新作「熾火」を投稿しました。
偽ルパンとの死闘のあと、峰不二子はひとり次元大介の元を訪れる。最後の大仕事を前に、彼女が確かめたかったのは……という「LUPIN THE ⅢRD銭形と2人のルパン」の後日談です。
・不二子視点のジゲフジです。ふたりはまだ特別な関係では無いことが前提です。
・作中に「LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン」の内容に触れている個所があります。ネタバレとなりますので、ご注意ください。(「不死身の血族」のネタバレはありません)
以上の点をご了承のうえでご覧いただけると嬉しいです。「不死身の血族」のふたりの雰囲気が気になり、そこの至るまでの流れを書きたくなりました。ジゲフジがお好きなかたに読んで頂ければと思います。どうぞよろしくお願いします。
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↓以下、作品について(ネタバレありです)
というわけで、「LUPIN THE IIIRD」シリーズでジゲフジです。これまでに「血煙」で「運命の女」(URL)「峰嘘」で「苦い嘘」(URL)、と書いてきました。過去作のそれらではまだふたりがくっつくには至らなかったのですが、「LUPIN THE IIIRD」シリーズ最終作となる「不死身の血族」でのふたりがあまりにも距離が近かったので、これはもうここに来るまでにそういうことになったに違いない! とピコーンとひらめきました。謎はぜんぶ解けた!
いまだから言えますが、わたしはずっと小池ルパンの不二子ちゃんが次元と結ばれる、というか次元を手に入れるなら、この作で触れたオスカー・ワイルドの「サロメ」になると思っていました。小池ルパンの不二子ちゃんは、美しくて強くて完璧なので(「峰嘘」ではとくに)、男を手に入れるとしたら、理由もイロコイではなく子どものような欲望でただ「欲しいから」ではないかなーという印象があったせいです。
もちろん殺しはしないだろうけど、それと変わらないくらいの圧倒的な強さで次元の上に君臨する姿しか浮かばなかった。ラブラブではなく、より執着と運命に近い、それでも結ばれているジゲフジです。しかし、さすがにこりゃあんまりだ、という思いがあったのと、公式の続編を見ないとどうにもできないというとうぜんの判断があったので、作品にはしませんでした。
そして見た「不死身」の不二子ちゃんは強くて美しかったんだけど、同時になんとも可愛らしかったのです。墓標の「次元が死んじゃったと思って、あたしあんがい悲しかったのよ(悲壮感ゼロ)」とのたまった不二子ちゃんを連想しました。あーこの感じ、と思ったんです。この不二子ちゃんなら、次元を圧倒して手に入れるのではなく、恋愛ができると思った。
ていうかしてない?だって次元と距離が近い。遠慮がない。次元も同様に、なんか不二子に気安くなってた。そういうことか! って感じで、さらっと書けたのがこの話です。なので、「サロメ」とは似合わなくなったのですが、モチーフとしてずっと使いたかったのであきらめきれず、ちょこっと使わせてもらいました。
そして、こうなったらお分かりかと思いますが、円盤が出るか配信が開始になったあかつきには「不死身」のジゲフジも書きます! あの場面もあの台詞も、つきあってるふたりだからこうなったよね! というわたし解釈でジゲフジにしたくて仕方がないからです! もうこれは悪い病気なのでお許しください。
そして今回の話は、そこに行きつくまでには、あらかじめお付き合い頂いておかなくては……という話でもありました。これで大丈夫です。自分、いつでも「不死身」でジゲフジ、行けます。行かせてください!
こういう感じで、いつも付き合っているジゲフジの話を書いていますが、それもpixivで小説を閲覧し、いいねやブクマを下さるみなさまの反応のおかげでございます。いつもありがとうございます。このたび、サイトのリニューアルを行った結果、拍手の代わりにハートを押す形になりましたが、それも頂けるたびに喜んでいます。もっともハートだとメッセージが頂けないので、ついでにマシュマロも開設しました。なにかお言葉があるときは気軽に送って頂けたら嬉しいです(お返事はブログでいたします!)。
今年も後半戦となりましたが、あと何本かは投稿したいなーと思っていますので、また読んで頂けたら嬉しいです。これからもよろしくお願いします、ありがとうございました!