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「ラテに感謝!」マイケル・ゲイツ・ギル(ダイヤモンド社)
by くさてる

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 転落エリートの私を救った世界最高の仕事、という副題通りの内容ながら、スタバに何の思い入れもない私には正直言って本当かなこれ、と思えるくらいのお話でした。ただ、エリートとされていた人生から挫折し、そこからの生き直し物語と思えば、後味も良いお話でした。

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「親の家を片づけながら」リディア・フレム(ウイーヴ)
by くさてる

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 両親の遺品を処分していくわたし。その過程の中で見つけたものは…という内容。ハートウォーミング系の泣かせ話かと思いきや、両親のナチスの迫害を生き延びた過去を娘が知る、戦争と心の傷に触れる内容でもありました。読みやすい一冊です。

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「猫と暮らす一人ぐらしの女」ステーシー・ホーン(晶文社)
by くさてる

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 軽く読むことができる同世代の女性のエッセイが、けっこう好きで、いつも良いものを探しています。ただ、こどもの話と、他人の恋愛遍歴にも興味が薄いこと、この日本で女性として生きること、とか大上段に構えられるのも苦手、なによりも、日々の暮らしをていねいに、とか、器がどうとかオーガニックが癒しがとかにもピンと来ないもので、なかなかこれというものがありません。じゃあ、どんなのがいいのかと問われても難しいのですが、いまはネットで、いろんな分野の女性ブログが読めるので、わりと充足しています。

 ただ、ブログはともかく、書籍となると、日本人のものよりも外国人の書いたものがいい気がします。エッセイであっても、あまりに現実的で生々しいのは苦手なので、適度な距離感があるのがいいのかもしれません。けれど、どこか他人事なのに、ぴったりくるものが見つかることがあるのも面白い。そんな興味から、手に取ったのがこの一冊です。

 タイトルが示すとおり、猫2匹と賃貸アパートで暮らす一人暮らしの女性の日々のつぶやきを書いたもの…と思いきや。確かにそうだけど、そうでない。前提としては、確かに猫飼いで彼氏もいない42歳の女性が書いたものなんですが、彼女は40代のミドル・クライシス(いわゆる中年の危機、自分はもう若くないのにこのままでいいのか?ってやつですね)の真っ最中で、死にとりつかれているのです。

 死を恐れるあまりに、荒れた墓地と墓守の歴史を調べ、どれだけの人間が死んでいったかを確かめるために高校の卒業アルバムを開き、死体写真集を購入し、その写真からなにかを得ようとする。さらには知り合いの高齢者にインタビューをして、人生とは何ぞや?と問い、その答えに繰り返す。「そんなぁ、そんなぁ、そんなぁ」。
 しかも友人からは、長年暮らしているアパートに女性の霊がいると指摘されると、アパートの歴史をひっくり返して、その幽霊の正体を探らずにはいられない。 しかし死の問題だけに没頭するわけにもいかず、運営しているウェブサイトは技術上の問題が山積みで、これからのキャリアは不透明。最愛の友人はTVだけで、連続ドラマの公式サイトを見て自分と同世代の役者がいるかどうかを確認してしまう。忙しいなかでも、人生の中で突然起こる幸福な運命をぼんやりと夢想せずにはいられない。なによりも、愛している二匹の猫はどちらも糖尿病でインシュリン注射が欠かせない。

 これらの彼女の生活の断片が短めの断章で綴られていく形式で、それぞれ「音楽」「猫」「死」などのパートに分かれて目次も作られているので興味がある部分だけをまずは拾い読みするのも面白いかもしれません。わたしは、アパートに住む幽霊のくだりが日本人とは感覚が微妙にずれていて、不思議なリアリティがあって面白かったです。猫好きには、猫を擬人化することなく、あくまで動物として扱いつつも、深く愛していることにかわりはないその描写を読んでほしいかな。
 さまざまな危機に直面し、最終的にミドル・クライシスを抜けた彼女が得た結論は、あくまで真面目であっけないといえばあっけない、当たり前のことのような気がします。しかし、人生における真理というのはたいていそういうものでしょう。

 個人的に一番心に刺さったのは、80歳を過ぎたご婦人が「若い人に贈る言葉を」と問われた、その答えのなかにあった

ある朝目覚めてハッと気づく。そうなんだ。私はどこにも行かない。いまいるところにこれからもいるんだ。これが大人になるということ。

 というひとことでしょうか。諦め、というよりはもっとシンプルな響きのするこの言葉の意味を、わたしが本当に分かったとはいえないと思うけれども。

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「迷子になったわたしの惑星」シャノン・オルソン(ソニー・マガジン)
by くさてる

