつ以来かともったら2009年に人間椅子を見に来て以来でした。そのときも感じたけれど、この落ち着いた雰囲気、いいなあ。同世代かちょっと上の感じの客層で、にぎわっていて安心いたしました。

 しかし、10分ほど押しで始まったステージ。バンドメンバーが揃って始まった前奏で「バーバラ・セクサロイド」だ!とテンションがあがったところに、登場した純ちゃんを見た瞬間に駄目。涙ぐみました。だってピンクのフレームのサングラスにレース付きのバカでかいリボンがついた帽子ですよ。往年のピンクハウスを思わせるギャザーとフリルいっぱいのワンピースですよ。いま2017年なのに!そして約二十年ぶりに生で見た純ちゃんは、記憶よりいくぶんふくよかになってて(ご本人はやたらと“太ってしまった”“デブだ”“これじゃいけないとダイエットして7キロやせた”とまで言ってましたが)、あの折れそうだった少女めいた雰囲気が薄らいで、より柔らかそうな女性になっていました。そして、腰が悪いせいで、座ったままのステージとなりました

 しかし、それでも歌い始めると、なにかが一変した。ステージの上で、まるで見えない幕がばんっと上がった気がした。やはり声が。この声が。安定してるとはお世辞にも言えない、どこまでも不安定に揺れて震えて、なのに強い。はかりしれないほど、強いとしか言えない力があって、ああこれだ、と思いました。これが戸川純だと思いました。たぶん、声量とか声音ではなく、ただ歌うというこ自体が自己表現のひとなのですね。

 そして一曲歌い終えると、MCに。ちょっとびっくりするくらいの呂律だったのですが、よく考えれば昔からこんな感じの喋り方だった気はする。バンドメンバーも観客もみな一心に純ちゃんのたどたどしい喋りをにこにこと、時には心配そうに見守る感じ。そうこんな感じ。

 「バーバラセクサロイド」「ヴィールス」「シャルロット・セクサロイドの憂鬱」「肉屋のように」など、YAPOOS時代の名曲をつづけざまにやられて、わたしはもうくらくらしてました。泣いちゃうかなと思いつつも、とにかく普通に好きな曲ばかりなので、嬉しい方が大きかったのですが、Vampilliaとのコラボである「lilac」YouTube)あたりでキた。こういう曲を歌うときの、純ちゃんの声の優しさあどけなさはハンパない。ほんとうに、美しくてたまらない。

とか思ってたら、まさかの「赤い戦車」YouTube)が来てしまいました。これはあかん。号泣しました。背中震わせて泣きました。これはその昔、腰の手術を受ける前にだったか、その手術が失敗したらもう女優はやれないかもしれない、でもあたしはもう女優だったと思った純ちゃんが書いた詩です。人間のもつ生命力の賛歌、どのような運命でも生きると決めた人間の歌です。いつだったか、それこそ二十年くらい前に、いつかのライブでこの曲を聴いたことがあります。そのときも号泣しながら聴いたことを唐突に思い出しました。あのとき、わたしはただひたすらに、わたしも生きたい、生きたいですと泣いていました。なにをそんなに悩むことでもあったのか、いまではそのときのことをさっぱり思い出せません。そしていま、そこまでの切実さとはまた違う思いで、ただ、生きたいなあ、生きてきたなあと泣きました。

 歌の最後、それまで座っていた純ちゃんは立ち上がってまさに雄たけびとしか言いようがない声をあげました。言葉にもならず、意味もなさない、歌詞の最後の「色」という声が、響いて、わたしのなかに響いて。なんだろうなあ、理由は分からないけれど、この感想を書いているいまでも思い出したら涙ぐみます。ああいうものを聞けて、ほんとうに良かった。

 ここであまりに揺さぶられてしまったため、これが続いたらどうなるかなあと思っていたのですが、今回のライブは二部形式(おそらくは純ちゃんの体力のため)となっており、このあと数曲で休憩となりました。結果として、いい感じで気持ちを切り替えることが出来ました。助かった。

 二部は大好きな「Men’sJUNAN」で幕開け。その昔、ダウンタウンがやっていた番組でダウンタウンとその他の芸人たちが番組のゲストの持ち曲をカヴァーする(もちろん演奏するのです)という企画があり、そこに純ちゃんがゲストで来たときにこの曲をカヴァーしたことを覚えております。なんというか、おおらかな時代だった。
 それからは「バージンブルース」「吹けば飛ぶよな男だが」というカヴァー曲、これがほんとうに良くてうっとりと酔うような気持ちになったのですが、そこでまさかの平沢進「金星」が来てしまい、悲鳴を上げました。いや、純ちゃんと師匠の仲から言えばそう意外な選曲でもないはずなのですが、あの曲と純ちゃんの歌声、アレンジが美しくて、夢のようで、ほんとうに、夢のようとしか言いようがなくて。目を開けたままで夢の中にいる感じ。泣くとかそんなんじゃない、痺れるようなきもちよさがそこにはありました。

 そしてそのまま「好き好き大好き」や「諦念プシガンガ」「蛹化の女」と進んでいったときに、わたしは気づきました。そうか、わたしはヤプーズっ子だったから、これまでにソロの純ちゃんの曲を生で聴くことはほとんど無かったんだ!と。だからおそらく、ソロの代表曲のほとんどが初見なのです。その事実に気づいてからは、なんだか文化遺産でも見ている気になりました。いや日本人なら「諦念プシガンガ」はいちど生で見ておくべきだろう(錯乱してます)。そして歌詞のインパクトがなにかと取り上げられがちなこれらの代表曲が、生の歌で聞くと、その歌詞がすっと胸に入ってきて、単語のインパクトよりもそこに現れる物語性のようなもののほうがずっと重要に思えて、しみじみと染み入るものがあることがわかりました。「諦念プシガンガ」の、まさに諦めとしか言いようがない静けさと、でもそこにあるより大きな感情のうねりのようなもの、ほんとうに素晴らしい。

 本編ラストは「電車でGO!」。その昔、ランドセルと黄色い帽子をかぶってこの曲を歌っていたときの純ちゃんを思い出しました。が、いまの目の前の純ちゃんも、記憶の彼女に負けず劣らず、とてつもなく可愛かった。可愛いなあ、素敵だなあとにこにこしながら「GO!」とこぶしを挙げました。すごく楽しかった!そしてアンコールは「パンク 蛹化の女」でした。なんかここまで来ると、これらの曲を体験できたこと自体がお宝に思える。純ちゃんも立ってステージを動き回りながら歌ってくれて、とても嬉しかった。楽しかったです!

 というわけで、終わってしまえばただ浮かぶのは「とても楽しかった、ありがとう」の一言に尽きます。耳を傷めてライブに行くのを自粛してて、もう大丈夫かなと思いつつ行くのをためらっていたいちばんの理由は、もういちど同じように耳を傷めてしまったらライブに参加するということ自体を後悔してしまうんじゃないかということを恐れる気持ちでした。結果として、耳は傷めなかったし(耳栓超優秀!)、地元のライブということで体力も大丈夫だったし、なにより、ライブって楽しいなあ、やっぱりライブっていいなあと思えました。昔のような無茶な参加はできなくても、ライブに行くのが怖くなくなった。それがほんとうに嬉しい。

 いまよりもずっとずっと、普通でない女の子に居場所が無かった時代、変わった女子には見世物台か座敷牢しか準備されていなかったころ(純ちゃんは実際に自分をそう言うところに入れる話があったとインタビューで話していたことがありました)から、戸川純は、そうでしかいられなかった女の子でした。世の中に「個性的」と言われる女性表現者はたくさんいます。。浜の真砂は尽きるとも世に不思議ちゃんの種は尽きまじ。しかし、どうしてわたしが戸川純に惹かれたかと言えば、世の中にたくさんいるその手の女性たちは、みな(精神を病んだ子以外は)、結局、みな自分を肯定して、わたしはわたしよ!とポジティブに生きることを目標にしているように思えたのです。けれど、純ちゃんは、変わった女の子である自分にいつも戸惑っているようにわたしには見えました。その戸惑いが、リアルだったんです。

 みんなと同じでいたいのにどこが違うのか分からない。みんなが生まれたときからもっている「女子の生き方マニュアル」を自分も持っているはずなのだけど、どうやら自分のそれは落丁と誤植まみれっぽくて役に立たない、と途方にくれる女の子がこの世には一定数います。そして、間違いなくそのひとりであったわたしにとって、純ちゃんは、大人になる直前の自分に寄り添ってくれた、或いは手を握りあって世間という名の嵐をともに眺めてくれた、そんな存在だった気がします。そして大人になったいま、あらためて見れば、純ちゃんは間違いなくすぐれた表現者でパフォーマーで歌手でした。嬉しいなあ、ほんとうに素晴らしかった。

 そしてわたしはYAPOOSの新アルバムを待ち続けます。最後のミニアルバム「CD-Y」が出たのが1999年ですから、それからずっとニューアルバム「人類ヒト科」を待っているのです。今日のライブでも「またYAPOOSをやるときには」という発言がありました、楽しみです!ほんとうにありがとうございました。