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 「ブリジット・ジョーンズの日記」がベストセラーになってから、雨後の筍のごとく、こういうタイプの、彼氏もいるよないないような、自分に満足はしてないけれど、生きがいも見出せない。親の干渉はうっとおしいけどはらいのけられない、買い物はカードですます、そんな独身女性の一人称小説がよく翻訳されるようになった気がします。これもまさにそういう一冊。正直云って、一章ずつが短かったのと、「で、最後にどうなるの?」という興味だけで読み進められた気がします。「まさにこれがあたし!」と思うひともいるだろうなあ、でもわたしは違うなあ。

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「恋も仕事も思いのまま」へレン・ガーリー・ブラウン(集英社文庫)
by くさてる

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 仕事に悩むわたしをずっと支えてくれた一冊です。山田詠美がエッセイで紹介してたのがきっかけで、下手したら10年くらい前に購入した本ですが、何度繰り返して読んだか分かりません。初版は88年。

 著者は、アメリカで発行されている女性雑誌「コスモポリタン」(日本版もありますね)の名女性編集長として名を馳せた女性。なんと、1922年生まれです。43歳から74歳になるまでの間、売り上げを落とすことなく、コスモの編集長を続けたのだから、そのタフさとキャリアの凄さが分かります。「コスモポリタン」がどういう雑誌かというのをよく現したのが、映画「キューティブロンド」で、獄中の依頼人に主人公(実にキュートなピンクが似合うブロンド娘)がこの雑誌を差し入れして、ひとこと「聖書よ」というシーン。つまり、アメリカのある種の若い女性にとって、それだけ大きな存在なのですね。

 この本は、その著者が自らのキャリアを元に、働く女性に対して述べた様々なアドバイスで構成されています。テーマは「仕事」「ダイエット」「運動」「ファッション」「セックス」「愛情」「結婚」「お金」などなど。なんせアメリカ人の著者が80年代に書いた本なので、現在の日本人からしたら首を傾げることもありますが、まあそこはそれ。それでも、「愛される女性のビジネスマナー」だの「職場で好まれるOLになるためには」だのと謳う日本のその手の本を読むより、ずっとわたしにはしっくりと来ました。なぜか。アドバイスが具体的だからです。それも、非常に実際的。

 仕事とは?「要するに自分の上にいる人間を良く見せて報酬を受け取ること」(なので、上司や同僚のために骨身を惜しんではならない。でも、休日出勤して誰も見てないところでファイルを整理したって骨折り損よ)。職場から文房具をくすねたり、ズルして利益を得てもいいの?「顔が赤くなるようならやめておきなさい!」お金を貯めるには?「これは簡単です。給料日のたびに銀行へ行進して、たとえわずかずつでも貯金すること。そう、あなたがするのよ」とか。バーゲンのルールは?「ピンクのブラウス、ガーゼ風のべザント・ドレス…それをもう7枚も持ってるのなら、これ以上目に留めないこと」本当に覚えておかなくてはいけないダイエットルールは?「体重を減らしたいのなら、いままでと同じ量は食べられない」

 どれも云うは易し、行なうは難しという感じですが、実際に行うためのアドバイスもまた豊富に述べられています。ただ、なにかと実際的なヘレンは、孤独な独身女性に既婚男性と付き合うことまで薦めてますから(既婚男性と付き合えば、楽しむだけ楽しんだらさようなら、でいいから)、そういうのが倫理的に許せないひとは読まないほうがいいかも。それだけでなく、なにかと極端なことまで断言するその口調(翻訳のせいもあるかな)は、はっきり好き嫌いが分かれるところでしょう。わたしとしては、こういうことまで云えちゃうのは実にアメリカ人の感性だなあと思います。なにもかもを鵜呑みにするわけではないけど、この前向きなパワーに、元気づけられたことは多かったです。きっとこれからもなにかと迷ったときに、実行できるかどうかを危ぶみながらも、この本を開くでしょう。

 同じ著者による「恋も仕事もやめられない!」(文春文庫)のほうが入手しやすいかな?こちらも同じような内容ですけど、2000年に書かれているので、時代的なズレは少ないかも。ところどころに、とてもフェミニズム先進国の女性とは思えない発言や、なにかと感傷的な思い出話が多いのが玉に瑕ですが、まあ、79歳の時の著書なので、それくらいは有りかもしれないです。ここにあるパワーは、本当に、計り知れない。


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