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「聖飢魔ll Presents Tribute to JAPAN」(東京・両国国技館)
by くさてる
 さて、今日は東京・両国国技館にて『聖飢魔ll Presents Tribute to JAPAN』です。二日間行われたこのイベントですが、わたしは二日目のみの参加となりました。ど平日、しかも月末とあっては…。しかしまずはなによりも、チケットが取れるかどうかが一番の心配だったわけです。聖飢魔llというだけでプラチナ間違いなしなうえ、共演者も猛者ぞろい。しかし、そこは何事もチャレンジと、信者である歩姐さまと最近めっきりジュアラーな真夜さんを巻き込んで、チケット争奪戦には無事勝利いたしました。うん、今年の運はここで使いきったな。

 悪魔がチャリティ、というだけで皮肉なかたには揶揄の対象とされてしまいそうですが、先日FC会員向けに送られてきた冊子でも、構成員の皆さまへの被災地への想いというのは伝わってきました。そもそも、悪魔だからこうじゃなきゃいけない、という思い込みこそ聖飢魔llの思想と外れたものであるような気がします。そんな保守的な子に育てられた覚えはないからね!(笑)そもそも、かれらがやると決めたことがそのま、悪魔の所業なわけですから。 

 思えばちょうど一年前にも、聖飢魔llで東京に行きました。一年に一回、悪魔さまのお姿を拝見出来るなんて不思議な気分です。しかし今回はイベントということもあり、以前のようなちょっと哀しい思いつめたような気持ちはありませんでした。そういう意味で、いちばんきつかったのは、ちょうど5年前の再集結のときだったような気がします。こんなに好きな相手とまたお別れしなくちゃいけないという気持ちにずっと胸が締め付けられている、あの感覚を思い出すと、いまでも胸がちりちりと痛みます。東京では、無事に真夜さんと合流し、歩姐さんとも一年ぶりの再会となりました。歩姐さんには、とりあえずのご挨拶で「カ、カリカさんの件ではまことにご愁傷様です」とお悔やみの言葉を捧げてみました。

 お茶しながらも、今日のイベントの内容をわくわくと予想。あえて一日目の情報は一切いれずに臨んだため、なにがあるか予想がつきません。とりあえず、「ここで青森県南部地方…を云わずしていつ言うのよ!」という姐さんの予言に「アダムの林檎」を期待したり(注・一日目でした)、「代官がいるからFIREAFTERFIREは絶対かな」(注・一日目でした)とか云ってたのですが、私的には、一曲目にもってこられると半端なくアガる「WINNER!」始まりを期待してましたね(注・ニヤニヤ)。ここで「GOAHEAD」は無かろう、とか、締めは「エルドラド」じゃない方がいいけど、でも、そのまえの閣下MCとか予想出来ちゃうよね!と、キャッキャッウフフな感じでそういう話が出来るのがすごく楽しかったです。

 国技館に入って見ると、初めてみる升席や建物の雰囲気に感動です。「おお、TVで見たことがある!」とか口走ってしまった。席もアリーナの後ろの方ではありますが、真ん中だったので文句はありません。もう席の良し悪しとかじゃないからなー。それはさておき、トイレで並んでた時に、すぐ前の若めのお嬢さんが「聖飢魔ll見られるね!見られるね!」とテンションあがっておられ、お友達に「今日の目当てそれじゃないじゃんー!でも楽しみ!」と返されててすごく気持ちがほんわかした。ジュアラーかしら。うん、本当に楽しく見ていってください。

 開演前アナウンスが閣下でしたが、そこで「愛や希望を歌うわけではないアーティストたちが今年の状況を受け、どのようにしたらいいのかと迷っている。そんなかれらに、場所を提供した」という意味の閣下のお言葉がすごく自然に入ってきた。うん、これでいいですよ、閣下。ことさら愛を歌わずとも、なにかしたい、なにかできることはないかという自然な思いを持つことを否定する理由はないもの。そしてそのあとのお約束、「決められた場所を移動しての八百長、度を越したかわいがりなどは、悪魔が許可した場合をのぞいて禁止とする」そんなネタを国技館でするあたりが本当に素敵です。

 一番手は「ROOKiEZ is PUNK'D」。もちろん初見です。ていうか今回で初めて名前を知りました。事前に調べたところ、「デュラララ!!」とかの主題歌を担当してるらしい。ツアーの規模はライブハウスで、この国技館のステージはかれらにとってもかなりの大舞台だったんじゃなかろうか。でも、だからといって物おじした様子も、へんに媚びる感じもなく、それでいて「ベースの先生はゼノンさんです!」「ルークさんにギターのアンプ借りました!」とか信者心をくすぐるMCも忘れず(笑)、良い感じでした。音的にも若いロックで、よろしいなあと思っていたら、なんとわずか3曲で終了。私も驚いたが会場もどよめいた。でも、ちゃんと強い印象を残せたと思いますよ

 二番手はjealkb。お友達の真夜さんのグルグル映畫館活動休止でぽっかり空いた心の隙間にきゅっと滑り込んできたジュアルさんなだけに、DVDとかは見たことあるんですが(まよるんち行くと流れてる)、ライブは初めて。そしてまさかのMC入りで、私の心にもきゅっと滑り込んできました。信者さんはみんなこういうの大好きです。うまいなあ。喋りはもちろんプロなので、巧くて当たり前かもしれないけれど、それがライブ中のMCとしても十分機能してるのがいいなあと思いました。振り付け担当がいるから、わたしも頑張ってハートを作ったよ!しかしhaderuさまがしきりと「聖飢魔llに思いを届けましょう!」とか煽って下さるので、勿体ないやら恥ずかしいやらで、変に照れてしまいました。きっと悪魔さまもそんなの届けられたら照れちゃうよ(笑)。そしてみなさん芸人さんのはずなのに、なんでこんなに普通に演奏が巧いんでしょう(笑)。振り付け楽しいし、曲はV系を通ったひとなら抵抗できるわけがないキュートさだし、煽りもこなれているし、初見でもすっごく楽しかったです。わたしは「killss」という曲がいちばん好き。カッコいい。

 三番手は氣志團。はい、わたくし、ツアーも参加したことありますし、嫌いなわけはありません!ていうか、jealkbが真夜さん向けならこっちは間違いなくわたし向け。いきなり「ゴッド・スピード・ユー!」で久しぶりに見るそのカッコよさにくらくらです。演奏の巧さとかいちいち言わなくてもいいんだろうけど、本当にこの技術力の高さでこの楽曲を支えてるってあたりがわたしのツボなんだよなあ。翔やんのMCは言うに及ばず。その昔、氣志團のライブを見た時にわたしはなぜか「聖飢魔llのこどもたちがここにいる」と思ったものですが、音楽のジャンルの差は関係なく、さらに喋りが面白いとかそういう表層的なことだけでなく、徹底したエンタテイメント精神というところに同じ匂いを感じるのですね。プロ。まさにプロ。「One Night Carnival」のMCは、その達者さに笑いすぎて疲れました。「ゼノン和尚」「鳩」というこのキーワードだけでイベント終了後もしばらく笑えた。いや、本当にとことん楽しませて頂きました。

 さて、いよいよ聖飢魔llです。あるていど身構えていたところに、前アナウンス…ていうか漫才に圧倒されるてしまう(笑)。本当に、前回の再集結から和尚にはなにが取り付いてしまったのでしょうか。ナマズ?以下、順番に感想など。

 「WINNER!」開演前の一曲目予想が当たったもんで大喜び。というか、この曲大好きなので大喜び。わたしが本格的に信者となったのは第5教典からなので、そういう意味でも象徴的な一曲なのです。この圧倒的な明るさとキラキラした感じ、未来に向かう力強さ。ドロドロした悪魔的な聖飢魔llも大好きですが、この力強さもまた確実に聖飢魔llなのです。一曲目だったけど、構成員の姿を見て涙とかそういうのは無かったな、不思議なほど。それはこれまでの流れで、今回の復活があくまでこの二夜にわたるイベントのためのものであり、ツアーを前提にした再集結とかそういうものとは一線を画するものであるというのがなんとなく伝わってきたからかもしれません。そしてなにより、ただ泣いて感動するには、わたし、まだまだ現役の信者なんだよ。もう会えないとか遠くへ行っちゃうとか嘆くのは、それにつられて自分の気持ちが離れてしまうことが怖いから。でも、わたしはずっと聖飢魔llが好きだもの。だから、かれらがいつ帰ってきたって、変わらぬ気持ちで迎えられるよ!

 「真昼の月」ちょっと驚いたものの、そういえば今回の告知サイトにも引用されていた。イベントの内容を思えば納得の選曲。そしてわたしはこの曲も大好き。実はわたしがかつて参加した聖飢魔llのツアーでもう一度だけ参加できるなら、全個所回りたいのは「NEWS」ツアーだったりします。思い入れはそれぞれのツアーであるものの、いちばん好きな良く聴いていた大教典も「NEWS」。この曲は、そんな経典のなかでもとりわけ美しく力強い名曲です。堪能した。

 「MASQUARADE」とか云ってたら、この曲が!きゃああああ。だいすきだいすきだいすきいいいいい!ここに至って、このイベントで初めて涙ぐみました。自分がどんどん歳をとり、その曲を作った当時の構成員の年齢に(マイナス10万で)近付いてくるにつれ、あの頃のかれらが伝えたかったこと、思っていたことが当時とはまた違ったかたちで伝わってくる感じがする。嘘ばっかりついて仮面をつけて振る舞うことを要求されて、それを疑うことも忘れがちな生活で、それでも素顔をさらけだしてごらんって、そりゃまあ古臭いメッセージかもしれない。でも、伝わる。伝わってくる。大好きです。そして、この曲が発表された当時を思うと、あのときのわたくしは、ライブで(それもライブハウスツアーでものすごく間近)初めてこの曲を聞いた際、曲に感動する以前に、ずっとフードをかぶって歌っていた閣下がサビでフードを脱ぎ捨てた瞬間に、オレンジ色のおかっぱ頭に変貌を遂げておられたあのショックのことしか頭になかったのが悔やまれます…。女性スキャンダルよりもショックだった、あのオレンジ…。そ、そんな思い出話はともかく!目の前の現在の閣下は本当に素敵でした、わたし、この曲の「そのあとが/お目当てで」のときに閣下がいやらちくお腰を動かされる振りが大好きです。曲への感動がどこかに行ってしまいそうなコメントばかりで申し訳ない。

 ここでMC。しっかりと、いったんは再集結して去ったはずなのに…というネタをやる閣下が好き。「いきなりの三曲はじまり、まるでロックバンドのようだ」ってのが良いなあ。

 「秘密の花園」代官がいるから、これ?!前回の再集結で挙げた悲鳴をまた挙げるとは。もちろん名曲なんだけど、この曲にはまぎれなく、鎮魂の意味も込められているはず。「Blossom dream 迎えがきた」の美しさと荘厳さに、圧倒されました。そして、ここの代官のソロ、素晴らしかった…。

 「SAVE YOUR SOUL」きゃあああ。前回のツアーでの「BLAND NEW SONG」と対になる(とわたしが勝手に思っている)この曲が来るなんて!もちろん大好きです、大好きです。好きなんて言葉では表せないほど、焦がれていました。この力強いメッセージ力、楽曲の完成度。ロックとはなんぞやということを語れるほどの学識はわたしにはありませんが、それでもあえて口にするのなら、このメッセージ性にこめられたまっすぐな意志の力こそが、ロックです。表現の方法はそれぞれであったとしても、この揺るが無さ、迷いの無さこそが、聖飢魔llのロックです。カッコよくて、素晴らしくて、泣いた。

 そして、その興奮も冷めやらぬそのあとの「儀式を執り行う」との閣下の言葉に「アダムの林檎」を期待してざわめく信者。「違う、お前らが予想してるのじゃない」と苦笑いしながら始まったのは構成員紹介のコーナーでした。ここから後ろのモニターに構成員の姿が映り始めて、麗しいお姿をアップで楽しめました。そして途中で代官が言ってましたが「ここはあっさり一言で終わろうねって言ってたのにね」ってそんなの無理に決まってるじゃないですか(笑)わたしが聖飢魔llのスタッフなら、とてもじゃないけど怖くてそんな構成前提にできないっすよ。ここはもうそれぞれ可愛らしく。ていうか、本当に代官が、長官とはまた違ったクールさというか、肩の力が抜けた感じですごく良い。わたしは中期からがコア信者なので、やはり長官絶対主義ではあるのですが、そんなわたしでも認めざるを得ない代官の良さ。こんな日が来るなんて、14歳の私に教えてあげたい。

 「戦う日本人」この選曲にはたまげたものの、確かにぴったりの曲。しかもわたしは大好きなのです。あの正拳突きの振り、すごく楽しいの…。そしてリーマン姿のパフォーマーのハチマキにあった言葉にじんときた。「相馬頑張れ」って書いてあった。しかしこの曲はもちろん、途中で登場した氣志團ならぬ「鬼死團」の皆さまが持っていったといっても過言では無いでしょう。完璧な悪魔メイクと微妙な衣装の組み合わせでの登場に会場は騒然。そしてよりによって長官メイクだった翔やんがまた微妙に長官に似てて(主に鼻の下あたりが)、びっくり。聖飢魔ll側には内緒だったというこの仕掛けを見て、閣下もすっかり楽しんじゃってる姿が、実に愛らしかったです。でも、本当に氣志團ちゃんは達者だなーと感心しました。聖飢魔llも十分にやんちゃとえばやんちゃなバンドだと思うんだけど、その血を受け継ぐ(勝手に言ってます)氣志團ちゃんの覚悟が、現役感バリバリで実に頼もしかった。

 「蝋人形の館」悲鳴のタイミングがはかれない信者の皆さまがおかしかった。いや、わたしも迷ったんだけど。この曲が聖飢魔llの曲でいちばんとは思わない。でも、間違いなく代表曲です。途中で閣下が「…この曲しかないんです」とラララを歌う事を信者に要求したらどうしようと思ったくらいに代表曲なのは間違いない(氣志團ネタ)。だからこの曲もとても大事。聴けて良かった。

 「HOLY BLOOD」曲の前の閣下のMCが、「エルドラド」っぽく感じられたものの、微妙に違う感じで「己の内にいる悪魔と血まみれの接吻を」と言われたもので、ええ!ここで「世界一のくちづけを」!?それなんてわたし特!と叫びそうになりましたが、始まったのはこの曲。それにもびっくりです。この曲がまた聴けるなんて!というか、この曲に参加できるなんて!聖飢魔llの聖飢魔llのゆえんたるカッコよさを体現したような曲です。この曲の閣下は悪魔だけど間違いなく、神。失礼を承知で言うけれど、あのちっちゃな体で、国技館全員の魂をその掌に収めたかのようなあの堂々たる立ち姿、たまらなく美しいと同時に、素晴らしい威厳。ひとでない。これは本当に人でない、悪魔の姿。ただもう圧倒されて。

 嗚呼、この曲で終わりなんだ…という虚脱感を感じながら、構成員が一人、また一人とステージの後ろの階段を上っていく姿とその背中を見ても、不思議と涙は出ませんでした。閣下は「また会おう」と言った。それは必ずしも聖飢魔llの再集結を意味するものではないし、その言葉を必要以上に有難がる気もしないけれど、こんなにすごいステージをみせてくれて、私にとっては、前回の再集結ツアーで足りなかったところを見事に埋めてくれるようなものを見せてくれて、本当にうれしかった。奇跡のような、わたしにとっては神セトリならぬ大魔王セトリだったし。聖飢魔llは、特別。わたしにとって本当に特別。これからもう二度と会えなくても。何の関係もなく、わたしのなかでは一番の存在であり続けます。

 終了後は、あわただしく歩姐さんとお別れした後、真夜さんと打ち上げ。両国は本当にちゃんこ屋さんばっかりだ…。しかしさすがに二人でちゃんこはきついよね、と適当な居酒屋経。そこでも、よる年波の話題に偏ってしまうあたりが哀しい。いや、本当にね、脳と口は「もっと食べられる!」と思うのに、内臓が拒否するんだよ…。しかしそこでもお互いに、今日のイベントの内容を反芻しながらおしゃべりを楽しみました。とても楽しかったし、良いイベントでした。

ありがとう聖飢魔ll。世界でいちばん大好きです。閣下の言葉、すべてを自分の中で発酵させて自分の考えに昇華させていきたい。本当に素敵な一夜でした。

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~地球デビュー25周年記念・期間限定再集結~聖飢魔ll ICBM TOUR(東京国際フォーラム)
by くさてる
 さて、翌日です。せっかく東京に来たのですが、正直言って、ラストミサとなると、あれこれ予定を入れる気にはならなくて基本的にはノープラン。けれど、Twitterで情報が流れていて、前から気になっていた、ゆうきまさみ先生(公式サイト)の30周年記念企画展(サイト)だけは行くことにしました。上京と企画展のタイミングが合うとは、なにかのお導きに違いない、と。

 そして、会場の渋谷PARCOに行くのにも、Twitterで、ご親切な皆様のつぶやきに助けられたわたくし…。ありがとうございました。渋谷公会堂には確かに行ったことがあるはずなのに…。企画展の会場自体は、こぢんまりとしたものでしたが、展示されているのが「究極超人あ~る」の生原稿とあっては!生原稿を見る機会に恵まれるたびに思うのですが、プロマンガ家さんの原稿って、本当に綺麗なんですよ…、複製原画じゃね?って疑うくらいに。で、ほんのわずか盛られたホワイトを見つけて、あ、生なんだと納得する次第。とくにゆうき先生の線は無駄が無い。他にも「機動警察パトレイバー」の表紙絵とか(内海!内海!)(黒崎!黒崎!)(ていうか関係ないけどこれを書くために参考にしたWikiの「機動警察パトレイバー」の登場人物欄、黒崎のとこ書いたひと、気持ち分かるけど、自重な…)も嬉しいのですが、なにより個人的に見られて幸せだったのは、劇場版「ザブングル・グラフィティ」のパンフレットに掲載された見開き2Pのカラーマンガの生原稿!懐かしい…。

 わたしがゆうきまさみ先生のマンガを読んだのは、もちろん「OUT」からなのですが、その頃の「OUT」というのは、メジャーではなく、マイナー誌の匂いをひきずっているような存在でした。マイナーといえば、アニメのパロディというもの自体がマイナーな存在であったといえます。そこに掲載されている多くのマンガ(初期の「アニパロ・コミックス」もそうですね)は、あくまでアマチュアの作品で、投稿者と掲載者の間に、そんなに差は無いように思えました。つまり「自分たちの側のひと」な共犯者的意識を持って楽しむことが出来るマンガが多かったのです。なので、そこ出身のゆうき先生が「少年サンデー」でデビューしたことは、「わたしたちの仲間がメジャーに躍り出た」くらいのインパクトを持つ出来事でした。いや、あくまで読者のひとりとしての勝手なお思い入れなんですけど。そして、嬉しいことに、描く舞台が変わっても、ゆうき先生はゆうき先生のまま。作品の完成度は高まっても、どうにも消せない、なんというか素敵な「こっち側のひと」匂いも漂わせた作品を、いまでも描いて下さっています。嬉しいことです。

 また、ゆうき先生に縁のあるマンガ家さんたちからのお祝いイラストもすごかった…これまた皆さん原稿が本当に綺麗で…。高田明美先生の「あ~る君は元祖草食系男子?」のコメントになるほどと手を打つ。何気にモテだし、米食いだし(違)。椎名高志先生の描くあ~る君はああ、兵部のルーツはここね、と納得したくなるほどのカッコよさ。島本和彦先生の焔燃の負け惜しみが楽しい1pマンガも素敵だし、石川雅之先生描くところのバーディーは絵柄的にもぴったり!どの先生のイラストも、ゆうき先生と作品への敬意と愛情が見てとれて、本当に見ているこっちも幸せになれました。そして、ここでわたしは【サンデーキュージョン】機動警察パトレイバーを記念に購入しました。わーい、オレ、オタクー♪(浮かれている)。

 そのあとは、いったんホテルに帰り、せっかく東京まで来たということで、普段はなかなかゆっくりお話する機会のないちほさんとフォーラムで待ち合わせして、お茶にお付き合い願いました。観劇帰りにあわただしくお付き合いただき、申し訳ありませんでした。さらに、再会していちばん最初の話題が「アレ」で、もうひとつ申し訳ありませんでした…。「元帥もヒいてた」の確認が取れて幸いです(謎)。思えば、ちほさんとも帝國が出会いですが、今後は宝塚でよろしくお願いします!とご挨拶。そ、そんなにいれ込んだりはしないと思うんですけど、嫌いなわけはない世界だからなあ…。そして、お互いがいちばん共感してふかいため息をついたのが「10年前に戻れたらもう少しうまくやるのに」(何を)だったあたりが、ソウルシスターな二人です。でもたぶん、同じように頭ぶつけるんでしょうね。いたいいたい。今後ともよろしくお願いいたします。

 今日の席は、後列ながら、これまたど真ん中で、会場で待ち合わせた歩姐さんと2人で大喜びです。ありがとう、FC!もちろん、満員の観客席を眺めて、あー、これで本当に最後なんだな、となんとなく思いました。実感はない。信者みんなが思うことなんだろうけど、次は30周年記念で再集結がある、かもしれない。でも、それが今回のツアーと同規模で開催される保証はなく、そもそも、行われる約束もない。だからこそ、いま、この瞬間に、この会場にいられたことを嬉しく思いました。来て良かった。チケットが取れて良かった。そのために、頑張ることが出来て良かった。

 この日の感想は、前日のように一曲一曲を追うことはしません。セトリは同じなので、ある意味、同じ言葉を繰り返すことになりそうなので…。なので、思い出すままに、つれづれと述べていこうと思います。

 いちばん最初の「GOAHEAD!」で、ライデン殿下のドラムに酔いしれました。聖飢魔llがバンド好きの出発点だったわたしは、後々になって、自分にとってのドラムの基準が殿下であると思い知らされることになるのです。ぶっちゃけ、他のバンドでは首をかしげることが多すぎて。力強さと繊細さ、安心して気持ち良く身体のリズムを任せられるその音だけでなく、殿下の可愛すぎるキャラクターも魅力でした。今回も、尻尾をつけたおちりの可愛さにノックアウト(笑)。

 今日はスカパーにて3Dで生中継、ということだったのですが、それを知ったときにまず「大丈夫?」と思ったものです。ほら、色々と(笑)。案の定、中野サンプラザでのミサに参加したスカパーのスタッフから「どうもその…」なご相談があったとのことで、但し書き入りの生中継となったそうです。でも、そんなこと言われたら、閣下が飛ばす飛ばす。カメラに向かっての5千人の「ざまあみろ」は気持ちよかったよ!3D、ということで、カメラに向かって必要以上にビシっと決めポーズを決める参謀も可愛かった。ていうか姐さんが好きなひとですよね、どこまでも。

 この日はラストミサ、といいつつも、途中まではそんなにそのことに思いを馳せたりしなかったのですが(ミサって純粋に楽しいから、目の前のこと以外のことが浮かぶ余裕がないのよね)、最後、ということをぐっと意識させられたのが、構成員紹介におけるジェイル大橋代官。不正確で申し訳ありませんが、これはもう、自分の記憶の為に記しておきたい。だいたいこんな感じのことをおっしゃいました。「今回、俺がステージ上手に立つことで、複雑に思うひともいたと思う。最初の海外はやってやれ!で出来たけど、日本では、アウェイでやる覚悟もありました。でも、ツアーが始まってみたら、信者の皆が、ものすごく大きな声で迎えてくれて…」と信者に感謝の言葉を述べたあと、なおかつ「87年に俺が辞めたときに、迷惑もかけたし、嫌な思いもさせたと思う…でも、こうして迎え入れてくれて、本当にありがとう! 感謝してます。聖飢魔ll 最高!!」と構成員やスタッフへの感謝まではっきりとおっしゃったのです。それはもう、何のてらいもカッコつけもなく、本当に無防備な、思ったままのことを云っているんだな、と分かる言葉でした。もし、演出を狙うならこのタイミングでは云わない。感謝の言葉は最後までとっておくものだもの。でも、最後のミサの自分のコーナーで、云いたい言葉はそれだったんだな、と思いました。人は変われる(悪魔だけど)。わたしは昔のトガっていたジェイル代官の言葉に、とても悲しい思いをしたこともある古参信者です。でも、人は変われる。すごく嬉しかったし、良いものを見られたと思いました。いくら一つのことが素晴らしくても、それを取り巻く世界が変わり続けている限り、いつまでも変化することが無ければ、いつしか色あせたものに変わってしまうことは確かに、ある。生きている限り、ひとは変化していくし、そうならなくてはいけない部分があると思う。どうやっても変えられないことと、変える必要がないことと、変わらなければいけないこと、それらの区別をつけるのはとても難しいことなのかもしれないけれど。ジェイル代官は、変わってみせた。すごく、カッコいいと思いました。

 そしてそんなジェイル代官の良い話のあとに、颯爽と自転車で舞台に登場するルーク参謀は、そこ、変わらなくてもいいですよ(笑)。身体にぴったりフィットした背中空きの白い衣装に「またいやらしい格好して…」と閣下にからかわれ、和尚に「ドリフが入ってきたね」と云われたとしても!わたし、今回のミサツアーで、見方が変化した二大構成員が参謀と和尚です。和尚は、まあ、「イエイのおじさん」に乗っ取られたのだとしても、参謀の可愛さに開眼いたしました。もう、すっごく可愛い!あのおっきなおくちでにまっと笑うあの笑顔の愛くるしさよ、動きのキュートさよ!まあ、姐さんみたいに「あのキラキラしてるのは衣装じゃなくて内面のキラキラがこぼれてるから」とまでは言えませんが。姐さん、それは衣装。

 泣くかなー、と思ってた。泣くかどうかはそんなに大きな問題じゃないんだけど、とにかく今回の再集結はとてもとても楽しくて、まるで聖飢魔llが解散してたことなんて無かったような感覚で、いつもミサに参加していた自分が、いよいよ最後だという現実に向かい合ったときに、どうなるんだろうと思った。前回の再集結から5年あったけれど、うーん、勝手な思い込みかもしれませんが、信者さんってさ、とくに、今回、国際フォーラムにまで参加しちゃうようなひとってさ、5年の間、聖飢魔llの存在を忘れたことなんか、無かったと思うんですよね。解散してからも、普通にCD聴いたり、DVD見たりしてたんじゃないんだろうか。つまり、大好きなバンドとしてずっと現在進行形の存在じゃなかったのかな。「ああ、聖飢魔ll?高校生の時、ちょっと聞いてたな、懐かしいな」とかいうレベルのひと、ここにいないと思うの。だから、今回、また消えてしまうとしても、また、待てる。それは5年後の再集結をお約束として余裕で待ち構える、とかいうレベルでなくて、この先、未来永劫「聖飢魔ll」という存在が、復活することがなかったとしても、自分の大好きなバンドは、ずっと「聖飢魔ll」だから大丈夫、という自負心のようなもの。いつかまた会える。最終的には、文字通り、地獄で会えるよ。

 とりあえず、わたしのなかでは、そんな感じで気持ちが固まっていたので、「DEMON'S NIGHT」の構成員横並びを見たときも涙は浮かばなかった(むしろここでは突然の邦楽な舞に驚くのに忙しかったいた。花柳鳴介師匠かと思ってたが違いました。能楽師の山井綱雄さんというかたらしい)。「蝋人形の館」でも、声を震わせることなく、「ラララ」と歌えた。さすがに、「BLAND NEW SONG」だけは胸にぐっと上がってくるものがあったけど、「FIRE AFTER FIRE」の激しさの前にはすべてが持っていかれるように感じた。「嵐の予感」の閣下の舞いは泣くよりも目に焼きつけようと思う気持ちが強かったし、「JACK THE RIPPER」は、5千人の「こ・ろ・せ!」を体感出来る瞬間に、心を震わせていた。そして、「ELDORADO」は、文字通り、最後だから。泣くよりもなによりも、最後だから。いまこうやって書いていても、自分がなにを見たのか、感じたのか、はっきりとは思いだせない。でも、あの会場に降り注いだ、金のテープのきらめきが、綺麗で、とても綺麗で。あのキラキラを覚えている。

 わたしの涙腺が崩壊したのは、最後の最後。「ELDORADO」が終わって、閣下が松崎さまを下がらせて、舞台に構成員だけが残ったとき。舞台の後ろに、丸い空間が出現して、そこに、構成員がひとりひとり階段を登って、消えていくのだと分かったとき。最後のコメントを残すこともなく、信者の呼び声に、手を上げて応えて、信者に背を向けて階段を昇っていく構成員の姿を見たときです。10年前の解散がフラッシュバックして、どうしようもなかった。消えてしまう、終わってしまうという現実の前に、背中を向けた閣下に、わたしはどうしても伝えたくて、声を届けたくて。なにを云いたかったかというと、「ありがとう」「大好き」の言葉でしかないのです。陳腐だと笑われそうだけど、会場からは他にも同じ叫びが聞こえてきました。本当に、本当にありがとう。わたしの前に現われてくれて。わたしにこんなに誰かを好きになる気持ちを教えてくれて。14歳の出会いからいままでずっと、わたしがいちばん好きになった相手は、聖飢魔llのデーモン小暮閣下です。閣下を好きになって、聖飢魔llを大好きになったこと。それがこれまでのわたしの人生に与えてくれた影響は、はかり知れません。わたしはそれを誰にも否定させない。閣下が大好きです。わたしにとって、誰かを好きになることは、そのために生きていこうと思えることでもありました。閣下の存在が、いまのわたしをこの世に存在させてくれました。本当にありがとうございました。

 今日のミサで、閣下は、信者に「諸君らが本物になる、あるいは、本物を見極める力をもつことが大事だ」とおっしゃった。わたしはその言葉に、また閣下のことが好きになりました。「本物になれ」なら、ある意味、誰でも云える。でも、世の中には本物になる能力や資質に恵まれないひとだっている。なにをもって「本物」「まがいもの」とするか、というのも解釈の問題かもしれません。それでも閣下は、ナンバーワンになれない人間の存在を忘れない。あるいは、ナンバーワンの人間をナンバーワンたらしめる、それを支える人々に目を向ける存在なんだ、と思いました。だったら、わたしは自分自身を世に問うような存在かどうかという意味では本物でないかもしれないけれど、ここにいていいんだと思います。閣下は、最後の最後で、わたしにまた、居場所をくれました。大切なことを教えてくれました。大好き。

 「正義のために」(SE)が終了しても、なかなか席を立つ気になれず、まだぐすぐすしていたけれど、同じように残った信者さんの呼びかけで始まった三々五々拍子のおかげで、気持ちが落ち着いて、ようやく、笑えました。しかし、あの三々五々拍子のそろい方。みんなどれだけ信者の集いに参加してたひとたちなんだ(笑)。ああ、信者さんも大好きだ…。

 そのあとは、歩姐さんとお酒を飲みながら、いっぱいおしゃべりして、すごく楽しい夜を過ごしました。少しでも穿った見方や斜めの姿勢でいるような言葉はいっさい聞きたくない夜なので、ひたすら馬鹿な話で楽しめる相手とご一緒できて、嬉しかったです。ちょうどM-1の決勝参加者が決定して、姐さんが大変すぎたし(笑)。わたしも東京にいたならば、姐さんにくっついて、あちこちのお笑いライブとかに出かけてたんだろうな、と思います。今回、お付き合い頂いて本当にありがとうございました、某たんのお話の続きが超気になりますので、また機会があればよろしくです!

 本当に素晴らしい二日間でした。ありがとう、聖飢魔ll。わたしは、あなたがたが大好きです。

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~地球デビュー25周年記念・期間限定再集結~聖飢魔ll ICBM TOUR(東京国際フォーラム)
by くさてる
 さて、今日はこれから、東京国際フォーラムAにて、聖飢魔ll期間限定再集結ICBMツアー、ラスト2DAYSの一日目でございます。この日は新幹線に乗ったときからずっと、聖飢魔llとまたお別れする現実と、都条例の問題が最高潮に盛り上がっているところの二つの状況で頭がいっぱいいっぱいな感じでした。とくに都条例については、Twitterで常にリアルタイムの情報が入ってきて、それに一喜一憂で忙しかった…都議会民主党、頑張ってほしかったんだけどな…。しかし、その最中でも、静岡駅のガンダムを見ることが出来たのは良かった。これもまたTwitterでわたしのつぶやきにその場で答えてくれるご親切な方々がいらしたおかげ。

 余談になりますが、わたしは、ネットツールに関してはそれほどマニアックに触れてきた人間ではありません。たぶん、普通に遊んでるうちに早や10年なだけなんですが(ファイル共有系にはいっさい手を出してませんし)、そんな人間でもTwitterは面白いです。97年くらいからネットに触れていて、最初にホームページを作ったのが98年。WORDで作成したファイルを一つ一つ手打ちでFTP転送したりしてたのを、ホームページビルダーで作成するようになって、やがて自然にブログに移行したのが05年。マイミクは、リアルで面識ある友人に限らせてもらっていますが、mixiもやってます(いまは更新というよりアプリで遊んでるだけですが)。そういう風になんとなくネットツールの変遷に触れてきた素人の印象からしても、Twitterは、なんか違う。つながり感がある。サイトやブログより、ずっと手軽に様々なひとの意見に触れられるうえに、そのリアルタイム感が、便利で、実に生っぽい(当たり前なんですが)。もちろんそれには弊害もあるだろうし、自分もそんなになうなう呟いてるほうではないのですが、画面の向こうに生身の人がいる感がするんですよね。長い文章よりも、短い文章のほうがその人の本質を切り出すように思えるからかもしれません。ああ、こういうことをTwitterでつぶやけばいいのか(笑)。けれどたとえば、今回の都条例の件に関しては、Twitterをやってなかったら、こんなに自ら動くことはなかったと自分で思います。一つの事例や言葉が、多くの人に伝搬していくうねりのようなもの、それをソーシャルメディアとか名づけるのかもしれないけれど、つまり、ひとりじゃないんだという思い。それはフォローやリプライ関係なく、伝わってくるものです。同時にそこにはすごい勢いでデマや単なる希望的観測が事実のように広がっていく危険性も内包しているのですが、それを打ち消す波もまた、同時に広がっていったりする。それが単純に、面白いなと思います。自分以外の誰かがいること、それが伝わること。

 東京駅からは新橋まで移動して今回のお宿に。たとえ駅から3分の場所であったとしても、初めての場所になんとなくたどりつけるような技能は持ち合わせていないわたしなので、iPhoneちゃんには本当にお世話になりました…。ホテルで一息ついたあと、ょうど5年前の再集結の時に、ふわふわした気持ちのまま購入した服に着替えました。思えばそれがいまではわたしの外出着を一手に引き受けてくれているOZZON(公式サイト)との出会いだった…。どうしようもなく緑と柄と重なる布にヨワいわたし(たぶん前世がカエルった。アマゾンとかにいる緑が基調のくせに変な模様がはいってるやつ)にとっては、とても有難いお店です。お手ごろ価格だし、洗濯が家で出来るし、基本フリーサイズで伸びるからってそれは黙っておけばいいのか自分の名誉のために。まあ、おかげでわたしのクローゼットはOZZON岡山支店みたいになってますけど。そうか、あれから5年か…。そう思うと、いろんなことがくっと押し寄せそうになりましたが、まだまだ泣くのは早いよ、と会場に向かうことに。新橋からですが、有楽町まで、ちゃんと電車に乗りました。いくらiPhoneちゃんが頑張ってくれても、それを乗り越えそうな自分の方向音痴は甘く見ないことにしています。うん、わたし、大人になった。

 会場では、ちょうど5年ぶり(!)の歩姐さんと再会。きゃー姐さん変わってないー(はーと)。帝國でお知り合いになったひとで、いまでもネット上で付き合いが続いている皆さんと共通するのは、何年ぶりでもまったく変わらずに会話が始まるということでしょうか。見る対象は変わっていっても、見ている人間は一緒だからね。届いているお花をチェックして楽しむのにもお付き合い頂きました。色々と届いていたけれど、ひときわ大きいGLAYからの花束と、参謀に美輪明宏から素敵な紫と白のお花が届いていたのが印象的でした。そして、今日のお席は二階席ながら、きっちり真ん中で、とても良い場所でした。5000人収容の会場がもちろん即日完売で、今回のツアーでは延べ60000人を動員したらしい。でも、たぶんその60000人は5000人が3会場以上参加した結果なんだろうなと思ってしまう(笑)。そんな大人げない大人たちが大集合している東京国際フォーラム、やっぱり来てよかったと思いました。以下、曲順に感想を。

 今回のツアー、初めて参加した時に、1曲目が「GO AHEAD!」だったので、ちょっと驚いたものですが、やっぱり名曲です。聖飢魔llというバンドを体現する曲といえば、信者さんによって挙げられる曲はさまざまかもしれませんが(そもそも一曲に絞れないとか)、わたしはこの曲も候補に入ると思う。己に内在する敵、つまり、自分の弱さを指摘する厳しさと可能性、それはどこまでも広がる乾いた道を歩いていくことに似ている。そうやって生きていく気高さと孤独は、すごく、聖飢魔llだと思います。そしてこの曲は、閣下が素晴らしいよ。閣下はいつでも素晴らしいんだけど、本当に、ひときわ素晴らしい。閣下の声にまず酔いしれ、演奏が表現する世界の芳醇さにため息をつく。わたし、今回のツアーは、そんなに閣下閣下云ってない(いや本当に)、それは、閣下という存在が大好きとか大事とかいうことは前提としても、まず、自分は聖飢魔llそのものが大好きだったんだと思い知ったから。その場にいる構成員全員、信者、スタッフ、みんなで創り上げる、聖飢魔llのミサという空間が、どんなに素晴らしいものだったかを思い出すことが出来ました。当然ながら、基本的にベスト盤的な選曲になっているおかげで、見ているだけで、聖飢魔llを追いかけていた10代後半から20代後半の思い出が自動的に蘇ってきてしまいます。良いことも悪いことも。得たものも失ったものも。でも、それら全部の経験がいまのわたしをかたちづくっているのだと思えば、それを消すわけにもいきません。これは、再集結ならではの感覚だと思う。

 続いての「WINNER!」はアガるよね!わたしはどこかで見た、この曲でモンキーダンスっぽい振りをする参謀が実にかわゆらしかったことから、今回のツアーでもにこにこやってたのですが…、み、みんなはどうだったかな…。お約束だと思ってるのですが…。これも聖飢魔llを代表する曲です。わたしがミサに参拝し始めた時期もこの曲が出た頃。自分としては信者であると胸を張って語れるのは、第5経典以降というわけで、すごーく思い出にスマッシュヒット。この曲が、アンコールで構成員が登場しての一曲目だったり、最後の曲だったりしたら、本当に大喜びでした。ミサの最後の曲といえば「EL.DORADO」が定番となってますが、わたしは、「WINNER!」や「悪魔組曲」で締められるVerも大好きです。

 「STAINLESS NIGHT」。今回のツアーでは、この曲前の閣下の語り、本能のままに感情をあらわに出来る場所として挙げられたものに、「WEBの電脳空間」が付け加えられたのが印象的です。ちょうどネットが爆発的に普及した直後のタイミングで、聖飢魔llは解散したのだけど、閣下のその頃の発言は、いまになってみれば非常に納得いくものが多い。ぶっちゃけ、その頃はこっちの理解が足りなかった。たとえば「20世紀狂詩曲」の「貧富以外の境界線を越え」という歌詞がありますが、わたしはそこに、なにもかも平等につながっていくとされているWEBの世界であっても、そもそもネットにアクセス出来る環境が用意されていることが前提になっているという皮肉を唱っていると解釈しています。自分の立ち位置が世界の立ち位置であると思い込みがちなこっちの感性に、一瞬、冷や水を浴びせるようなその視点が、聖飢魔llだと思いました。ていうか、「STAINLESS NIGHT」ですよ!聖飢魔llがじわじわと一般への人気を上げていたころの、突破口のひとつとなった曲であると認識しています。なんといっても閣下のポールダンスが(違)。いや、本当にね、閣下宗にはこの曲の閣下の立ち振る舞いは、たまんなんくてね…。途中のロボットダンス(違うの?)も、いと愛らしいですが、ラスト!ラストののけぞった顎のライン、絞ったウェスト、伸びた指先!たいへんです皆様、東京国際フォーラムにも、美の化身が現われましたよ!本当に奇麗だった…。

 「1999SECRET OBJECT」今回のツアー、わたくしは全部で6会場参加いたしましたが、セットリストをいいかげん覚えていても、このイントロを聞くたびにどの会場でも律儀に悲鳴をあげました。大好き。もうね、この曲に関してはね、ツアーに参加されたみなさまは御承知でしょうが、「転げまわる」の歌詞に合わせて、実際に舞台を転げまわるデーモン小暮閣下を重要無形文化物に指定するにはどうしたらいいいんでしょうね!もうね、ごろんごろん転がるの。あれ、最前列で見てたらごろごろしてるのが聞こえるはずなの、きっと。もちろんわたしは大はしゃぎです。別に実際に転がる必要はまったくないのですが、それをやっちゃう閣下を愛してます。必要などといっていれば、そもそも逆立ちで歌う必要もないよね。ああ閣下素敵。閣下最高。参謀とのコンビもさすがです。一緒にくるくる回るの。もうすっごく可愛いです。

 ここでいったん、MC。世界の殺せの時間です。今回のツアーで、フランスや韓国を回ってきた閣下が、各国語での「お前を殺す」を信者にご教授くださるありがたいコーナーです。これでいつでもフランスや韓国に行ける、と自信がついたところで、これまでのツアーだったら(なんせ「殺せ」ですから)「JACK THE RIPPER」なのですが、いきなり始まったのが、新曲「BABIES IN THEIR DREAMS 」うわわわ!この期に及んでセットリストを変えるとは。しかも新曲とは意外すぎて、すごく驚きました。でも、これも大好きな曲なので、問題なし!今回の再集結にあたって収録された新曲はどれも良い曲揃いで、それもなんだか嬉しかったなあ…。「BABIES IN THEIR DREAMS」はメロディがとても奇麗な感じですが、なにこのオシャレな聖飢魔ll、な「DESERTED HERO」もわたしの大のお気に入りです。しょせん、わたしは中~後期の信者なので、参謀の曲が本当にぴったりくるのだ、と思いました。

 続いて、「REVOLUTION HAS COME」。最後の大経典の曲ながら、手堅い印象がする名曲で、今回のツアーで選曲されたのもうなずけます。赤い照明が、曲の雰囲気にすごく合ってて、本当に奇麗なんですよね。主に閣下が。(今回は閣下閣下いわないんじゃなかったっけ、わたし)。そして、そのまま「BAD AGAIN~美しき反逆~」第一部のトリを務める、これまた名曲です。聖飢魔llのシングル曲としてはいちばん売れたんじゃないかしら。「白い奇跡」のほうが好きな信者さんが多いという印象なんですが、わたし、生で見るならこっちかも…と思うくらいに、まあね、閣下宗が喜ばないわけないよね、この曲!会場全体の信者全員の脳髄まで震わせたであろうと確信させられる閣下の歌声に、ただもう、ため息です。歌ってる閣下も、本当に気持ちよさそう。それを見ているこっちも、気持ち良い。閣下の声ってね、響きながら広がるんですよね。歌が上手いとかそういうレベルじゃなくて、ただもう心地よい音が溢れて広がっていくような、そんな歌声でした。閣下素敵。
 
 ここで一部終了、15分の休憩です。とりあえず、歩姐さんと「JACKは?」と慌てる(笑)。「殺せ」のMCをもうしてしまったとあっては、後半に持っていくのも不自然?しかし、あの曲をやらないのはもっと不自然。首をひねっていると、2部に入るにあたっての前説が始まりました。担当は和尚。ていうかイエイのおじさん。ある意味、今回のツアー最大の疑問は「いつから和尚はああなってしまったのか」「そもそもああいうキャラだったのか」「なにがきっかけで花開いたのか」でしたね。楽しませていただきました(笑)。

 2部の始まりSEは、「三大怪獣地球最大の決戦」。1部の「死ね死ね団のテーマ」始まりも悪くはないのですが、やっぱりミサはこれ始まりだよう(泣)。そしてそのまま「聖飢魔IIミサ曲第2番『創世紀』」につながる、この美しい流れ。何百回見ても飽きない。棺桶ががたがた揺れ始めると、胸が本当に早鐘を打つ。閣下が棺桶からゆうゆうと登場し、中央に降り立って「地獄の皇太子」って、これがミサだよ!って思わず力説してしまいましたが、本当にね、懐かしくて、大好き。自分がこの流れをこんなに好きだったことを思い出させられた瞬間でした。
 
 続いては「アダムの林檎」。この曲の前説に関しては、今回のツアー、各地でそれぞれ工夫をこらして、磨きがかかったトークが繰り広げられていたかと思いますが(個人的には名古屋において、林檎を手に取った閣下が「みずみずしいね」と他の構成員に同意を求めて振り返ったところ、そこには誰もおらず、むくれた閣下がそのまま「…悪魔の果実だからだ!」と曲を始めようとした流れがいちばん好きだ。前説じゃないけど。そしてもちろん、楽器隊がいないんだから曲が始まるわけもないこと含めて大好きだ)、今回語られたエピソードが、いちばん笑ったかもしれない。岩手地方出身の父をもつ、30代の女性スタッフ(しかも閣下のピンスポ担当)が、紅玉の呼び方を父に確認しようかどうか迷っていた…という話です。あとで、歩姐さんともさんざん話したのですが、この「30代の女性」「仕事で頑張ってる」「未だに実家住まい(つまり未婚)」というキーワードが本当に、こう、わたしらの身に染みて。名前も存じ上げないのですが、お仕事これからも頑張ってください。そして、ここでの五千人による「青森県南部地方および岩手県における紅玉の呼び方」は、本当に素晴らしかったですね。ふだんはとくに意識もせず、楽しく叫んでるのですが、五千人がそろってこんなに楽しそうにこんなこと叫んでる空間ってあり得ないよ(笑)。そして今回も「えー」「やっだー」「うっそー」「ばっかー」「コマネチ」の流れはぴたっとハマって気持ちがいいくらい。そもそもなんで「コマネチ」なのか、そんな疑問も抱く暇がないほどの全体の統一感が素敵だった。

 「RATSBANE」。だからわたしは第五経典からの信者だと何度叫んだら気が済むのか、主にわたしが。この曲はPVも本当に大好き。聖飢魔llを馬鹿にする人間には突きつけてやりたいような名曲です。ギターバトルのカッコよさがたまらない。本当に、大好き。そして続いて、ジェイル代官がメロディアスなギターを奏で始めたので、ん?と思いました。これまでのツアーにはなかった演出ですよ…と思いかけたところで、始まったのがなんと「秘密の花園」!皆さんは、五千人が一度に息をのむ音を聞いたことがありますか?わたしは今日、ここ、東京国際フォーラムで聞きました。よりにもよって「秘密の花園」!レア曲多い聖飢魔llでも、ひときわ信者人気が高い「秘密の花園」!もちろん、わたしも大好きです。たまらなく美しくて、すこし切なくて、ドラマが見える曲。聖飢魔llが持っている世界観の大切なピースのひとつです。ジェイル代官がいるから、当然といえば当然かもしれないんだけど、泣けたよ。本当に、この「秘密の花園」は良かった。この時に聴くことができて、本当に幸せだと思いました。

 ここでちょっと休憩で、各構成員の紹介タイム。正直、あまり覚えてないので(主に笑いすぎと秘密の花園ショックの余韻が抜けなかったため)、不正確な記述になるのを避けるため、細々とは記せないのですが、参謀のところで「ダラダラしてきた!いかんいかん」と焦る閣下が「今日は曲も多いのに」とするっと口を滑らせたのが可愛かったです。でも、わたし、思うんだけど、聖飢魔llの構成員は、本当にみんな大好きだ。ジェイル代官に関しては複雑な思いを抱いた青春の一時期もあるのだが、それに関しては二日目の感想で語るとして、みんな、最高の構成員だと思う。可愛くて、お茶目で、カッコいい。わたしはこのバンドに出会えて、本当に良かったなあ。

 構成員の紹介が終わると、殿下による「巨乳好きのやつが踊りだしたくなるようなリズム」が始まり、イカしたダンスを踊り始める参謀(笑)。そのままの流れで「DEMON'SNIGHT」が始まりました。わたしは「DEMON'SNIGHT」で、構成全員が一列に並んだときに、今日のミサで初めて目に涙が浮かびました。うわ、と思った。この懐かしい曲で、全員がさっと並ばれたら、たまらないものがこみあげてきました。でも、まさに曲が曲なだけに、泣くとまではいかず、実に楽しく拳を上げてました。うん、楽しかった。つづく「害獣たちの墓場」は、これもまた聖飢魔llのこだわった部分、世界観を代表する曲なのは間違いないです。そして、「蝋人形の館」。これまた和尚のキャラクターが開発されていなかったら、まずあり得なかった閣下との素敵な前振りです。閣下が英語で語ったあと、和尚がそれを日本語訳で語り直す演出なのですが、和尚がちょっと英語が分かってない場面もあって、それも可愛かった。「蝋人形の館」といえば、もちろん聖飢魔llの代表曲中の代表曲なわけですが、デビュー曲でもあって、それをデビュー以来25周年記念のミサでも、こんなに楽しく、盛り上がる曲としてやれるバンドって本当に良いなあと思いました。シンプルな曲ですが、楽しさがいっぱい詰まってる曲だと思います。

 そしてそして、「BRAND NEW SONG」が始まりました…。もうね。参謀にピンスポが当たってね。あのイントロが流れた瞬間に、沸き立つあれ。あれはなんと表現したらいいですか。涙とか喜びとか、そういうものじゃない。ぶちきれたように、なにかが溢れる。これと「SAVE YOUR SOUL」の二曲は大経典「NEWS」のなかで対となっているような名曲ですが、本当に、「BRAND NEW SONG」は、卑怯。これ持ってこられたら、泣くとかそういうレベルじゃなく、文字通り魂が引き裂かれるような気持ちになります。この曲を、ミサのラスト近くでやられると、本当にたまんない。白い光と、閣下の歌声、ギターの音、ライトでなく、自らが発光しているように神々しい(悪魔だけど)、構成員の姿。メロディの奔流に必死でしがみつきながらも、懸命に己の中に焼きつけたくてたまらない、そんな瞬間が溢れる一曲でした。素晴らしかった。そして、そんな曲が終ったあとに、赤い光とともにジェイル代官が現われて、あのイントロ!「FIRE AFTER FIRE」はジェイル代官のものです、間違いなく。本篇最後の曲と分かっていたので、始まるのがもったいなく、でも聞きたくてたまらないもどかしさに胸が打ち震えました。この曲の持っているあの勢いと激しさ、同時にたまらなく感じるせつなさはなんでしょうね。最後の曲だから、というのとはまた違う意味で、「銀河の果てまで」という歌詞で、いつも泣きたくなります。名曲。ラストには特大の本物の炎が噴きあがる演出も。舞台にいるあいつ(見た人にはおわかりですね)が焦げないかと不安になるほどの炎でした。良かった、しびれた。

 そしてアンコールへ。とりあえず手を叩きながらも、合間に「花園…花園…」としかつぶやけなかったわたし。

 始まったのは「嵐の予感」。これも、選ばれるべくして選ばれた名曲ですね。この曲に関しては、とにかく閣下の舞いが…。なんせ最後が近くなってますので、萌えるとか素敵とかより、こんな奇麗なものがもうすぐ見られなくなるなんて!という事実にじんわりと来ました。大昔、日本舞踊を習い始めた閣下に対して、ちゃんと知識がある信者から「もうひとつですね」というコメントが寄せられたところ「褒めて育てる教育をしろ!」と本気で云っていた閣下。このエピソードが、本当に閣下らしくてかわゆらしくて大好きなのですが、閣下、本当に育ちましたよ!あとこの曲は参謀のギターソロが素敵過ぎる…。そして、ここでまさかまさかの「JACK THE RIPPER」!きゃあきゃあ。前半で飛ばされたので、演奏しないのかと思っていた名曲がここに!「時に19世紀末…」という語りから入られて、倒れるかと思うくらい嬉しかった!東京国際フォーラム5千人の「こ・ろ・せ!」が、すごく楽しかったです。本当に、この場所以外では叫べないことをいっぱい叫べるバンドだこと(笑)。しかも、がんがんに盛り上がっているところで、まさかまさかのゾッド星島親分の登場で、会場内の興奮は最高潮に!斧型ベース壊れてましたけど、関係ないですよね、親分!もう、わたしの首とか肩とかどうなってもいいくらいに、振りました。後悔はありませんとも。

 そして、ここで閣下のMC。楽しいおしゃべりもあったのですが、本当に、ものすごく感じ入ったので、あえてここに記します。今回の再集結に関して「聖飢魔llはこうじゃないといけないんです、あの曲のここはこうで、それじゃないとダメなんです」みたいな便りをもらうことがある、と話し始める閣下。それに対し、いま現在のこの布陣で最高のミサを作り上げてきたと語ったうえで、「長年、聖飢魔llを支えてきて応援してきてくれた昔からの古参信者の諸君…そんな保守的な子に育てた覚えはありません!」「だいたい、聖飢魔llがどうあるべきかなんてことは我々が決めることだ!」大爆笑。東京国際フォーラム5千人の苦笑と大爆笑をわたしは聞いたね!いやー、すごいすごい閣下。本当にそのとおり。聖飢魔llなんかを選ぶ我々が、そんな保守的でどうするよ?!納得とともに、反省もして、すごく心に刻み込まれた。うん、そんな保守的な子に育てられた覚えはありません!閣下はすごい。本当に、こんな最後の最後で、まだ、わたしに教えてくれる。気付かせてくれる。閣下最高。そうやって盛り上がった気持ちのまま、いよいよ最後の「EL.DORADO」に突入です。始まった瞬間に、キャノン砲(だっけ?)による金の紙テープが噴き出して、客席に降り注ぎ、すごくすごくきれいだった。良い演出だと思いました。ただ、前MCの印象が強すぎたのと、これくらいになると、終わりと思うより「まだ明日がある!」と自分を誤魔化す防衛反応が働いて、泣くとかそんなのより、楽しむほうに神経を向けました。もちろん、大好きというか特別な曲です。ほかの曲ではまったく感じなかったのですが、この曲でだけ「あ、長官がいてほしいな」と思いました。閣下とのコーラスがすごく好きだったから。

 終了したのが、21時半。三時間半のミサでした。本当に堪能しました。

 終了後は、歩姐さんとお食事に。こういう仕切りは他人任せのふたりなのでふらふらとさまよったものの、なんとかお店にたどりつき、しばし歓談とあいなりました、姐さんも「そんな保守的な子に育てた覚えはありません」が印象に残った様子。いやーでも、あれは来るよねえ…。現在はお笑いジャンルにいる(っていうのかな)姐さんから、色々とお話を伺うのも楽しかった。ねづっちもピースも、最初に知ったのは姐さんの日記でした…。「見る目はあるのよ!」と言い切る姐さんが、もう十年近く応援しているのはカリカだそうです。そろそろブレイク必至ですね!そして、飲んだあとでも、ちゃんとホテルにたどり着き(ラストオーダー23時の店にしたことが勝因です)、楽しかった一夜を一人でしばし反芻いたしました。まだ明日があるので、湿っぽくはなりません。でも、ありがとう聖飢魔ll。あなたがたの信者でいられて幸せです。

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犬神サーカス団「『ビバ!アメリカ』レコ発単独興行」(岡山CRAZYMAMA 2nd Room)
by くさてる
 さて、ライブが続くよ日曜日。というわけで、今日は地元にて、犬神サーカス団のワンマンライブです。イベントではちょこちょこ見ていたのですが、ワンマンはなんと3年ぶり。

 本来は10月発売だった新作「ビバ!アメリカ」<amazon>は、ちょっとした事情の為、iTunesでのDL販売が先行となっています。犬神といえば、歌詞もとても重要なバンドの為、パッケージ販売を待とうかとも思っていたのですが、ついつい待てずにDLで購入しました。そしたらこれがあなた。大変な傑作。個人的には、「形而上のエロス」以来の作品です。それ以後のアルバムもどれも良作なのは間違いないのですが、この「ビバ!アメリカ」を聴いてしまうと、あともうひとつ欲しかったのかなあ…となんとなく思ったり。それだけこの「ビバ!アメリカ」が良かった。たとえば、他人にバンドをお勧めする際に、どれを聞かせたらいいか悩む事ってあるじゃないですか。無難なのはベスト盤かもしれませんが、本当ならば、そのバンドの最新アルバムを聴かせて「こういうバンドだよ!」と胸張ってお勧めできれば気持ちいいですよね。このアルバムはそれが出来るアルバムです。これだけの曲数(15曲)の、どれもが捨て曲無しで、どれも犬神、バラードも振りつけ曲も激しい曲もずらりと勢ぞろい。もちろん、犬神の世界観は濃厚にゆるぎない。たまらないです。そんなアルバムの発売記念ライブとあれば、期待も高まるというものですよ。
 
 会場は、外階段に並ばされるので印象深い岡山CRAZYMAMA 2nd Room。幸い、大して並ぶこともなくするっと入れました。お客さんは30~40人くらいだったからね…。イベントでは何回か来岡していますが、ワンマンで来るのはここ数年ではないことでは。それもあってか、地元バンドのO.A有り。
 
 まずは、KILER(公式サイト)。GtとVoのユニットで、今回が結成してから、ライブ三回目、とのことでした。訥々としたVoのMCによると、前のバンドで一緒だったGtとユニットを組むにあたり、活動頻度はゆっくりで行こうと話していたにも関わらず、Gtから来た今回の話はとても急で「一生のお願いだから」と言われたとのこと。なぜか。Gtが犬っ子だから。「怪談首吊りの森の頃からファンです、今回、サインをもらえるんじゃないかと淡い期待をもってきました」とにこやかに語るGtに好感度上がる。例えリップサービスだとしても、こういうこと云われると嬉しくなるじゃないですか(でも、Gtは後でブログに「よしき君へ」と書かれたサイン付きCDの写真をUPしていたので、リップサービスではなかったと判明)。でもまあね。そういうのはおまけでね。ちょっとね、えらいことが。主にわたしのなかで。チラシを見た段階では、正直、まったく期待してなかったのに。演奏が始まり、何曲も聴くにつれ、メロディアスな楽曲と抽象的で甘い歌詞、そしてVoのハイトーンで歪まない声が。が。ががが。わたしのなかのマスケラとかBABYLONとかが入っていた部屋をこんこんとノックして、「すいませーん新入りです」って云った。いま云った間違いなく云った!来たよこれ来た!という感じで、うはうはとCDも購入してしまいました。お友達が聴けば、はい、くさてるんの好みですねとお分かりかと思います。視聴ができるMySpaceはこちら。ぜひひとつ。 
 そんなわけでKILLERにふにゃふにゃしてたもので、続くセツナ神姫さんは、まったりと眺めてしまいました。様式美って楽しいなあと思った。

 そしていよいよ本編、犬神サーカス団の登場です。これからツアーに参加されるかたのために、曲名だけ保護色にしておきます。

 犬神サーカス団を生で見るたびに思う。この凶子さんの声が、音源で再現されないのはなぜなんだろう。もちろん、音源の声も素晴らしいんだけど、生声で聴くときの、響きというか質というか、とても可愛らしく、広がる感じが大好きです。今回のアルバムがわたし的に大傑作なので、そのアルバムのお披露目ツアーということで、期待はもちろんあったのですが、期待以上に、ライブで聴く新曲は良かったです。犬神はとても巧いひとたちなので、音源だけで完成されているのは間違いないのだけど、ライブではそれが再現されるだけで終わらない。当たり前と言われるかもしれないけれど、それが意外と当たり前でないバンドも多いと思うのよ…。アーティストが実際に眼前に実在している有難さというだけでない、ひとつの作品としてのライブ。そういう感覚を、別に芝居仕立てとか構成がどうこうというレベルで無く、感じることが出来ました。

 また、わたしにとっての犬神サーカス団は、出会った時期が個人的にとてもしんどかった頃で、その楽曲でずいぶん救われたという一方的な思い込みがあるバンドです。歌詞に励まされたとか共感したとかとはまた違う話で、歌詞も演奏も楽曲もぜんぶこみで、この曲に救われたという思いがした曲が何曲もあります。「夜が終わっちまう前に…」「鬼畜」「父親憎悪」などなど。今回のアルバムにも、いずれそうなっていくだろうなという曲が何曲もありますが、初聴からやられたのが、間違いなく「幼女人形」。絶対に放送されないどころか印刷された歌詞もあれだろうと思うものですが、この激しさと切なさ、美しさに、わたしは涙ぐむ思いになりました。この日のライブでも、この曲には激しく胸を掴まれたような心持ちになりました。どんな表現でも、その表現でしか現すことができないなにかがあるからには、そこに存在する意味を否定することは、誰にもできない。わたしは犬神の歌詞については、世間で思われてるほど、猟奇だの狂気だのというものは感じないのです。むしろそれを小道具にしながら、自然とにじみ出るなにかがある。それを受け取ればいい、そんな印象でいます。

 まあ、そんな理屈は置いておいて(笑)、今日も犬神サーカス団はみんな可愛かった!個人的にやりたいこと、というお題に、それなりに真面目に答えた兄さんたち(ジン兄「もっとピック弾きが出来るようになって、15周年で作ったピックを減らしていきたい」情次兄「楽屋でスポーツチームを作るとか盛り上がっても、いろいろ調整するのがめんどくさくて実現しない。なので、そういうことを調整してくれる若くて可愛い男の子を探す」明兄「小説を書いて賞金二千万を獲得する」)を見て、「みんなすごく真面目に答えてる…。あたい、雲に乗るとかそういうのでいいと思ってたのに…」とつぶやき、場の爆笑を引き起こして驚くきょんきょん。ツボに入って笑い続ける明兄さんとこみで本当に可愛かった。きょんきょんの笑い声は、それを聞くだけでこっちが笑っちゃいますね。極上。様々な振り付けや小道具に対応する犬っ子の皆さんを見て「みんな本当に柔軟ねえ」というコメントもおかしかった。みんな楽しそうなのでいいと思いますよ!
 あと、グッズのシュシュについて「一個ニ個じゃなくて三個着けるのが東京では流行ってるんだよ、トリプルテールって」としれっと云う情次兄さんも地味におかしかった。「振りつけは、フリーで行こう」とお約束を忘れない明兄さんといい、可愛い謎の店員さんが愛らしかったジンさんといい。犬神はメンバーみんなが犬神サーカス団を楽しんでいる感じが伝わってきて、それだけで、見ているこっちも楽しくなります。

 曲について。「ビバ!アメリカ」収録曲は全部演奏したんじゃないかな?一般に、バンドの新譜発売のツアーでは、新曲中心だと、つい過去曲が聴きたくて寂しくなることがあるのですが、今回は問題なし。アルバムを事前に聴きこんでたせいもありますが、ライブ映えする良い曲ばかりで、本当に楽しかったです。とりわけ、ライブで絶対に楽しいと思っていた「メメントモリ」や「DEAD END KIDS」が予想通りに楽しくて、しっかり拳を上げてました。また、「華麗に舞え!」にあんなに可愛い振りつけがあるとは(笑)。犬神の振り付けはその場で見てもすぐに対応できる難易度なので、有難くも楽しいです。また「CRAZY CAT LADY」の「猫にゃんにゃんにゃん!高部知子もにゃんにゃんにゃん!奥菜恵もにゃんにゃんにゃん!」には笑った。年齢ハードル高っ(笑)。 新曲以外では、大好きな「花嫁」が嬉しかったし、まさかのアンコールでの「黄泉の国」では、実に楽しく振りつけさせて頂きました。最後の最後での「命みぢかし恋せよ人類!」は、定番ながら、盛り上がるので良かった。ああ楽しかった。

 安定した完成度でいつも楽しませてくれる大好きなバンドです。今後も見ていきたいと思います。ありがとう、犬神サーカス団。

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